ゲームクリアしました。

アンパッキング

スタッフロールまで辿り着きました。
一人の女性の半生を、荷解きから読み解くという試みは、なかなか良くできていたと思います。

ドット絵の細かさは買う前から分かっていたけれど、実際に触って感じたのはSE(効果音)も秀逸だということです。置いた場所で音が変わるのはもちろん、皿を重ねていくと音が変わるなど、予想外にリアルでした。

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あとは、家探し感が絶妙です。間取りを見るのが好きな人には、堪らないゲームなのでは。
クローゼットの引き出しを開けたり閉めたりするだけでも、ここまで触れるのかと感心しました。

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反面、最初から最後までやることは同じでゲーム性が薄く、退屈したのも事実でした。
万人受けするゲームではありません。

各アイテムを見てどういう由来のものかとか、生活の変化、同居人との関係性を推理しながら遊べば、それだけで充分ゲームとして成り立っていたのかもしれません。

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例えるならば、推理小説を読むときに、自分でも犯人を推理しながら読むタイプのプレイヤーなら、最後まで楽しめたのかもと思います。

私の場合は、妄想は多少しました。
黒が基調のシックな部屋で同棲を始めたらしいときは、「部屋の主は絶対碌でもない男だから、早く別れろ!」なんて念じながらプレイしました(笑)。

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そんな設定はなかったかもしれないけれど、ブリーフを二つの引き出しに渡ってバラバラにしまうだらし無さが目についたのです。そして主人公が持ち込んだ賞状を貼るところがなくて、どこもかしこもNG判定だったときに、最後にダメもとで収納内の床に隠したら次に進めたことで、おそらくこの男は主人公の努力を軽んじるタイプだと感じました。

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そのため、割と早期に実家に戻り、その次の引越し時には彼の気配がまったくなくなっていたことに満足しました。

その後、ついに家庭を持ったのかと思ったら、どうも荷物からして女性同士だと気付いたときは驚きました。この辺は、海外作品らしい展開ですね。

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最終的に子供もできたようですが、養子ということなのでしょうか。日本だと不可能なので、ちょっと混乱しました。

また、プレイ中ストレスに感じた要素があります。物品を特定の場所に置く仕様と、謎の物品の合体技です。
本作では基本、荷解き時にどこになにを収納しても良いのですが、一部の物品は置く位置が定められていて、正しい場所にないと次のステージに進めません。この仕様自体は、キーアイテムに注目させる狙いもありそうですし、制限を解除する設定もあるので構いません。

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しかし、文化圏の違いなのか、見た目ではなんだか分からない物品がいくつかあり、これらの配置場所を探るのは、結局総当たりになってしまいます。どうしてこの物品をここに置いたらダメなのか、わからないまま、あの部屋この部屋へとタライ回しされて、荷物を入れ直してーーと繰り返す内にイライラしてしまいました。
例えば最後に私を悩ませたこの容器は、リンスか化粧品的なものかと思ったのですが、風呂場もトイレの洗面台もダメで、最後に子供部屋の机に置いたら許可されたので、なんだったんだ!?と思いました。

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これのせいで、後半はプレイが雑になりました。
せっかくドット絵を細かく描いているのだから、図鑑機能が欲しかったです。そうすれば、次の荷解きではどういう物品か理解して対処できたと思います。

個人的には合わなかったことになりますが、独特のシステムですし、よく作り込まれているので、体験としては面白かったです。

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