リスアニ!別冊シリーズ『「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版Ⅷ』

アイドルマスター音楽大全

この雑誌シリーズを購入するのは初めてですが、本文だけで174ページ(無関係の広告ページは1ページのみ)、全ページSideM特集というボリュームに感服しました。
内容もぎっしり詰まっていて無茶苦茶な読み応えがあり、活字好きとしても大満足。

背景の斜線と被って少し読みにくいところがあるのは気になりましたが、これも紙面いっぱい使って配置しているためと思って納得しました。ユニットカラーだから、斜線の色を薄くするわけにもいかないですしね。

音楽大全となっていますが、メインは各ユニットから1名ずつのロングインタビュー部分でしょうか。これが全員興味深く、一層315プロダクション箱推しになってしまうなと思いました。
駆け出しの頃にオーディション採用されたキャストが多く、そこからここまで成長した流れがわかると、グッときますね。思い掛けない役でオーディションを受けているキャストもいて、今となっては想像できないのも面白いです。
また、収録時のディレクションでキャラを掴むまでの苦労を語るキャストが多く、それだけ制作側がキャラクターを明確に準備した上で声を決めているんだなとわかって信頼感が増しました。一方で、全部1発OKだったという小松昌平氏のエピソードはさすがだなと笑いました。

作曲家、作詞家インタビューも大ボリューム。
SideMは、特に作詞に関してはほぼ固定の作詞家が担当しているんですね。それが、どの楽曲も315プロらしいと感じる一因なのかなと思いました。
アイドルソングではあるのだけれど、単純に夢や恋を歌っているのではなく、キャラクターやユニットの信念や背景が織り込まれているんですよね。作詞家の方々が、ゲーム上の設定に加えて過去にあったイベント(リアル含む)を汲んで下さっているお陰だと感謝しました。

全曲レビューは、思ったより簡素でふわっとした内容でした。まあ、曲数が多いからこんなものですかね。知らない曲はチラホラありました。本家「アイドルマスターSideM」(モバエム)内で楽曲試聴できると知ったので、ちょっと揺れています。

そんなわけで、とても楽しい一冊でした。
ただ、大全として考えると、C.FIRTS単独表紙よりトリプルセンターを起用した方が無難だったと思いました。
この表紙イラスト自体は文句なく素晴らしいです。3人の手でC.FIRTSのロゴを作ると共に、秀は鋭心に勝って百々人に負け、百々人は秀に勝って鋭心に負け、鋭心は百々人に勝って秀に負けるジャンケンになっている構図が、3人の関係性を示しているようで、ニヤニヤしました。

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