第二回Dramatic Stars(ドラマチックスターズ)編

GROWING STARS

Asteriskを描くSideMの顔

弁護士、医者、パイロット。前職の華々しさから「理由あってアイドル」を体現している、SideMの顔。いわゆる「信号機ユニット」のため、各人の感想もアイマス界で使われる「系譜」に言及するものとなります。

ただ、メインユニットだからといって、Dramatic Starsの在り方が315プロダクションの最大公約数というわけではないのですね。

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前職が高収入、20歳以上、苗字2文字・名前1文字で揃っているなど、共通項はあるのですが、どちらかといえば315プロにしては珍しく統一感がないユニットだと感じます。
それは、お互いに深く踏み込みすぎない関係だからかもしれません。アニメで桜庭先生がアイドルになった本当の理由を暴こうとしなかったり、大人ならではの距離感で付き合っていますよね。Legendersはよく「ビジネスライク」と言われるけれど、Dramatic Starsも当てはまると思います。
久し振りに「新年の抱負」を見直して、3人の温度差に笑いました。

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得意分野もそれぞれ異なり、ダンスを輝、ボーカルを薫、ビジュアルを翼が担う形になっています。
補い合っていると見ることもできるけれど、3人が手を繋いで横並びに目標に向かって走るユニットではなく、持ち歌「Asterisk」の通り、それぞれの頂点へ向かって伸びていく、3つの線のようなユニットなんだと感じます。

普通を超えたスーパースター、天道輝

他ブランドとの合同企画にも、315プロダクションの代表として単独で出演することが多い輝ですが、若い女の子たちに混じっても違和感がないなと毎回感じます。

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童顔で表情が明るいから、溶け込めるのでしょう。また、元弁護士という職歴が他ブランドのプロデューサーに安心感を与える点も、輝が315プロの看板キャラとして仕事しやすい素地になっていそうです。

しかし、ブランドのセンターを担う「普通の系譜」の中では変化球的存在です。
デビュー年齢が28歳、髭を生やしている、ダンスが得意なステータスなど、男女差に限らない輝特有の特性が幾つもあります。そもそも前職弁護士の時点で普通ではありません。多少勉強ができる程度ならまだしも、司法試験合格者となると、共感を呼ぶ平均的なキャラクターとは言えないでしょう。

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連発するギャグも、決して天然ボケではなく、常に言葉遊びを考えている回転の速さの表れだと思います。
ヒーローに憧れている熱血漢といっても、決して直情的でなく、察しはいいし、交渉も得意。更に料理の腕が良いという家庭的な面まで完備。
ここまでくると、輝に弱点はないのか?と探したくなる超人っぷりです。いまのところ、酒に弱いことしか見当たりません。

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弱いくせに、ウヰスキーのロック(推定)を頼むところは、年相応の見栄を感じないでもないかな。

能ある鷹は爪を隠すとでもいうのか、周囲からは「気の良いあんちゃん」みたいに扱われ、本人もそれを受け入れている辺り、とても余裕のある男だと感心します。
アイドルらしい「未完成」の輝きとは少し違う気がするけれど、この人間的な魅力が、輝の名前に負けない輝きのもとなのかもしれません。

余談ですが、限定の枚数が少ないとはいえ、狙っていないのに輝の全アイドルフォトが揃っていて驚きました。しかも実装数が全アイドル中最多の10枚(2022年4月16日時点)なんですね。ちゃんとセンターアイドルをしているな!と嬉しくなりました。

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桜庭薫の蒼さ

怒られること覚悟でハッキリ言うと、前職医者で、315プロにおける属性はインテリですが、桜庭先生は「賢そうに見えてバカ」な人だと思います。輝が「バカそうに見えて賢い」のと正反対ですね。
サイスタ第1章5話で、THE虎牙道と自分達を照らし合わせて「彼等は10代だぞ」なんて言っていたけれど、むしろ10代と同レベルのことをしている自覚を持ってくれ、と思いました(苦笑)。
またホームボイスで「君の主治医」云々言うことが多いのですが、アイドルなのにそう自任しているのがおかしいです。

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そもそも、26歳という年齢から考えると、研修医期間が終わったギリギリくらいで、医者と名乗って良いのか悩ましいところでしょう。芸能界はインパクト勝負だから、アイドルとして売り出すときは分かりやすい「元医者」で良いけれど、桜庭先生自身はもう少し謙虚であるべきでは?といつも思います。

そんなこんなで若干「オモシロ」の気配もありますが、基本は「狂犬」と呼ばれていた時代の如月千早を思い出す「蒼の系譜」のキャラクター。

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神の視点では「ツンデレ」だと思って見ていられますが、「デレ」が極めて分かりにくいので、現実にいたらとても付き合い難い人だと思います。親しくなれば優しさがわかるとしても、拙速に完璧を求めてくる息苦しさと、上から目線な発言の数々が、親しくなる前に人を遠ざけてしまいます。
曲によっては驚くほど優しく歌えるのに、その表現力を、普通の会話シーンではどこに置き忘れてきているのでしょう?
ソロ曲(Because)がアップ・テンポなのも、生き急いでいる感があります。

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と、散々なことを書きましたけれど、仲良しこよしでお互いを尊重し合う315プロにおいて、貴重な「反対意見」を言える人ですし、口先だけではなく結果を出して文句を言わせないのはさすがだと思います。
何より私は千早を初見プロデュースした765Pなので、この蒼さを永遠に失わないで欲しいところです。

柏木翼という遠慮と優しさの塊

ユニット内では最年少として輝と薫に可愛がられていますけれど、自身は弟と妹がいる兄のためか、逆に二人を温かく見守っているようにも感じる、その相反する要素が面白い男の子。

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基本的には、自分の身の程を弁えているーーというと印象が悪いかもしれませんが、自分にできることをコツコツやる一方、自分が一番前に出ようとはしないタイプだと感じています。

こう言う控えめでおっとりした印象のキャラクターは、怒らせると怖いという二面性を持っているものですが、翼の場合は、本気で怒らせると怖そうな人(輝)がユニット内にいるせいか、むしろどこまでも優しそうに感じます。
もっとも、翼の優しさは、自信のなさやそこから来る遠慮の表れなのかもしれません。
輝と桜庭先生は、目標を叶える手法を変えただけなのに対し、翼は目標(パイロットになりたい)自体を変更してアイドルになっているところに、挫折感を強く感じます。

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※これは感想ですが、エピソードゼロ2話は「パイロットの道が閉ざされた」とハッキリ分かる表現にした方がよかったと思います。配信されている内容だと、気持ちが立ち直れば再挑戦する機会がありそうで、アイドルになって良かったのか疑問に思わせてしまうので。

なお、信号機ユニットの3人目を「個性の系譜」と呼ぶことを最近知りました。
個性とは?と首を傾げてから、信号機ユニットで当てはめるなら翼は765ASの美希のポジションにあたることに気付いて驚きました。なるほど、だから「個性の系譜」なのですね。
しかし前述した通り、翼はそんなに自己主張をするタイプではないと思っているので、個性派と言われると不思議に感じます。765ASのアイドルと対応させるなら、美希より、大食いで性格が大らかという共通項がある貴音の方が似通っているのでは。

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いや、デザートを頼もうとして3種のピザセットに目移りするところは、個性の塊と言えるかもしれませんが……。

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