第五回W(ダブル)編

GROWING STARS

2人でひとつ!双子の世界

双子ユニットWは、天ヶ瀬冬馬にとって憧れのサッカー選手だったり、合同曲「カレイド TOURHYTHM」があったり、Jupiterとはそこそこ縁のあるユニットです。
が、基本的にはデュオユニットらしい「2人の世界」が強いユニットだと思います。そのため、個々人よりもユニットとしての印象の方が強いです。

まず、Wというユニット名自体が、双子であることを前面に押し出しています。

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最初はシンプル過ぎだと思ったのですが、Vサインを重ねてWになるのは、スポーツ界という勝負の世界出身であることや、2人で1つのことを成し遂げたい蒼井兄弟の関係性を盛り込めていて上手いネーミングだと最近感じています。

さて、創作物における同性の双子キャラクター造形の定番は、外見は瓜二つもしくはシンメトリーだけれど、内面は何らかの個性がある、というものです。

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担当プロデューサーさんは、アホ毛の向き、目の吊り具合、声で分かるのでしょうけれど、私はまったく自信がありません。お仕事を全員とこなすノーマルミッションがありましたが、享介はよくお仕事していたので、悠介が一度もお仕事していないことに気付かなかったくらいです。
そこで、そんな似ている2人の個性をどう表現するかがポイントになってきます。
具体的には、内面も似ているけれど深く付き合う内に「ここが違う」と気付かされる類似タイプと、性格や得意分野が正反対で分かりやすい真逆タイプに二分化できると考えてます。
アイドルマスターシリーズにおける双子キャラでは、765ASの双海亜美&真美が、類似タイプ。

THE IDOLM@STER STELLA STAGE

シャイニーカラーズの大崎甜花&甘奈が、真逆タイプです。
※シンデレラガールズの久川颯&凪は未履修。

ーーと定義しておきながら自分で即否定するのですが、SideMの蒼井悠介&享介は、どちらに区分しても反論が出そうです。
両者ともサッカー選手で、負けず嫌いという点は類似しています。お互いになりすまして人を驚かせたりするのも好きです。

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しかし親分気質の悠介と、その女房役が板についている享介ではだいぶ性格が異なります。対等なことが多い双子には珍しく、蒼井兄弟の場合は「兄」と「弟」という上下関係もしっかりあります。
双海姉妹ほど似すぎてはいないが、大崎姉妹ほどシンメトリーでもない、という中間層にいる感じです。

更に双子キャラクターによくある展開を考えると、これは「それぞれが違う分野に独り立ちする」流れだと思います。特に同じスポーツをやっている双子は、一方が継続できなくなったり伸び悩んで、本当は違うことに適性や興味があったと気付くなんて、王道の展開でしょう。最終的に同じ道を行くことにするパターンでも、一度差が付いたあと追い掛ける形になるなら、自然と差が生じます。
蒼井兄弟の場合も、悠介の怪我というターニングポイントがありました。

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ところが、ここで2人が道を分けることなく一緒にサッカーを辞めて、横並びでアイドルに移行した点が、蒼井兄弟を特徴付けていると思います。
率直に言ってしまえば、サッカーは2人が並んで世界と向き合うための手段であって、それができるならアイドルでもなんでも良かったんでしょうね。もちろん、サッカー自体はとても好きだったでしょうけれど、そちらが目的ではなかったということです。
エピソードゼロで、悠介が自分が怪我でサッカーができないことよりも、享介が落ち込んでいることをずっと重視している点からそう受け取りました。

2人が別の道を進むには享介の決断が必要でした。一人でサッカーを続けるという選択肢も、享介には実際に提示されていました。

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けれどそれを選べなかった享介のために、悠介がアイドルという別の手段、そして「悠介のわがままに付き合う」という逃げ道を用意してあげたように思います。
そういうと、享介が悠介に依存しているように見えそうですが、そうでもありません。エピソードゼロでは、常に悠介に合わせるポジションに不満があると述懐していたり、最新のメインストーリーでは、自ら悠介がどうするかを気にした自分を諌めて「進む道を自分で決める」と言っています。

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そう言いつつ、戻った会場に悠介がいたことに安心していたので、2人がそれぞれ自分で選んだ結果として、2人で足並み揃えていたいのか、と見えてきました。

LINKのホームメッセージが2人とも「2人でひとつ」だけれど、これは「ひとつのものでありたい」ということでなく、「ひとつの目標に進む」とかのニュアンスなんだと思います。

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王道っぽい双子キャラクターでいて、ちょっとスパイスが効いているという点で、彼等もSideMらしいキャラクターですね。

天真爛漫、蒼井悠介

ガキ大将タイプの兄。

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「大胆不敵のスタイル 見せてやろう」(LEADING YOUR DREAM)と歌っているし、前職がプロサッカー選手ということで自信満々の勝負師でもあるわけですが、意外と「のみの心臓」な一面を持っていたり、オバケが苦手だったりと、可愛い男の子です。
でも、いざと言うときは兄として頼もしいところを見せるし、一歩も引かない強さを持っていると感じます。そういうところが、メンタル属性たる所以かもしれません。

蒼井享介が抱く、支えたい気持ちと引っ張ってほしい気持ち

智将タイプの弟ーーと言っても、同じインテリ属性でも、玄武や秀のように知能勝負を好みそうなタイプとはやや違う印象です。

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実は人見知りなのでは、と思っています。悠介は社交的で誰にでも甘えるけれど、享介が積極的に絡むのは悠介やプロデューサーだけで、他の人と打ち解けていない気がするからです。知恵の輪が趣味なのも、悠介がいないときは一人で別の世界に没頭したい(他との交流に重きを置いていない)ということか、と感じます。
だから必然的に悠介の方が兄らしく享介を引っ張ろうとするし、享介の方が「成長枠」の弟という印象になるんでしょうね。

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