- 分類読書感想
久しぶりに、読んだ本の感想。2冊分です。
坂上陽三 主人公思考
「アイドルマスター」総合プロデューサー通称ガミPが考える、サラリーマンが仕事のパフォーマンスを上げるための心構え、評価される仕事術などをまとめた本。
非常に面白かったです。私自身も、仕事を楽しむためには、「自分事」として取り組む必要があると考えていましたが、それが言語化されることで改めて考えさせられましたし、ガミPという評価者(上司)側の視点を知ることもできて勉強になりました。
なお、アイマスの本ではありませんが、ターゲット層である「Pでない読者」のために、アイマスがどのように発展したコンテンツなのかを紹介するページもあります(年表は2021年10月「スターリットシーズン」まで掲載)。
ガミPは「Pに向けた本ではない」と語っていたようですが、Pとして読んでも、内部はそうだったのかと改めて知ったり、コンテンツへの愛着が深まる内容だったと思います。
その思考がアイマスシリーズに本当に反映されているのか?だとか、あのイベント時の応対はどうなんだとか、突っ込むことは簡単ですけれど、個人的にはそこは気になりませんでした。
奥村奈津美 子供の命と未来を守る!「防災」新常識 〜パパ、ママができる!! 水害・地震への備え〜
妊産婦を含む、子供がいる家庭に向けた防災の指南書。本の後半では、直接的な防災対策ではなく、コンポストや温暖化など未来に向けた取り組みや意識についても触れています。
私はこの本のターゲット層ではありませんが、縁があって拝読。実際のところ、ターゲット層でなくても普遍的に役立つ知識が盛り沢山でしたし、子供家庭に周囲が配慮すべきこともわかって良かったです。
本人が東日本大震災の折に仙台で被災し、そのまま震災報道に関わった経験からなのか、さまざまな実例が挙げられていて想像しやすく、数値を出すときはソースがきちんと提示されているのが好印象。個々の話が図解付き且つ比較的短くまとめられているので、テンポが良く、理解しやすくなっています。テクニカルライターの端くれとしても相当刺激されました。