第八回High×Joker(ハイジョーカー)編
いつもの分量で5人分書くと大変なので、今回は努めて軽めにしました。
High×Jokerが歌う永遠の青い春
High×Jokerについては、サイステ配信でだいぶイメージが掴めた気がします。また、25日に公開された新ソロ曲シリーズの試聴動画も、新たな気付きを与えてくれました。
High×Jokerは、全員同じ高校の軽音楽部所属という設定、季節を折り込んだネーミングの統一感、5人のパワーバランスなど、315プロに入る前から完成形になっているユニットだと感じます。
正月ホワイトボードの通り、色とりどりでバラバラな5人だけれど、綺麗にまとまっています。
同時に、サザエさん時空で歳を取らないから成立しているユニットだとも思います。
というのも、もし彼らが歳をとった場合、現2年生が進級・卒業したら部活はどうするのか? 芸能科でもないのにアイドルデビューしたことで、High×Joker以外の生徒が部に入り難くなっているのでは? 仮に新入生が入部しても、四季はアイドル活動と両立できないのでは?(時間的にも契約的にも)ーーと気になることが山積みです。その辺に触れるとゴタゴタは避けられず、こんな爽やかな印象のユニットでいられないと思います。
青春という短い時間の煌めきを我々に魅せるHigh×Jokerですが、実は永遠の青春時間に閉じ込められているからこそ、その魅力を強く発揮しているのかもしれません。
愛され、愛するリーダー、秋山隼人
隼人はモテたいとか、青春っぽいことをしたいという、等身大の理由でバンドを始めた普通の高校生男子。
ただし、アイドルマスターにおいて「平凡」「普通」というキーワードは、永遠のセンターキャラクター天海春香を象徴するキーワードであり、逆説的に「頂点」を意味している……と思います。
だから隼人も、真っ直ぐに成長していく大器だと見ています。
バンドスタイルのアイドルだから、「センター」はボーカルの四季に譲っているけれど、「リーダー」としてメンバーを守ったり、目指す方向を示して引っ張っていくのは、確実に隼人ですね。ストーリーで接する度に感じます。
新ソロ曲で「Follow me」と歌うのを聴いて、そう言える男の子なんだと改めて気づくと共に、その凛々しさにときめきました。
飾らない冬美旬
アイドルになったことを柄じゃないと思っていそうですけれど、意外と旬が一番恩恵を受けているかもしれないと思います。というのも、旬は、ただ真面目なだけなのに、物言いがキツいため、社会に出ると損するタイプだと思うからです。その点、High×Jokerの中にいれば、なんだかんだ文句は言いつつも自然体で過ごせますよね。
もちろんHigh×Jokerとしても、旬がタイムスケジュールを管理したり尻を叩いてくれるお陰で、単なる部活動から、プロデューサーの目に止まるレベルに成長できたのだろうと想像できるので、両方にとって良い関係が成立できていると思います。
個人的には、高校2年生にしては素直でいい子すぎる隼人よりも、迷ったり強がったりする旬の方が「普通」の子だと思います。
例えば、性格からすると未設定でも違和感ないのに、LINKのホーム画面に写真とメッセージをちゃんと設定してあるところに、今時の高校生らしさを感じます。
榊夏来の夏は始まった
見た目にも性格にも、夏らしいと思える要素が一切ないのに「夏」を冠する面白いキャラクター。
とにかく喋るテンポが遅すぎて、何回聞いても驚きます。他にも都築さん、神谷、九郎くん辺りもテンポが遅いですけれど、現役高校生でこのテンポ感で生活できるんだろうか、といつも疑問です。
夏来を考える上では、旬の存在が絶対に欠かせません。
アニメとサイスタだけでは理由が不明ですが、夏来が旬のことを大好きなのは間違ありません。一方、旬の方には、とても同じ熱量の気持ちは見当たりません。しかし夏来がそれを気にしている様子もなく、ただ純粋に旬のことを好きでいるようなので、非常に気になります。
でも旬にくっついて始めたバンドで、High×Jokerのことが好きになって、夏来も変化の途上にあるんだなと感じました。まさにサイステ新曲「LET'S GO ALL THE WAY!」で歌っていた通り「好きなことを見つける夏」なんですね。
春の陽気な風に乗って、若里春名
喜怒哀楽の「楽」を体現しているような、気持ちのいい男の子。
基本的には明るい子供だけれど、年長且つアルバイト三昧で社会に揉まれているためか、時々大人っぽい視線でメンバーを見守っているところがあると感じます。
同い年の鋭心が、基本的には大人だけれど子供の弱さを持っているのとは好対照だと思うので、18歳組で仲良くしてくれたら楽しそうです。
そして、春名といえば、驚異のドーナツ星人であることに触れずにはいられません。
ホーム画面でもLINKでも四六時中ドーナツの話をしているし、遂に、第二ソロ曲のタイトル(Like a Rolling Donuts!!)にまでドーナツが侵食してきたことに笑いました。アイドルエピソードも一人だけメインストーリー第二部っぽいホビーアニメのノリだったのは、それで良かったのか?と思いましたけれど……。
テンションアゲアゲメガマックス伊勢谷四季
いわゆる「陽キャ」という感じですけれど、天然物の春名に比べると、自分で意図的にテンションを高めている印象も有ります。
少なくとも、荒れた学校だったらしい中学生時代は、今と同じ言動でなく、もっと息を潜めて生きていたのかな、と思います。だからこそ「一緒に青春しようぜ」という隼人の言葉に動かされたのでしょう。
とはいえ、あまり曇ることもなく、唯一の1年生として元気いっぱい飛び跳ねているところが四季のかわいいところだなと思います。