祝「風のクロノア 1&2アンコール」発売。
https://klonoa25.bn-ent.net

風のクロノア

「風のクロノア door to phantomile」(以降初代と表記)と「風のクロノア2 世界が望んだ忘れもの」(以降2と表記)のカップリングリマスター。
私とクロノアシリーズの付き合いは長く、ビーチバレー以外のシリーズ作は遊んでいます。特にプレイヤー数が少ないワンダースワンの「ムーンライトミュージアム」をプレイしていることは、密かな自慢です。

風のクロノア

その中でも、初代は4回(PSオリジナル版、PS2移植版、Wiiリメイク版、PSPゲームアーカイブス)買うほどのファンです。
当然、1&2アンコール発売による突然の復活は大歓喜でした。

ーーが、私は本タイトルに収録されている初代がWii版ベースである点がどうしても受け入れられず、現時点では購入しておりません。
これではファンと名乗れないでしょうか。しかし、ファンだからこそ、受け入れ難いものは買えないと主張し、求めるものと別の路線に進むことを阻止したいのです。
まぁ、なんだかんだ言って、初移植の2は貴重だからそのうち買いますけれど、初代がPS版のままなら、アソビストア特装版を予約して変えたのにな、とは思ってしまいます。

Wii版のなにがそんなに嫌いかと言えば、3点あります。
が、悪い点だけをあげるのはセールスの邪魔をしているように見えるので、先に良い点も挙げておきます。

オリジナルから改良と感じる点

  • 難易度設定がある(アクションが下手な人向け)
  • 高難易度の裏面がある(アクションが上手い人向け)
  • 日本語音声がある(私は当然ファントマイル語派ですが、架空言語が苦手な人もいるので、選択できること自体は良いと思います)

オリジナルから改悪と感じる点

ストーリーへの印象に影響する台詞改変

基本ストーリーに変更はありませんが、クロノアの台詞の一部を削ってヒューポーに渡すという改変がされています。そのせいで、Wii版ではクロノアの自主性が薄れ、ヒューポーに良いように動かされている感が出てしまいました。これは、エンディングの印象にも影響があります。

演出がチャチ

風のクロノア

風が吹いたときに舞う花弁、吹き飛ばされないよう足を踏ん張ったときの砂埃など、細やかな演出が、Wii版では悉く割愛されています。ファントマイルという夢の世界の表現に力を注いだオリジナル版と比較すると、安っぽくなっています。
Wii版でのグラフィック向上点は、解像度が高いことだけです。

アクションの動きが硬い

言及しているプレイヤーを見かけないので、私の気のせいかもしれませんが、クロノアを動かしたときに思い通りに動く気持ちよさが、Wii版にはありませんでした。

風のクロノア

Switchで1&2アンコール体験版を触っても、同様の印象でした。

思い出補正と言われればそれまでですが、シナリオもグラフィックも、オリジナル版に劣ると感じます。ゲーム性はWii版にも評価できる面がありますが、前述通り動かしたときの気持ちよさが失せているため、そもそもアクションとして面白いのか疑問です。
Wii版が初プレイなら違和感なく遊べると思いますが、初代のファンが味わって欲しいファントマイルの旅とは違うものになっている時点で、ファンだからこそ未プレイ者に勧めたくない、というジレンマが生じます。

シリーズ復権のため売れて欲しい反面、「クロノアってこんなものか」と思われるくらいなら売れて欲しくないような、面倒な感情でいっぱいな発売日でした。

※1&2アンコールでは、再度オリジナル版に近付ける変更を入れているとの記事もあったので、改善されている可能性はあります。訂正記事が出せるくらい改善されていることを願います。でも体験版で、セーブデータに名前がつけられないことから、Wii版で簡略化されてしまったED演出のままだと確定しましたので、そんなに期待はしていません。

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