現在地:原始編クリア
原始編はストーリーが二転三転するし、探索エリア数も多く、今までの中では一番RPGらしいボリュームを感じました。
一方で、オチまで台詞テキストがないという点はとても尖っていたと思います。
最初は原始人だからかと納得しましたが、よく考えたら、原始人だって言葉は使っていましたよね。原始人を馬鹿にしすぎました(苦笑)。原始人は文字を持たないからプレイヤーに伝わらない、ということなのでしょうか。
文明がない時代の表現としては、面白いと思いました。
その一方で、台詞テキストがないため、単なる「はい・いいえ」で済む選択肢もテンポが悪くなっていたのは気になりました。
また、その場のやり取りはジェスチャーで伝わってくるけれど、それ以外はほぼなにも分からなかったです。
私としては、パゴとゴリとの関係性が終始謎でした。他に動物を連れている原始人はいないから、特別な絆があるのかなと思ったけれど、パゴはゴリを叩きすぎだし、ゴリはパゴを馬鹿にするような行動を繰り返すので、そんなに仲良く見えませんでした。なんでこの2人はニコイチで行動しているんだろう、と話を進めるほど不思議になったくらいです。喧嘩するほど仲が良いという表現なのかなぁ。
ヒロインのべるに関しても、なぜ彼女が生贄にされるのか分からなかったし、食い扶持が増えるのに勝手に匿うのも賛成はできなかったけれど、こちらは「一目惚れした女だから助けたい」と言う落とし所で納得できました。
西部編でライバルたるマッドドッグが物語を盛り上げたように、3回立ち塞がるざきの存在が原始編を盛り上げていたと思います。
1戦目は、3対1なのにとてつもなく強くて大変でした。べるの回復がなかったらキツかったです。
2戦目は、なんと一騎討ちだったので恐々戦い始めたのですが、「グイグイ」による麻痺が効いたので、ノーダメージで勝利できました。荒野でも敵が強くて少しレベル上げ専念したので、それも効果を発揮したかと思います。
3戦目も一騎討ち。さすがに今回は状態異常が効かずノーダメージとはいきませんでしたけれど、真正面から叩き合う、ライバルとの決着に相応しい戦いになりました。このステージは、足場に隠れて様子を伺うクー族の族長が面白かったです。
そしてラスボス戦で、おーでぃーおーを倒すため協力してくれるのが熱かったです。
まぁ攻撃属性が偏りすぎで仲間としての使い勝手はイマイチでしたが、共闘にはロマンがありました。
原始編特有のシステムとして、「においを嗅ぐ」という要素もありました。
においで敵の位置が追跡できるという形でしたが、実際はシンボルエンカウントなのを嗅ぐまで可視化していないということなので、嗅がなくても接触すれば戦闘に入ります。むしろ、接触を避けるために嗅いでおこうとしたら、嗅ぐ手前でエンカウントすることもありました。そのため、終盤はランダムエンカウントのゲームだと考えて、においはノータッチで進めました。
もう一つの特有システム「アイテム合成」は、近未来編のアイテム改造よりゲーム性があって、わかりやすく面白かったです。失敗もないので、ストレスなく試せます。一度合成で作ったアイテムを他と組み合わせる、というパターンもあるので、なかなかのバリエーションでした。
なお、居住地だと一回ずつ合成を続けるか確認が入るのが面倒だと思いましたが、荒野だとキャンセルしない限り連続で合成できました。居住地であれこれ試すのが罠だったとは、悔しい思いをしました。
クリア後、セーブデータのアイコンは一番左に付きました。原始編がこの位置ということは、時代順にマークされるみたいですね。
原始時代と言いながら、クー族が石器の車を乗り回しているなど、少し遊びのある雰囲気だったので、もしかしたら文明が滅んだ未来の世界なのでは、とも考えたのですが、ちゃんと過去だったようです。
この石器の車、走って追い付ける速度なのが面白いですよね(笑)