第十三回THE虎牙道(ザ コガドウ)編

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1年経ったら新米と名乗るのはやめるつもりでしたが、全ユニット感想が1周年に間に合わなかったので、あと少し新米肩書きでいきます。

闘争心の塊、THE虎牙道

315プロが誇る、物理系最強ユニット(笑)。
「テイルズ オブ ザ レイズ」の歴代アイドルマスターコラボで、剣と魔法の世界に参戦したアイドルたちが歌の力で戦っているのを見るたびに、「THE虎牙道なら物理で戦えるな!」と思います。

THE虎牙道の特徴は、全員が元格闘家の名に恥じない「ファイター」であることでしょう。

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他のアイドルたちが歌ったり踊ったりしてファンを笑顔にしようとするのに対し、スポンサーとプロレスしたり(メインストーリー1章5話)、仲間内で戦ったり(K.O.イベント)、常に戦いに身を投じているところが、実にTHE虎牙道だなと思わされます。
そして、手を抜くことを知らない男たちでもあります。
普段はタケルと漣の争いを笑って見守っている道流ですら、いざ勝負となると「勝ち」に行く負けず嫌いです。

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デビューシングル「強く尊き獣たち」で「倒れた奴らに同情するほど甘くない」と歌うだけあって、スポーツ的に楽しむのではなく、勝つために戦うのがTHE虎牙道なんだろうと思います。

同時に、THE虎牙道はあまりファンを必要としないユニットだと私は感じます。
試合時に応援があれば力が増すと語っていたエピソードもありますが、結局は勝とうとするなら「己の努力がものを言う」と思っている気がします。漣に至っては、「外野がなにを言おうが強い奴(オレ様)が勝つ」くらい言いそうです。

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また、3人ともアイドルは「手段」でしかないことも、ファンとの関わり合いが弱く見える理由だと思います。
もちろん、彼等が目的を果たすためには人気も必要ですけれど、ファンを笑顔にしたいとか、喜ばせたい、こう思って欲しいなどと言う意思はあまり見受けられません。
新年の抱負でも、仕事に触れているのは道流だけです。

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どちらかと言うとファンに対しても、勝手についてこい、と背中を向けている感じです。
こんな感じで突き放しておきながら、一人ずつ実際に接すると優しい男たちであるというギャップが、THE虎牙道の面白さなのかなぁと思います。

余談ですが、大河(Tiger→)、崎、流の3人だから虎牙道なのか!と自分で気付けた時に、ユニット名はTHE虎牙道が優勝だと思いました。
……アイドル一覧でも、ライブ配置でも、あまりこの順番に並ばないから、真に「虎牙道」状態の時はあまり見掛けませんが。

大河タケルの孤高

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1年も接しているのに、いざ語ろうとすると、タケルのことがまったく掴めていないことに気付きました。

努力家で、目標のためにはどこまでもストイックに取り組める格好いい少年です。
その一方で、目標とつながらないことには興味がなさそうな極端さ、他人に左右されたくない頑固さも見えます。

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漣とのことにしても、あんな風に絡み続けられたら切っ掛けが気になりそうなのに、思い出そうと試みもしないので、漣が意固地になるのも仕方ないと感じます。

目標以外との関わりを避けたいなら、大人には少し愛想良くしたり、面倒な相手は巧くあしらえば良いのに、わざわざハードに生きているのです。それを「不器用」「愚直」と呼ぶのは簡単だけれど、実は弟妹のこと以外は面倒くさい無精じゃないか?と最近は疑っています。
しかも、我々は神の視点で物語を俯瞰できるからタケルの目標を知っているけれど、周囲の誰もタケルが家族を探していることを知らないので、協力もできません。もっと周囲を頼れば解決するかもしれないのに、全部自分一人でやろうとしています。

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ホビーアニメの主人公みたいな顔に騙されていたけれど、他人と積極的に関わろうしない、自分のことをオープンにしないなど、実は対局の存在だと気付いてきた段階です。

柔術の円城寺道流

柔道家ということに繋がりがあるのか、とにかく柔軟な男。

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例えば、こちらから押していかないと一人で抱えてしまうタケル相手には親身に寄り添い話を聞き、元々一匹狼の漣相手には少し離れた場所で見守り、彼からの要求があれば応えるといった形で、それぞれの性格に合った対応ができているし、そういう相手のための行動とは別に、必要であれば両者に発破をかけて動かしたりもします。相手と状況に応じて、自分の言動を変えることができるのですね。

さらに、料理裁縫を始め家事全般をこなすことや、資格取得のため雑多に勉強していることから、一つのことに凝り固まらず、なんでもチャレンジしていくのも、道流の柔軟性の表れでしょう。

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一方で、実は柔道金メダリストとして一つの道を極めることも経験しており、ただ手当たり次第に手をつけて中途半端に終わらせてきたわけでもない、という点が実に偉大です。

まさに「気は優しくて力持ち」という感じですが、ユニット全体の感想で書いた通り、普段の穏やかさからは想像できないハングリー精神も心に持っています。

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勝利は譲らない負けず嫌いな若さがチラリと見えるのが、これまた道流の魅力ですね。

最強大天才、牙崎漣

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49人中で唯一のオレ様系アイドル。
多数のキャラクターがいる中で、プロデューサーの言うことを素直に聞かないタイプは一人だけかと最初は驚きましたが、全員「アイドル契約」を結んでいる社会人だと考えれば、それは当然のことでした。
逆に言えば、この振る舞いからも、漣は社会のルールに捉われない男だと分かります。

漣のことは、一年経過したいまでも諸々が謎です。さすが、あらゆるプロフィールが「不明」なアイドルです。
名前は日本風だけれど、日本国籍があるのか疑問だし、公園のベンチで朝を迎えている描写からすると住所もなさそうだし、義務教育を受けていないと思われる言動です。

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ひらがなのみ、句読点・促音なし、打ち間違い多数のLINK文面は、漣らしくて面白いけれど、彼が315プロに入るまでの道のりを思って不安になります。

でもわからないのは漣の過去であって、その場にいる漣がどんな感情なのかは分かりやすい方だと思います。喜怒の反応は明確ですし、語彙力がないので、受け手が漣の言いたいことを汲み取る必要はありますけれど、自分がしたいこと(又はしたくないこと)はハッキリと意思表示してくれます。

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ただ、哀楽の感情は発達していないのか、感じていても自分では把握できていないように見えます。
この辺の感情を自分のものにしたとき、漣はどう変わるのかというと、普通の人間になる気がします。逆に言えば、感情に欠けがある今の漣はちょっと浮世離れしていて、だから神様だとかの次元の異なる存在っぽいものがハマるのかなと思いました。

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