現在地:ストーリークリア(感想後半・ラスボスまで)

ジェダイサバイバー

サンタリ・クリィがコンパスなしでタナローへ行く手段を残していたことが判明したので、コーボーへ帰還。若干都合のいい話ですが、ダガンへの配慮のお陰で首の皮一枚つながったのが少し皮肉だなと思います。

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しかしこれ、コンパスがまだなかった時代、ダガン・ゲラが初めて深淵を突破した時の航路をそのまま残しておいたということですよね。そうやって考えると、ナイヒルもタナローに侵攻できたわけですし、深淵の先の惑星だからといって、絶対的な安全が保証されているわけじゃないなと、本作の未来のことを考えてしまいます。なんせ、帝国には凄腕のパイロット兼フォース使いという、ベイダー卿がいるので。

目的地であるアラインメント調整センターへの侵入口が分からず、ウロウロしたのは私だけでないと思いたいところです。

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この局面で長いアスレチックダンジョンは嫌だなと思っていたので、道中は短くて良かったです。その代わり、敵がてんこ盛り。増援に次ぐ増援に息切れしそうでした。戦力の逐次投入は通常悪手ですけれど、物量が続くと心が折れるので、対1人の時は悪くない戦法なのかも、と思いました。帝国の場合、ドロイドなんかは使い捨て感覚ですしね。
最後の増援を一通り倒した後、敵の野次だけ聞こえて戦闘状態が解除されないから、扉の向こう側に敵が残されたのでないかとバグを疑ってリセットするか悩みましたが、よくよくフロアを回ったら2階から飛び降りられずにいる奴が一人いて、これを倒したら無事終わりました。

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こいつだけ降りてこなかったということは、高所恐怖症だったのかも?(笑)
なお、ボードはサンタリのホロを見たから、帝国軍に情報を売ってカルを待ち伏せさせたんだろうけれど、その割にカルがタナローまで来ると驚く辺り、ここで帝国軍に負けると思っていたのか、深淵を越えるほどの飛行技術はないと思っていたのか、少々謎です。

アンテナ操作のために残る者は誰になるのかと思ったら、ジーが来てくれたので安心しました。

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思えばこのタナローを目指す旅自体、ジーを発見して始まったわけですから、最後の道を示すのもジーが相応しいですね。綺麗に収まったと思います。

タナローへの道に突入してのアクロバット飛行は、映画本編にも匹敵するカットシーンでした。

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美しい、という表現にはちょっと首を傾げましたが、最後にシアが導いてくれた瞬間はグッと込み上げるものがありました。

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シアは肉体が残ったから、フォースゴーストにはなれなかった筈だけれど、少なくとも火葬の朝までは、シアの意識体はカルたちを見守ってくれていたんだと信じます。
そして、あれだけ大騒ぎしていたのに、タナローが見えたら「全員冷静だった」と捏造するグリーズが可愛かったです。

なんとなく、タナローは「目の前にぶら下げた人参」だと思っていたので、行き先にタナローが出現した時点で「本当に行けるの!?」と驚いていたのですが、自分で実際に降り立つと、エコーではそこまで感じ取れなかった美しさに感動しました。

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ここはダガンとサンタリが歩いた道だ!と記憶が現実で上書きされていくのも、ゲームならではの表現でゾクゾクしました。
道中の会話は、決して美しくも楽しくもなかったですけれど、メリンがシビアな意見を言うのは、彼女らしくて安心しました。むしろそれを止めたカルの方が、ボードを許したくないけれど、カタに自分が味わった苦しみを与えたくもない、という二つの命題に迷い苦しんでいるように感じました。

カタがまたいい子で、父親が善人でないことを理解しているのは可哀想でした。

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ボードが本当に娘への想いで行動しているならまだしも、「カタのため」と言いつつ本人の希望は聞かずに遠ざける辺り、自分の所業をカタの責任にしているようなものでした。第一、タナローは美しく安全な星だけれど、いつかボードが死んだらカタは独りになるわけです。世界で最後の子供になる地獄は小説「チグリスとユーフラテス」(新井素子著)で体感したから、それを選ぶことを親の愛とは思えません。カタのことを考えての結論でなく、自分がカタを側に置いておきたいというエゴだと感じました。

そんなこんなで人間的には評価を下げたボードですが、ボスとしてはさすがに強かったです。

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逆手持ち+ブラスターがまず格好良いですよね。
ステージ移動した後がなかなか抜けられず、難易度を下げないと勝てないかも?と思いましたが、何度目かで戦いかたを間違えている可能性に気付き、その気付きを活かしたら勝てました。
ダガン戦以来、ブラスタースタイルで倒していたのですが、遠距離は相手の得意な間合いだから、詰めて接近戦を誘った方が簡単でした。遠距離で待ちの姿勢をとっていると、中盤以降は急接近して掴んでくる攻撃の餌食でした。この攻撃の回避方法が最後までわからずに終わったのが無念ですが、そもそも距離を詰めてしまえばこの攻撃を封じられるのですね。

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ボードは他人のライトセーバーを使っているからか、もしくはブラスターを使う戦いに慣れすぎたせいか、接近には弱い感じがしました。パリィに拘らず攻撃してガードを崩すのもなかなか有効でした。

ボード戦の終盤に、もう一度闇を受け入れる選択肢が発生。前回と違い、ゆっくり悩む時間がなかったので、マルチエンドではないはずだと信じて闇を受け入れました。

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二度も念入りに、プレイヤーの手で闇を受け入れさせられた辺り、今作からはカルを暗黒面に落とそうという強い意思が感じられますね。
しかし二度落ちてもクリスタルが赤くならなかったところを見ると、暗黒に傾くこととカイバークリスタルの判定は単純なイコールでないのかな。新しい旅(強くてニューゲーム)だと赤いセーバー色を選べるようですけれど、それは単なるサービスだと思われます。

ジェダイ同士の戦いの結末がブラスターで終わったのは、ある種ボードとカルの友情を象徴する武器だから納得でした。私が接近戦の方が有利とわかったあとも、スタンス自体はブラスタースタンスのままにしたのも、その辺が理由でしたので。

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しかし、二度撃ったことには驚きました。
確実にトドメを刺すために二度撃て、という言葉は何かで聞いたことがあるのですが、カルがそうするとは想像もしませんでした。カタの前でそんな非情な行為をするタイプではないですから。カル自身も、二度撃った自分に驚いていたように思います。

エンディングの火葬に、ジェダイとして3人を送るんだと分かってグッと来ました。カルが死ぬときも、ジェダイとして送ってくれる人が後に残るんでしょうか……。そして、その火をつけるのがナイトシスターの魔術、というのも本作らしい光と闇の融合だと思います。

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カルは「帝国より長く続くものを作る」と約束したけれど、オーダーの再建は前作で否定しているし、隠された道はカルの作ったものでないから、それの維持ではちょっと弱いし、今後はなにを目標に行動するのか気になります。なんにせよ後継者は必要だから、それがカタになるのでしょうけれど、カタを育てる間、自分が殺した男のことを何度も思い出すんだろうと考えると、カルが更に自罰的になりそうで不安です。

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いっそ、タナローの美しい光景とメリンとのラブラブ生活で心洗われて、明るくなってくれても良いのに!
まぁ、それは絶対ないでしょうね。

三部作の第二部が敗北の物語になるのは、序破急の構成から当然なので、今作が重い内容だったことは納得しています。中盤までも順当に面白いジェダイチャンバラゲームだったけれど、ダガン三戦目以降の展開は本当に物語に引き込まれました。
いまは、3年以内に続編を出してね!という願いでいっぱいです。

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このままクリア後世界で探索を続けられるというのは、前作になかった要素で嬉しかったです。
FF16との同時プレイは難しいので後日になりそうですが、もう少し探索して、スターウォーズ世界を楽しみたいなと思っています。

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