現在地:クリア

FF16

ネタバレを含みます。現在プレイ中の方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

オリジン突入からエンディングまで一直線でした。

出立時、各地の協力者も隠れ家に来ていたことで、これまでのクライヴの軌跡、人のつながりが目に見えて良かったです。

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せっかく来たのに、一人ずつ喋ったりしないのは、事前に済ませていたからでしょうけれど、どうせなら彼等が隠れ家に到着したときの反応なんかも知りたかったと思います。
ジルが残るのは最初から分かっていたけれど、トルガルを置いていくつもりがなかったので、トルガルが見送り側にいてギョッとしました。

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その後の展開で、トルガルの前足ではバハムートに掴まれないから仕方なかったのだなと納得しました。ああ、ミドの夢通りエンタープライズが空を飛べていれば、トルガルも一緒に乗り込んでくれたでしょうに……。

オリジン突入したら、合間に僅かな移動ポイントがあってセーブ可能だった以外、ラスボス戦のみというのも驚きました。

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そしてラスボス戦ですが……正直、弱かったです。無茶苦茶な強さを見せておきながら、実際に戦うとそうでもないというのは、ちょっと拍子抜けでした。アクションフォーカスにすべきだと言われればその通りですが、せっかくのラスボスなので、同一難易度で最初から最後まで遊んだときに、一番強いストーリーボスであって欲しかったと私は思います。
第一形態は、毎度フェニックスに運ばれるイフリートが見ていて愉快でしたけれど、QTEだけ&敗色の戦いはさすがに退屈だったので、普通に3人で戦ってみたかったです。

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第二形態のイフリート・リズンは、使える技が大味なのでちょっと単調だったかなと思います。ディオン殿下からラーニングしたスピットフレアが結構な強さを発揮したのは、力を貸してくれている感があって良かったです。

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第三形態はクライヴの状態だからこれまでの集大成として戦えたし、途中に挿入される召喚獣ぶつけ合いも楽しかったです。アルテマは召喚獣を別の名前で呼んでいたけれど、だとすると、これまで「フェニックス」とか呼んでいたのは、人間に合わせてくれていたのでしょうか。
最終的に、「最後の幻想と究極の幻想の戦い」になったところで、凄くファイナルファンタジーしてるな、という謎の動詞が浮かびました(笑)。

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ただ、最後の一撃がまさかのグーパンチだったのは笑いました。演出の熱さに対し急にギャグっぽく見えたけれど、まあ「人間」の力で撃破したのは。

アルテマを滅ぼし、理とオリジンを破壊した後の結末がぼかされているけれど、私は状況証拠から見て、クライヴのみ生還、本はジョシュアの名前で出版した(もしジョシュア当人の著作なら、シド一味の紋章にはしないはず)、だと解釈しました。

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ジョシュアは明確に死亡が描かれたし、クライヴに想いを託したので納得の死だと思います。

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ディオンは、これが「スターウォーズ」なら、落下して死体が出てこないパターンは生存確定演出ですけれど、本人が死ぬつもりだったので、50/50で、死亡してると考えた方が素直かなと思います。
解釈はしたけれど、ジルとトルガルが泣いて終わるので少し不安にはなりましたね。

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ジルはクライヴを見つけると約束したのだし、作中で再会させて欲しかったです。

以下、総評です。
ファイナルファンタジーというゲームは、長寿シリーズ故に毎度過大な期待を寄せられて、本作も厳しい評価をされているみたいですが、定価分の価値は間違いなくある、面白いゲームだと思いました。
戦闘システムをアクションに振り切ったのも良かったと思います。トロフィーコンプリートを一考したくらいには、動かしていて楽しかったです。
しかし「FF16が好きか?」と問われると、私には刺さらなかったという回答になります。
まぁ、シリーズの最高傑作はFF12、思い出補正込みで FF5推し、FF8、15が好きで、FF6、7、10には興味がない、というズレた人間なので、私に刺さらないということは大衆向けによく出来ているのかもしれません(笑)。

途中のプレイ感想にも滲み出ていたと思いますが、今回ウリとされていたストーリーが自分にはまったく響きませんでした。いわゆる「松野ゲーム」っぽいという意見も見かけるけれど、全然違うんじゃないかなぁ。

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序盤の戦記物っぽい雰囲気は良かったけれど、中盤以降は、絵面が暗いだけで「いつものFF」に収まっていたように思います。そうなってくると絵面の暗さ、色味の乏しさが見ていてつまらなくて(要するにケレン味がない)、全体的にトーンダウンしてしまった感じです。

ジルが目覚めるまでは文句なしに面白かったし、シド死亡までの風呂敷を広げている段階は、難点があってもワクワクする感の方が強くて気になりませんでした。

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しかし壮年期になると、出番を迎えたドミナントから順番に力を奪う流れ作業の感が出てくるし、クライヴたちのマザークリスタル破壊で世界が良くなっている実感もなく、続きを知りたいという前向きな気持ちにならなかったです。
話が進行するほど、国は滅び人が死ぬから、物語のスケールも縮小しちゃったんですよね。行けるところは増えても、世界が全然広がっていかなくて、むしろ狭くなっていったーーそんな感じでした。

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壮年期で私が素直に盛り上がったのは、ウェイド卿や叔父さんとの再会シーンと、アナベラとの直接対決くらいでした。終盤のバルナバス決戦は、ある意味面白かったですけれど(笑)。

18年もの期間を描いているのに、味方は最初から最後まで味方であり、敵対者も最初から最後まで敵対者であり、人間関係がシンプルにまとまっているので、総括すると単純な話だったと思います。
アナベラがロザリア公国を売る以外では、主人公周りで誰かを裏切ったり、変節したり、葛藤したりすることがほとんどなくて、ヴィヴィアンレポートを見ても、人物の所属や関係性自体は不変ですよね。

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すべての登場人物が自分の役割から逸脱していない辺り、それこそアルテマの掌の上という描写だったのかも知れませんが……。

とはいえ、仲間キャラクターは魅力的でした。

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トルガルが文句なしの一番として、クライヴもジルも応援したくなる子でした。ディオンはあまりに善人だったので、もっと憂いなく活躍させてあげたかったです。
サブキャラクターでは、密かにヴィヴィアン女史がお気に入りでした。

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でも好きな顔は断トツでヨーテです。

戦闘は、召喚獣とアビリティをどう組み合わせるかのビルドが楽しく、これはゲームが進むほど面白かったです。
私の最終形はこちら。

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フェニックスはシフトで距離詰め用、シヴァは停止カウンター、ガルーダは途中のダウン用です。フェニックスは変えても良かったのですが、やはりフェニックスの騎士なので……。
技は、小回りの効くアビリティを回していく感じですね。ダウンを取った時のダメージソースとしてレイジングフィスト、ダイヤモンドダスト。
インパルスはウィルの削りにも、ダウン時にライトニングロッドと組み合わせてのダメージソースにも使えてお得で大好き。ライトニングロッドはトロフィー確保のために初めて使って、最初は「?」と思ったけれど、ダウン時に他の技と組み合わせて使うと凄い火力になると気付いてからは、手放せなくなりました。
ルックスガンビットは後半はあまり使わなくなったけれど、ガルーダを残す都合上、なんとなく残していました。完全無敵なので、気軽に出せるカウンター技なのは好感でした。

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ライジングフレイムは雑に撃つ用だったのですが、ウィル・オ・ウィクスと入れ替えても良かったかもしれません。

全ての動作がキビキビと気持ちよく動くので、操作していて気持ち良かった点も書き残しておきます。
アクション初心者向けの配慮も万全だったので、ストーリーフォーカスだとオートアクセサリー強制装備で始まるのは却ってもったいない気がしました。

これだけの大作でバグや挙動異常にまったく遭遇しなかった時点で、よくできた作品なのは間違いないです。
モブ討伐時に、立ち位置によっては死体と仲間が悪魔合体しちゃうことがあった程度ですね。

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これは、下半身がドレッドコメットになったガブ(笑)。

クリア時点で獲得済みトロフィーは44/50でした。別段縛ってはいないけれどリミットブレイクしないプレイになっていたので、戦闘系トロフィーで唯一「極限を超えて」が未取得なのは笑いました。
コンプリートも狙えそうですが、二周必須なのが純粋に面倒なので、やらないことにします。

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が、またスタイリッシュアクションをしたくなったら、石塔はいつか攻略するかもしれません。


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