中島大祥堂の焼き菓子「くりまる」をいただきました。
まるくコロンとした可愛らしい形状がユニークで、インパクトのあるパイ菓子。
この形で、全方位がちゃんとパイの層になっているのは素晴らしいですね。恐らくどこかに繋ぎ目があったのだと思いますが、パッと見ただけでは気付けませんでした。
内側はフィリングがあるのでややしっとりしていましたが、表面は少しキャラメリゼされているのか、「パリッ」を通り越して「ザクッ」とするくらいの、楽しい食感でした。
そこそこのお値段の割に、シンプルに包装紙で包んだだけの状態で販売していましたが、パイ生地が粉々になってしまうこともなく、結構強度があったことに驚きです。
味に関しては、丹波栗の渋皮煮をパイ生地で包んで焼き上げたもの、という時点で美味が保証されていたようなものですが、個人的には両者をつなぐ金時芋のフィリングが良い塩梅でした。甘過ぎることなく、素材の味が生きています。
和のテイストのパイという、和洋の融合も自然な感じでした。
唯一難点をつけるとすれば、思ったより栗自体は控えめに感じたことでしょうか。贅沢に一粒丸ごと使っていて、分量的には存在感があったのに、味が弱めだったのは不思議です。
直径を測り忘れてしまいましたが、成人女性の握り拳くらいのサイズ感で、決して小さ過ぎるということなく、量に対する満足度も高かったです。
賞味期限は2日ということでしたが、翌日になるとパイがしんなりしてしまうと考えられるため、この制限は致し方ないなと納得しました。