アイドルマスター SideM COD連動ストーリーC.FIRST編「この世界の主人公」全18話を読みました。
以下、無償・有償部ともにネタバレありです。
「CONNECT WITH MUSIC!」は、アイドルマスターSideMの楽曲とそれに関連したお仕事の様子を描く新ストーリーシリーズで、「この世界の主人公」は新CDシリーズ「CIRCLE OF DELIGHT」に因んだユニットごとストーリーの第一弾。
なお、視聴できるのはアソビストアプレミアム会員のみ。単品購入できないのか、と最初は躊躇しましたが、来月にはJupiter編の配信があることから、2ヶ月で元がとれると気付いて加入しました。
今回もたっぷりの尺をフルボイスで展開していて、贅沢な作りだと思いました。
しかも、C.FIRSTにとっては、単なる一仕事のストーリーというだけでなく、お互いの抱える事情に踏み込んでユニットの関係性を変えていく大きな転換期となるお話でした。
秀が親友のことを打ち明けるのも、百々人が親から見捨てられている状況を明らかにするのも、「それを言うのか!」という驚きがありました。特にいままでのSideMのストーリーは、秘すれば花で、各々の事情はユニットメンバーにも伝えないことが多いと思っていたので、尚更でした。
でも私は、日頃「言えば話が早いのに」と思っている情緒のない人間なので、2人が口に出して言ったことは嬉しかったです。
百々人にとって大変だったのは自分の嫉妬心を打ち明けることの方で、親の件はそんなに引き摺ってないのかもしれませんね。自分の親が変だとわかっていたのも、安心しました。秀の方は、百々人との関係まで失敗したら困る、という冷静な判断の末に打ち明けた感じがしました。
総じて百々人、それから秀がよく頑張っていたストーリーだと思います。秀の板挟みポジション、辛すぎますよね。
と言っても、秀が被害妄想に囚われて逆ギレしたときは、どうしようかと思いました。けれど、16歳という年齢を思い出して、諸々納得しました。努力家より天才を格好いいと考えているところも子供っぽいですし、この機に秀の年相応なところが先輩2人に伝わって、いくら頼りになるリーダーでも、年下だし、寄りかかり過ぎてはいけないとわかって良かったんじゃないかと思います。
前回のファンコンストーリーに続いて、百々人が一人だけPに電話して色々思うところを喋っていたけれど、秀も、こうやって気持ちを吐露できる先があると良いんですよね。
しかし、秀と百々人の綱渡りしていた関係が落ち着いたとなると、次は鋭心の番か、という恐怖に襲われています。
私としては、あと20年くらい、鋭心に頑張って「理想の眉見鋭心」を続けてもらいたいのですが……。
ちなみに、今回は珍しく状況を把握できていないせいで、最適解がわからず困ったのか、しばらくの間「教えてくれ」と言っている鋭心が面白かったです。ベンチで真ん中を陣取ったのは、2人の緩衝材にならなければいけないと思ったから、まず物理的に仕事したのでしょうか。
モバエム時空と合体したという事情もあって、大きな会場で複数回ライブをしていたり、映画に重要キャラクターで出演していたりするので、C.FIRSTにとって今回が「はじめてのCM仕事」という事実に少し驚きました。
そして、タイアップものならではの設定として興味深かったのは、彼らが演じたキャラクターが、専用に用意されたものでなく既存キャラクターだったという点です。つまり、この会社では桃饅のイメージキャラクターを元々「男の子」で設定しているということになるんですよね。ジェンダー問題に敏感な企業なのかもな、と思いました。
ちなみに「この世界の主人公」では、C.FIRSTだけでなくキリオがゲスト出演。
スペシャルレッスンという名目で所属アイドルの物真似を幾つかやってくれましたが、キリオによる九郎と翔真の声真似がうますぎて、最初、そこだけ本人音声かと疑いました。S.E.Mの3人を演じるところで、キリオ(c.v.山下大輝)本人による真似だと分かって、ビックリしました。
※文中のイラストは、「いらすとや」様からお借りしました。