PS5のアクションゲーム「ASTRO's PLAYROOM」を開始。
現在地:MEMORYスカイ(PS1エリア)、GPUジャングル(PS4エリア)攻略
本作は、PS4VRで人気を博した「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」のキャラクターを操作するアクションゲームとして、PS5本体にインストールされている無償ソフト。
主にコントローラーの機能をフル活用して、「PS5ではこんな体験ができる」ということを示しているゲームです。
なので、本当は購入後早々に遊ぶものなんでしょうけれど、他のゲームである程度PS5のスペックを理解してから触れたことで、まだこんな機能もあるし、こんな使いかたもあったんだな、と知識を深められたように思います。
アダプティブトリガー(L2/R2)やモーションセンサーは他のゲームでも活用されていますけれど、タッチパッドが僅かな指先の動きを察知するほど繊細に動いていたことを知って感動しました。
振動機能も、コントローラーのどの部分がどう揺れたのかはっきり分かる細やかな設定が可能だったんですね。Switchのジョイコンも振動機能には拘っていると思ったけれど、あちらは掌で包めるサイズ、こちらはより大きなサイズと言うことで違う面白みがあります。
一番驚いたのは、マイク機能です。
コントローラーから音を出力する方の機能は使われているけれど、入力する方は珍しいです。しかも、本作では音声を拾うのではなく「息」を感知するために使われています。
試しに大声を出してもほぼ反応せず、息を吹いたときだけ、しかも吹いた強さをちゃんとゲーム内に反映してくれます。こんなことが可能なのか、ととても驚かされました。
アクションゲームとしても、とてもわかりやすい作りになっています。
基本操作はジャンプ、攻撃、掴むの3つくらいで簡単ですし、特定アクションが要求される箇所では説明が入るので安心。敵は殴っても平気か否か、どうやったら倒せるか、見れば分かるくらい直感的なデザインになっています。
ピンボールなど、ステージによっては取れるアクションが変わり、飽きさせないようにもなっています。
これは操作キャラクターがロボットであるという点を活かしていますね。
難易度はほどほどという感じ。落下死を誘うような難所があったりしますが、復活ポイントから即やり直しできるし、残機の概念もないようなので、アクション下手でも頑張れそうな印象を受けました。
不満は、背中を追う視点だと次の足場との距離感が掴みにくいことくらいです。中途半端に距離がある箇所は、横視点にした方が楽だと思いました。
ちなみに、ジャンプ後、ちょっとだけ飛距離を伸ばせるのは風のクロノアの挙動に似ているなと思いました。落下し始めてから元の高さに戻れるほどのリカバリー性能はないので、クロノアの感覚で跳ぶと失敗しますが、これは慣れの問題なので、そのうち解決するでしょう。
道中には「アーティファクト」として過去のPSハードが隠されていて、これを見つけるとプレイルームに飾られ賑やかになっていく収集要素が楽しいです。
このハードにこんな周辺機器があったんだ、という驚きもあります。電源を入れたり、ディスクを開けたりもできてなかなか芸が細かいです。
取り逃がしがあっても、任意のステージから再開できるので、収集のやり直しがしやすくて助かりそうです。
収集以外でも、BOTたちがPSの名作ソフトのワンシーンを再現していたり、見たことがあるゲームで遊んでいたり、PS1~4の歴史を辿るような旅路になっていて楽しいです。
私が見て直ぐわかったのは、ICOの石のベンチと少年と少女、みんなのGOLF、ジャンピングフラッシュのラビット、クラッシュバンディグー、アーロイなど一部ですが、全部の元ネタが知りたくなります。
MEMORYスカイの最後に、初代PSの起動音がして、積み上がったブラウン管テレビにロゴが映し出された瞬間は、懐かしい気持ちが胸の奥からぶわっと湧きました。
長年PSゲームを遊んでいるプレイヤーほど楽しさが増すゲームだと思います。ジャングルにあるDUALSHOCK4を模した足場だとか、実際に遊んでいたプレイヤーでなければ気付けない面白みですよね。しかし、PSに詳しくなければ楽しくないという意味ではなく、探索系アクションとしてよくできているし、プレイルームが賑やかになっていく様はワクワクすると思います。
私も、アクション下手なりにトロフィーも含めてある程度頑張りたいなぁと思うくらい気に入りました。
プリロードゲームとして感心したので、未プレイのPS5ユーザーは是非遊ぶべき!と書いておきます。ーーいや、ほとんどの方は言われるまでもなくプレイ済みで、購入後1年以上も寝かしていたようなプレイヤーは、私くらいでしょうけれど。