現在地:Chapter13「古代種の神殿」終了
ノンストップでChapter14に突入したのですが、一旦Chapter13までで感想をまとめます。
まず古代種の神殿に向かう前に、エンシェントマターを巡る戦いに終止符を打ちました。
クエストが進むにつれて、どんどんFF5のギルガメッシュらしい憎めないノリが出てきたし、戦闘でも、ギャグを挟んだりおちゃらけつつ強さが感じられる塩梅で楽しかったです。最後は互いの実力を認めて別れるという気持ち良さも含めて、良いゲスト出演だったと思います。
ただ、ギルガメッシュ戦の前に召喚獣2体と同時に戦う試練が三回あったのは、水増しだと思ったし、複数ボスなので案の定こちらがボコボコにされて辛かったです。
その後は、古代種の神殿を探して北へ。
……これって古代種の神殿ではなく、忘らるる都および竜巻の迷宮の位置では?と首を捻りました。
クラウドの侵食は進んでいるし、タークスだけでなく社長と宝条も来るし、この後神殿中に入ったらライフストリームの気流が流れているし、という状況を見て、この場で竜巻の迷宮での出来事まで済ませるのでは、と疑いました。最終的に社長たちはこの場から離脱したけれど、微妙にミックスされていた印象は受けました。
なお、神殿がある大陸に上陸しようとしたら、後戻り不能のシステムメッセージが表示されたので、一時停止してやり残しを確認しました。そうしたところ、ゴールドソーサーに新たなクエストが発生していたとわかりました。
本作は非常にファンサービスの良い作品なんですが、個人的に、神羅課長は原作程度の出番がちょうど良いキャラなのに、本作で属性を足しすぎて、良さが消えてしまった気がします。
クエスト内容が各種ミニゲームのハイスコアを更新するもので、攻略に時間がかかると予想されたので、クリアを優先するため結局着手せず、タイニーブロンコに戻ったのでした。
古代種の神殿は、非常に広く手間のかかるダンジョンで驚きました。
入って直ぐ、黒マント状態のローチェがいて悲しくなりました。「マイフレンド」と譫言を言うあたり、少しは自我が残っているのでしょうか。
よくわからないのは、宝条はわざわざ黒マントたちをここまで運ばせた上で、放流した点なんですが、まあ宝条のすることに理屈を求めてはいけない気もします。
なお、本作の物語だけだと、シドを豪放磊落な快男児と見るか、大言壮語と見るかは微妙なところだと感じていたのですが、神殿内に入らず待機を選んだことに、ちゃんと現実的な感覚を持っているなと感心しました。
そりゃ、こんな明らかに常識の通じない場所、行きたくないですよね。そもそもパイロットなんて、このパーティ内だとエアリスの次に戦闘面では一般人なので、良い判断だったと思います。
神殿の仕掛け等々は、ギ・ナタタクが古代種のことを「寛容でない」と評していたことを裏付けるものだったと思います。エアリスのことすら「ハーフだから」と受け入れないのは、非情に感じました。
ライフストリームの凶暴さにも、正直足が竦みました。クラウドやセフィロスは殺す時に「星に帰るだけ」と宣うけれど、この穏やかでないライフストリームの有様を見ると、星に帰っても安らぎはなさそうだと思っちゃいますね。
分割パーティの合流地点にて、レノ&ルード戦にツォン&イリーナ戦と、それぞれボス戦があったのは盛り上がりました。
ただレノに関しては、ようやく登場した!という感想が先に出ました。事情があるとはいえ、レノの出番が明らかに減らされた感があることも、口数が異様に少ないのも気になります。七番街崩壊で性格が変わった、と言われても納得するくらいの無口さですよ。
本来想定していたレノの出番や台詞はどんなだったのかなぁと考えてしまいます。
一方ツォンは、原作FF7では戦闘機会がないキャラクターなので純粋に楽しく戦えました。銃装備のイメージでしたが、ツォンも本気で戦う時は格闘タイプだったんですね。
正直、部下の方が強いと思いましたけれど、エアリスが相手だったから殺さないように手加減したせいだ、と脳内で保管しておいてあげようと思います。
なお、ツォンが黒マントに刺される展開は原作通りですが、瀕死と言いつつ自分の足で歩くし、近くにタークスがいるので、これは助かるなと思える状況に変わっていました。
試練は個人戦になると思って身構えましたが、イベント展開だけだったので、安心したような拍子抜けしたような感じでした。悲しみ、怒りを駆り立てる内容だったことは間違いないですが、それを試練として課す古代種の意図が分からなくて、モヤモヤします。
ナナキの試練は、神羅に追い立てられた後、宝条の実験室での苦難だったので、動物に可哀想なことしないで!と悲鳴をあげてしまいました。
ユフィに関しては完全にINTERmissionプレイ前提だったので、事前に遊んでおいて本当に良かったと再び思いました。本作でもネロの出番があるのを見ると、DCを待たずに次作で決着が着くのかもと期待してしまいます。
バレットとエアリスの過去は、悲痛ではあるけれど、ミーナやイファルナというほぼ名前しか知らなかった関係者と直接触れ合えて、プレイヤーとしては興味深いシーンでした。
コレルの人々がバレットに気さくに接するのを見ると、関係が壊れてしまった現在を思ってグッとくるし、一方で、子供エアリスが助けを求めているのにみんな知らん顔をするスラムの人々を見ると、コミュニティ外の人間に冷たい人の性質も見えて、人類なんて碌でもないなと古代種が思っていそうな感想を抱いたりしました。
置いてけぼりで良いのか心配していたケットシーは、神殿の崩落から一行を助けるためちゃんと駆け付けてくれました。
直後に2号機が登場するのは原作通りだけれど、名台詞「このボクは、ボクだけなんや」がなかったこともあり、1号機に対する喪失感は薄まっていたかなと思います。こういった点から、本作だとリーブが動かしている設定のように見えます。
むしろ、最後に台座に手を伸ばしたデブモーグリに意思が宿っていた可能性を考えさせられました。
まぁ、ケットシーに関しては軽妙なのがちょうど良いのかもしれません。
あとは、クラウドがおかしくなっていることを、仲間も承知しているのに、これが劣化だと思っているから腫れ物扱いで遠巻きにしている空気感が辛かったです。
黒マテリアを手に入れるシーンはエアリス操作に切り替わったから気にならなかったけれど、セフィロスのもとに行くところやエアリスを追い詰めるところは自分で操作することになったので、ひどく申し訳ない気持ちになりました。
同時に、原作FF7の知識が一切なかったら、どういう気持ちでストーリーを見ることになっていたんだろうなぁと、少し気になります。