現在地:御堂綱紀編2周目クリア
各エンディングに名前を付けるとすると、前回が黒幕逃亡エンディング、今回が多様性の勝利エンディングですかね(笑)。
戦闘パーティ内にエリュテイア(二世代目)がいたので、まあ確かに多様性はありました。
プールクーラ
様々な精霊の気配がする扉の先は、1周目チュートリアル以来のプールクーラでした。
5色の魔女がいるから、精霊も複数ということか、と納得しました。
前回は混沌が来る前の平和なプールクーラでしたが、今回は混沌が襲来したプールクーラで、災厄と魔女の戦いが繰り広げられていました。
最初に白、その後赤の戦いを見守ることを選択しました。
災厄との戦うことは一生に一度のお祭りみたいなもの、という魔女の考えはなかなか面白いなと思ったのと、「みまもりびと」が戦いに手を出すことは許さない、と火の魔女が言っていたので、災厄との戦いは全て「見守りに徹する」を貫いたのですが、綱紀が寄らなかった拠点はどんどん災厄の結晶に飲み込まれてしまったので、これで良かったのか?とモヤモヤしました。
最後の戦いはリタが指名され、これも送り出すことを選択。途中のカットで苦戦しているように見えてかなり心配でしたが、リタが勝ってくれてホッとしました。サガなので、負けるパターンもありそうですしね……。
みまもりびとは何のためにいるんだろう、と不思議に思っていたのですが、厄災の欠片を託し、世界の外に持ち出させるという役割があったので、結構合理的だなと感心しました。
戦闘は、消えた白の魔女の足跡を追った時の雑魚戦と、精霊戦だけ。
精霊戦は、楽勝・普通・最凶の3つしかいなくて、普通で妥協してしまいました。碌に鍛えていないエリュテイアを連れていたせいか、最凶には手も足も出なかったのです。この子、手も足もありませんからね。
見た目がスライムだからモンスター種だと思い込んでいたのですが、どうもただのモンスターではなく「短命種」だったようで、LPがどんどん減っていく仕様にどう対処していくか悩まされました。
ミヤコ市
帰還した先は、すでに封印が破られたミヤコ市。
そのため今回は、4つの封印の地を巡って邪霊を倒し、再度封印と結び直すという展開になりました。
2周目の旅では、リトグラムが一度もなく、代わりに扉を開けるたび邪霊が出てくることが不思議だったのですが、そのことにもこうした理由があったので、このゲームの奥深さに感心します。
邪霊戦は、「デモンズクラッチ」の気絶効果でムサシが倒れまくるので、気絶対策をつけたら途端に安定しました。
このゲーム、ロールや装備で100%耐性を得ることができるのだから、敵の使う状態異常攻撃がわかっている時はちゃんと対策すべきですね。
そして、ミヤコ市ではラスボスが現れませんでした。代わりに、綱紀にとっては別の意味でラスボスなのかもしれない「お母様」のご尊顔を拝見できたので、もしかしたらこれで終わりか?と一瞬思いました。
謎の世界
天界の男を追った綱紀が辿り着いたのが、目玉のような気味が悪いエメラルドヴィジョンが立ち並ぶ謎の世界。
この世界ではセーブができなかったので、世界名を確認することが叶いませんでしたが、17の世界の中に含まれているのか、別枠なのか、非常に気になる世界です。
ここで、御堂綱紀の過去が色々と明かされて、彼の人間味が見られてさらに好感を覚えました。
1周目の時にリタの前で翠の波動を出したのは、魔女である彼女なら見えるかも、と期待する気持ちがあったからだということは当人も言っていたけれど、実際は我々が想像したより強い期待だったんじゃないか、と感じました。
友人の朝陽くんが綱紀を信じて、かつ感謝もしてくれる良い奴だったことが救いだと思います。
それから、異界の男が一周目の時に「この世界に封印を結び直せる人間はいない」と断言できた理由も、連合国が御堂綱紀の存在を知らなかった理由も分かりました。
綱紀は、両親の子供でなく、岩戸の向こう側から来た赤ん坊だったんですね。
となると、綱紀はどの世界の出身なのかが気になってきました。
天界の男が、この世界でなら綱紀が覚醒すると踏んでいたということは、この世界出身の可能性が高そうですけれど、その「覚醒」によって何が起きるのかとか、なぜ天界の男が綱紀の覚醒を望んでいるのかは不明なままだったので、この辺もう少し深めて知りたいところです。監視員と異界の男は知人だけれど仲間という感じでもなかったので、異界の男自身はこの世界の住人でもなさそうでしたし、この男に関しては本当に謎です。
ラスボスは今回も一周目と同じ「生まれし苦悩」でしたが、なんと生まれし苦悩と綱紀の間でターンごとに激論する演出付き。
過去作でもラスボスの口上はあったけれど、こんな風に戦闘中に会話するサガ作品は初めてみました。スクウェアのゲームっぽいことをやっている!とテンションが上がりました。
監視員との別れの言葉として「また今度」を選んだのは、綱紀にもう一度この世界に来る気があるということなのでしょうか。
愛する家族を守るためミヤコ市を護っていく、という綱紀の決意で良い結末でした。