現在地:御堂綱紀編3周目クリア(多様なる楽園撃破)
ミヤコ市への帰還からエンディングのストーリーに関しては驚愕の連続、戦闘に関してはロマンシングな展開の連続で、綱紀の3周目は忘れられないプレイとなりました。
感想も長文です。
ミヤコ市は、聖堂が破壊され、結界も破られているという、これまでプレイした中では最も悪い状況になっていました。
そして、いきなり天界の男と遭遇。
しかしこれまで敵対関係だった天界の男と違い、綱紀が自分の仲間であるかのように話しかけてくるので、早速混乱することになりました。この後確信したけれど、天界の男って、我々に見分けがつかないだけで全員別人ですね?
家に帰るか妹の学校へ寄るかで悩んだ末、後者を選んだところ、妖の類に攫われた妹・倫子を助けに行くことに。
ここまでは特に問題なかったのです。
しかし助けた倫子から「なんであんたの妹をやらなあかんの」と拒絶されて、「え、えええええ??!」と目を剥く羽目になりました。
2周目をクリアした時は、たとえ血が繋がっていなくても、お互いに思いやっていて良い家族だと思っていたのに、倫子がこんなことを思っていたなんて……。それから家に帰ってももぬけの殻で、両親だったはずの男女もそれぞれ赤の他人だと拒絶してくる始末。
ロマサガRSの期間限定ローディング中イラストとして採用されていたあの家族写真が、こんな風に家族が崩壊したシーンの象徴として使われるとは、とんでもなく残酷な演出でした。
そして、こんな三日くらい寝込みそうなショックを受けて明らかに混乱しているのに、まずミヤコ市の守護を復活しようと動く綱紀を見ていると、なんだか可哀想に感じてしまいました。
2周目のプロローグでは正子がクグツに声を吹き込んでいたから、母親が御堂の血筋なのは間違いないと思っていたのですが、それも偽りだったって言うんでしょうか。綱紀がクグツを扱える以上、血統と関係なく技術を修得すればクグツ使いにはなれそうですが、それだと連合国がしていた御堂家の監視話はなんだったのか謎になってしまいます。
世界線によって設定も違う、となると、周回して真相を探ることができなくなってしまうし、もうなんにも信じられません。
それと気になる点として、綱紀の家の前を通ると犬の鳴き声がするのですが、もしかして父だった人も、母だった人も、倫子も、犬を置き去りにしました? 犬好きからすると許せない所業です……。
天界の男からは、ミヤコ市を護るため連接領域と繋がっている岩戸を壊し、他の世界から切り離すように指示されました。
それに従って岩戸を壊すかどうかは、プレイヤーの手に委ねられました。
しかし、綱紀が1人の発言を鵜呑みにしてミヤコ市の施設を壊すなんてするだろうか、と疑問に思ったので、「問題は岩戸やない」を選択。自分を利用しようとする連中の思惑を明らかにしようと、連接領域に戻ることになりました。
連接領域に行くと、まるで崩壊した都市のような背景に変わっていて、翠の波動は2つ。まさか、ここで分岐が発生するとは思いもしなかったので驚きました。
どちらの波動の先でも、扉の前に天界の男がいました。しかし一方は世界を切り離そうとする「世界の理を司る者」、もう一方は世界を一つにしようとする「美しき世界を望む者」という、真逆の勢力であることがわかりました。戦闘難易度はどちらを選んでも最凶設定。前者を選べば綱紀は自分をミヤコ市に送り込んだ勢力の思惑を無視したことになるし、後者を選べば勢力の思惑に乗せられたことになります。
真相をプレイヤーが決めていいというノリは、サガスカの時からありましたけれど、どちらを選ぶかで綱紀の出身が変わるというのはかなり衝撃的ですし、悩みました。
でも、話の流れとしては反旗を翻す方が主人公らしくていい、と思ったので前者の「世界をバラバラにする扉」の向こうへ行くことを選びました。
まずは、もう見慣れた感がある生まれし苦悩戦。ただし、今回は取り巻きが不死設定ではない、兵馬俑でした。
ここで急遽使い始めたニトラムが「地獄断面」を閃いたお陰で、1発攻略できました。
ランク1のままながら、100%の成功率で次々に兵馬俑を倒していくのが非常に心強かったです。
ここでトロフィー(究極を明かし者よ)が獲得できました。生まれし苦悩自体はこれまでも倒してきたけれど、今回の個体はこれまでと違った、ということなんでしょうね。実際、1周目とは比較にならない強さでした。
その次は、天界の男当人と直接対決(難易度強敵)。
2周目のラスボス戦と同様、冒頭に綱紀とのやりとりがありましたが、ターンを跨いだ会話にはなっていませんでした。
お供の数も少ないし、虎穴陣にしていれば攻撃力もさほど高くないから、勝てるなーーと呑気にしていたら、最後にわずか1mm程度の体力を削れず、その後先手を取られて全滅するという、ちょっと悔しい敗北を喫しました。
再戦は、そこまでギリギリの状態にならずに無事撃破です。
そのまま連戦の二戦目で、ラスボス「多様なる楽園」と戦うことになりました(難易度最凶)。
こちらの戦闘は、サガスカのファイアブリンガー戦のように、戦闘メンバーにした仲間が一言ずつ台詞を発する演出付きで、このパターンの演出もあったのか!とテンションが上がりました。
この演出を考えると、仲間は初期メンバーで揃えた方がより盛り上がったかもしれません。
この多様なる楽園は、本当に強かったです。
多様なる楽園の行動は恐らくターンで決まっていて、8ターン目に全体攻撃「エメラルドユニオン」を撃ってきます。
この技、防御力を高める虎穴陣で受けても、100超のダメージを食らいます。
対する綱紀パーティは、正直そんなに鍛えてなかったので、HP350程度。……この一撃だけで、かなりキツイです。しかも麻痺、石化効果付きで、HPが残っても高確率で行動不能に陥ります。
なんとか一つでも敵行動を止められないかとスタン技多用してみましたが、多様なる楽園には一度も効きませんでした。無効表記は出ていなかったのですが、HPが高い状態だとスタンが効きにくい、という点で引っかかったのかもしれません。
ミヤコ市のセーブデータに戻して岩戸を壊す不本意な結末を迎えることになるかも?という不安を何度も抱えながら再挑戦。
最初のうちは、再挑戦の度に陣形を変えたり装備を見直したりしていましたが、途中からひたすら再挑戦するだけになりました。だって装備もロールも足りなくて、これ以上の対策ができないのです! もっと強い麻痺、石化、毒、スタン対策が取れれば、もう少し楽だったんじゃないかと思います。
その代わり、戦術は少しずつ変えました。
まず、今回の不死のお供たちはHP0でも行動してくるらしく、倒す意味がなかったので、途中から完全に無視して、フォロー技や手痛い攻撃のみスタン等で止める方針にしました。
多様なる楽園のHPを削りやすくするため、最初の3ターンは、BPをムサシに注ぎ込んで「かぶと割り」の防御力ダウンを入れるようにしました。体術使いのスクネならより軽いBPの短勁で同じ効果を得られたのですが、サポートロールの「マヒ耐性+25%」に期待して、スクネはサポートに回したためです。
再挑戦、再挑戦ーーと繰り返すうちに、どんどん後がなくなり、ここで負けたらコマチのLPが切れて戦闘に出せなくなる!という最後の一戦で、ついに打ち勝ったのでした。
正直、この一戦はエメラルドユニオンで誰も状態異常にかからないという奇跡が起きて、全員瀕死で生存。その次ターンに連携からのOver Driveが決まるという運に助けられた一戦でしたが、勝ちは勝ちです。
しかもトロフィーが獲得できたということは、これが普通に戦える中では最強設定のラスボスだったはずで、対策なしの状態からよく倒せたなと自分でも感心しました。
2時間は戦っていたと思います。
その後は、ミヤコ市に戻るのではなく、世界を旅する放浪者となった綱紀の姿でエンディングとなりました。
クグツたちもいるし、最後は少し前向きな気持ちでの出発だったとはいえ、これまでの20年で培ったアイデンティティを失ったわけで、なんともビターなエンディングでした。
「美しき世界を望む者」の一派の世界に対する考え方だとか、いろいろ言及したい要素もあり、誰かと語りたくなりました。しかし同じようにサガエメを周回しているプレイヤーでも、同じ展開に行き着いていない可能性があるんですよね。とんでもないゲームだとしか言えません……。
この次の綱紀の周回も気になりますが、さすがにそろそろ別主人公を体験しようと思っています。