現在地:冬公演終了(クラス賞1位、個人賞金賞)

JACKJEANNE

冬公演はユニヴェール公演に向けた飛躍のための捨て回にする、と初っ端宣言されたので、プレイヤーがどう足掻いても1位取れないレベルの駄作なのか?と思いきや、特濃級の舞台設定と複雑な人物関係で、うまくやれば秋公演より面白い芝居になると思わされたので、大変な稽古期間もワクワクしながら乗り切れました。

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個人的には、オチも含めて「オー・ラマ・ハヴェンナ」トップクラスに好きです。

ただ実際に、根地先輩が舞台のために容赦ないところが露骨に現れていて、今回は最初から最後まで波乱の稽古でした。
まず配役はやられたなと思いました。

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ダブルアルジェンヌの作品と聞いて、希佐とフミ先輩だと思いきや、片割れに白田先輩が起用されたところから根地先輩に一本取られましたね。その後フミ先輩がジャック起用されたことで、次作のための練習と納得したけれど、希佐1人をアルジャンヌとして育成する回ではなく、クォーツの全員を一気に育成するという根地先輩の超欲張りセットなこともそこから理解できてしまって、そりゃあ「捨て公演」になるわ、と納得しました。

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とはいえ、織巻が当人の持ち味を活かせない役をもらっていたのは、根地先輩の愛だと思いました。

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秋公演の時も苦戦していたけれど、役の幅が狭い問題は役者を続けるなら必ずぶつかるけれど、演出家はそれを無視してスター性を利用したい時だけ起用することもできるのだから、いま自覚させてあげたのは、織巻のためですよね。

課題克服に関して、これまでずっと頼れる先輩だった睦実先輩が、一番の問題児になるとは予想外でした。

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睦実先輩は、施設出身で手のかからない優等生という点が、黒野玄武@アイドルマスターSIdeMに近いなと思っているのですが、やっぱりこういう自己評価が低い人には相手を肯定して、グイグイ引っ張っていく親友が必要なんだなと改めて思いました。
ただ私としては、根地先輩が転科してくるまで、こんなに見た目から恵まれている役者がモブだったことに、江西先生の采配ミスを疑います。役付きにできないほど、引っ込んでいたいオーラでも出ていたのでしょうか。

フミ先輩が普通に乗り越えていたのは納得でした。

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元々、外見が女性らしいタイプではないし、お手本となる優秀なジャックたちを見てきているわけですから、ジャンヌの癖を抜ければ出来るだろうと思っていました。
一方、面倒ごとを背負いたくなかったはずの白田先輩が、クラスの中心として頑張る姿は心に響きました。

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アルジャンヌを下ろしてもらう直談判に行ったり、キレちゃったりはしていたけれど、結局のところそれも責任感の強さ故だから、覚悟を決めれば誰より男らしく格好いい人だよなと思います。

仲間に与えられた課題がわかりやすかった反面、希佐がチッチ役を演じる上での問題は最初明確でなくて首を捻りました。

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まさか、女らしい女を演じることで、性別がバレるという恐れを抱いていたなんて、気付きませんでした。もちろん、希佐が気付いてなかったのだから、プレイヤーに伝わっていなかったのは当然です。しかし根地先輩は見抜いていたことと、それを突き付けたことが逆に根地先輩自身の彼の首を絞めそうという二つの恐怖でヒヤヒヤしました。

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「まさかな」じゃないんだよ、根地先輩!

フミ先輩と白田先輩が希佐の性別に気付いていたのは、まあジャンヌ同士、察知するものはあったのかなと納得しましたし、それでも秘密を知らない素振りで守ってくれる優しさが格好いいと思いました。

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睦実先輩も気付いていそうなイベントがあったし、世長は元々知っているし、こうなると、全く気付いていないのは織巻だけっぽい気がしてきました。織巻よ、そのままの君でいてくれ……(笑)。

結局、舞台自体は成功。夜の街設定だから濃い話ではあったけれど、アングラという感じでもなくエンタメできちんとまとめていたし、今回は脚本の良さで勝負できた感じがします。

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強いていえば、ジレはもっとそら恐ろしい気持ち悪い奴でも良かった気がするけれど、スター役者の織巻にやらせるにはこのくらいが適切でしょう。
ただ御法川先輩がドン引きしていた、ヨモギ売りの「失神させて眠らせる」仕事は、学生演劇でエッチシーンを描けないために、ギャグにして流すための設定であって、実態は完全に娼婦ですよね。

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そういう意味では、確かによく学校が許可したなと感心します。
また、世長が接触シーンの練習で希佐を意識してしまうのも仕方ないところでしたが、お前の態度で周りにバレるだろ!とは思いました。

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