- 分類ゲームADV
- タグJackJeanne
現在地:根地ルート終了
冬公演の翌日、クリスマスを共に過ごす相手の選択肢がありました。ここで、好感度が足りない相手が選択肢に上がって来ないのは優しい設計ですね。
私の場合は、根地先輩と過ごすか、1人で過ごすかの二択になりました。
第三者たるプレイヤーの視点からすると、根地先輩の息の根を止めに行くことになると明白だったので、一瞬悩みましたが、覚悟を決めて根地先輩を選び、そのまま根地ルートでクリアしました。
脚本が書けなくなってーーという下りは予想通りでしたが、根地先輩の人として駄目なところ、可愛いところ、奇人なところ、超人なところ、諸々ぶつけてくる濃い2ヶ月でした。
父親の話を打ち明けられた時から、根地先輩のルートにバッドエンドがあるとしたら根地先輩の自死で終わるはずだ、と考えていました。
だから、ジャックジャンヌが選択肢をミスるとバッドエンド直行のやるドラじゃなくて、優しい世界で本当によかった……と思いました。
しかし、あんなに迷惑かけて大遅刻した末に、脚本家自身が主役の芝居なんて書かれたら、私がフミ先輩なら殴ってるわ(笑)。クォーツの面々が無茶苦茶いい子揃いだから、根地先輩は人間に生まれ変われたんだなぁと思います。
個人的には、才能が戻らず、悩み苦しみながら作劇していくことにする結末でも根地先輩の成長を感じられるから良いと思っていました。しかしちゃんと元通りか、むしろパワーアップしたあたり、クォーツ生だけでなく神様も優しかったですね。
ユニヴェール公演の主演は希佐で確定しているけれど、誰が相手役になるかはルート次第で変化するんでしょうね。そうだった場合、物語として一番綺麗に収まるのはフミ先輩ルートになりそうです。
そんなことを気にする人たちではないとはいえ、最終学年を差し置いて、織巻や世長と一年コンビで締めるのは些か申し訳ない気持ちになりそうです。
希佐の体験をベースに作劇しただけあって、番手以外は非常に素直な配役でした。
おかげで主要キャストは役作りに悩む必要がなかったから、無茶な練習日程でもなんとかできた感じがします。
ただ、あてがき作品とはいえ、クロウリーがまんま根地先輩過ぎて、観客がこのエキセントリックなキャラクターに付いてこられるんだろうか、と言う別の心配は生じました。
街中で大声で危険思想を語るんじゃない!
クォーツ生全員、公演練習は怒涛の勢いだったと思うのですが、私もこの期間、能力値不足に気付いてひたすら表現力のレッスンを詰め込みました。土日もモナスクールに通い詰めたのですが、能力値最大に届かず、この状態で結末を迎えました。
親密度と能力値が一定値に達すると個別イベントが発生するようだったので、能力値が足りなかったのでイベントを一つ逃した……はずなのですが、根地先輩のイベントスチルは埋まったので不明です。
公演の結果に関しては、芸術を極めようとする作品と、エンターテイメントに振り切った作品を同じ土俵で評価しないといけない審査員の皆さんの苦労を思いました。
こういうときって、とりあえず高尚そうな作品に票を入れる人が多いのでは?と思うのですが、ユニヴェールは営利団体が母体なので、観客を掴むことを重視しているのかも知れませんね。
ただ個人賞については、ちょっと不満ありです。
優勝したクラスが個人賞も総なめするのはある程度致し方ないけれど、織巻に関しては、クォーツがクラス優勝でなくても彼に銅賞出しましたか?と聞きたくなっちゃいます。私は「いかにも織巻がやりそうな役」を当人の資質で演じただけに見えました。もちろん、アクロバットなどで努力はしていましたけれど。
あとは、学校なんだから端役をやっている子をもっと評価してあげて欲しいです。それこそ鳳なんか、どんな役でも的確に演じているんだから、評価してあげたかったです。
根地先輩から褒められて、喜んでいたのは良かったです。
諸々飛び越えてプロポーズエンドは驚いたけれど、根地先輩にとって普通の色恋は意味がないだろうし、希佐の根地先輩への甲斐甲斐しさは彼氏彼女を超えていたので、今更付き合おうとか言い出すより現実に即してるなと納得しました。
それに、夏にはお互いに意識せず希佐の心をズタズタにした「君が女性だったら」の話が真実になって昇華されたのもよかったです。
プレイ開始からクリアまで通して、熱い演劇モノストーリーで面白かったです。まさに、この織巻の台詞通りのものを見せつけられた感じ。
他ルートにも興味はあるので、またプレイしたいと思います。