アイドルマスター SideM COD連携ストーリーBeit編、S.E.M編を読みました。
以下、無償・有償部ともにネタバレありです。
どちらも、Jupiterのメンバーがゲスト出演している回になります。
Beit編は、Jupiterの連動ストーリー配信と同時だったので1月には視聴していたのですが、感想を書く機会を逃していました。今回、冬馬が出演するS.E.M編が配信されたので、まとめての記事になります。
Beit編「砂の国の物語」全19話
ミュージカル出演のお話ということで、まず役のスチルが公開されていて格好いいと思っていたら、もう一枚のオフショットがとても温かくて可愛いたこやきスチルで、Beitの格好良さも可愛さも堪能できました。
COD連携ストーリーは、「嫌な奴」が登場する率が高いと感じたのですが、今回は直接的にBeitへの悪意を持つスタッフが登場。
ファンと名乗っておきながら、Beitの過去の仕事を全然把握していないようだし、彼等の努力にも価値を見出していないような口振りで、当初から怪しいと思っていたので案の定と思ったけれど、３人がギスギスした空気の中に置かれている状況が辛かったです。ピエールに、世の中にはこんな人もいるんだと知られるのも悲しかったです。最終的に和解したからと言って、稽古期間に受けた嫌な気持ちは消えないと思うんですよね。
もちろん、現実にこのスタッフと同じ考えの人はいるだろうし、なんなら私も思う時はあるのですが、私は物語の中でわざわざ不快な思いをぶつける人がいなくてもストーリーは作れると思うのです。
ただ、全編通して恭二が凄く頑張っていたところや、そこから年上の共演者に可愛がられていく流れなんかは良かったです。
Jupiterの３人は、前半に揃って賑やかしで登場したのでちょっとしたカメオ出演と思いきや、中盤に翔太が単独で再登場したので驚きました。
翔太は、察しの良さを見せたり、先輩風を吹かせつつちゃんとアドバイスしてあげて、もふもふえんのすとーに引き続き、面倒見のいいところが出ていたなと思います。でも最終的にはお菓子をたかった辺り、年上相手には愛され弟というポジションで押し通したい気持ちもありそうですね。
アドバイスの内容は、恭二に適用できるかどうかをあまり考慮していないと感じましたけれど、それも翔太らしいところかな。なによりこの二人が話す機会自体が貴重だと思いました。恭二が「御手洗さん」呼びであることも認識していなかったので、そんなところから新鮮でした。
S.E.M編「華麗なるあの味を」全18話
非常に面白かったです。
まず、全体にコメディタッチだったのが良かったです。S.E.Mがお仕事に対して真剣に取り組んでいることは確かだし、コラボフードで店主の願いも実現しようとする優しさと情熱も格好良かったけれど、同時にどこか可笑しさがあるんですよね。
11話からのカレー試作のくだりなんて、最高に楽しかったです。硲先生の全力の食レポが愉快すぎて、腹を抱えて笑ってしまいました。
光る鍋の現象が再現され、「ブラックライトもないのに」と次郎先生の疑問が止まらなくなるのも、実家の漬物を発光現象と無関係だと主張する硲先生も面白かったです。前から疑っていたのですが、類ってやっぱり、リアル宇宙人なんじゃないですかね（笑）。もっとも、事務所の屋上で愛を囁いてカカオを育てたのが正史なんだから、鍋が光るくらいは自然なのかもしれません。
そして、出演アイドルは限定されていたものの、315プロのみんながカレー作りに協力していたので、S.E.Mだけでなく、315プロ総出のストーリーを読んだような充実感がありました。
硲先生は、アスランのゲヘナ語を読めるんだなと思ったら、ちょっと自信がなさそうな声だったのも微笑ましかったです。
視聴前は、不思議な人選のゲストメンバーだと思っていたのですが、初っ端にカレーの話が出てきて膝を打ちました。冬馬が美味いカレーから更なるやる気を得たようで、こちらも嬉しくなりました。
そして、根本解決には至らなかったとはいえ、問題のスパイスを唯一自力で手に入れたのが北斗だった点に、さすがだと感心しました。単純に顔が広い社交上手という要素もあるだろうけれど、「friendの知り合いの知人のいとこ」まで繋いだ辺り、類のために頑張ったのではないでしょうか。
出番がなかった翔太もきっと、S.E.Mの振る舞ってくれたカレーを腹一杯堪能しただろうし、315プロのアイドルたちもＰも大満足のストーリーだったと思います。
※文頭のイラストは、「いらすとや」様からお借りしました。