ドラマチックダンジョンRPG「ウィザーズ シンフォニー」(Switch版)プレイ開始

Wizard’s Symphony

現在地:第1章終了

本作は、約20年ぶりの「ウィザーズハーモニー」シリーズ新作として、2019年に発売された3DダンジョンRPG。
といっても、私はウィザーズハーモニーシリーズを遊んだことはありません。ただ、同じmoo系の「エターナルメロディ」はプレイしたことがあったり、世代的に「悠久幻想曲」シリーズが一部で人気だったイメージがあり、それなりに身近なタイトルでした。

実のところ、気楽な3DダンジョンRPGが遊びたいと思ってセール時に購入していたのですが、ゆるゆるファンタジー世界観に反して中身は予想よりも硬派なダンジョンRPGになっていました。もう少し大味のキャラゲーかと思っていたので、意外でした。

Wizard’s Symphony

まぁ「世界樹の迷宮」や「剣と魔法と学園モノ。」なんかも、外見は可愛いキャラで、中身は案外ハードという形式なので、これもダンジョンRPGのお約束と言えるのかもしれません。

まずダンジョンが結構複雑な構造です。第一章で挑む「チェラーク遺跡」の時点で、地下6階まであって、何種類もの鍵付き扉に複数階段を使った縦横の移動、ワープ装置まで出現。

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ちなみに次の「オルマの森」を覗いてみたら、一方通行の扉が登場していて、さらに移動に苦労しそうな予感がしています。

それから、敵も結構強め。
階を一つ進むごとに敵は強くなるのに、こちらの戦力増強が追い付かないので苦戦しました。先制を取られると、その1ターンで壊滅状態に陥ることがあります。

Wizard’s Symphony

また、地下3階以降はマップ上で目視できる強力なエリートモンスター(いわゆるF.O.E)が出現するという緊張感もあります。試しに挑んでみた時は、ダメージが全然通らないのを見て退散しました。第1章クリア後に退治目的で挑み直したらちゃんと倒せたので、そのくらいの難易度みたいです。

Wizard’s Symphony

装備品は固定で強化していくタイプなので、ドロップで不相応に強い装備を手に入れて突破することもできず、街との行き来を繰り返して地道に強くなる必要があります。
階ごとに存在するセーフポイントが優しい仕様で、セーブするだけでなく、無条件でセーフポイント間の転移や拠点への帰還を実行できるので、まず最初はセーフポイントを見つけて、そこをベースにこつこつ攻めていくのが基本になりそうです。

ただ、キツかったのは最序盤で仲間の数が少なかったせいかもしれません。特に、物理アタッカーの不在は大きかった気がします。

Wizard’s Symphony

仲間が増えた今は、戦闘もだいぶ楽になりましたし、レベルアップタイミングのズレを上手く活用してHP・MPの回復を組み込めば、長く探索もできそうです。

色々書きましたが、キャラゲーであることは間違いありません。フルボイスで喋る上、スチルが豊富で、キャラクターを魅力的に見せようという意識を感じます。

Wizard’s Symphony

ダンジョンの探索中も、キャラクター同士があれこれ喋るので楽しいです。ただし、お喋りの内容はダンジョンや章ごとに決まったパターンのようで、何度も同じダンジョンを攻略しに行く内に、だいたい何を話すか覚えてしまいました。仲間が増えたら、編成によっても話が変わりそうなので、そうなるとバリエーションが増えるかなと期待しています。

肝心のキャラクターは、良くも悪くも平成初期の王道作品っぽい雰囲気。
主人公はやや頼りないけれど、これから成長していくための余白だと捉えています。
ヒロインのスピカは、初っ端で勝手にツアーの内容を変えたり、アイスを奢らせたりと、善行のつもりで主人公の負担を増やすので、この調子で他人に迷惑をかけても平然とされると嫌だなぁと不安になりました。

Wizard’s Symphony

可愛いので、本気の怒りは湧かないですが。
一方、エルリックは厄介者の自覚があるようですし他の者に煙たがられているから、許容できますし、むしろ好きかもしれません。先程仲間からの好感度をチェックしたら、メレク以外から微妙な反応だったのは笑いました。メインヒーラーがパーティ内でここまで煙たがられている作品って、珍しいと思います。

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メレクは穏やかなウィザードで、キャラ付けのための変な属性が付いていないことにホッとしたし、アステルはいかにもなメカ娘という感じで、安心して見ていられます。

システム面は、ごく普通に3DダンジョンRPGとして必要なものが揃っていると思います。
戦闘時の動作が鈍いのは、最後の選択確認画面を省略する設定にして、倍速で動かせば許容できました。もっと早く動いてくれてもいいとは思っています。

Wizard’s Symphony

UIはあまり洗練されていません。依頼の受注と報告が別画面だから、持っている物品を納品するために依頼を受注→メニューに戻る→報告、のひと手間掛かるとか、鍛冶屋で使う素材を買えるのは魔法屋だとか、無駄に画面移動をさせるのが特に気になりました。

金欠とまではいかないけれど、お金と素材は結構ギリギリな感じ。
総じてコンダクターの相場が安過ぎて、物価に対して釣り合っていません。収入よりダンジョン攻略にかけた費用の方が明らかに高いです。

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第一章のメインクエストだったネコ探しの報酬なんてたった5Gで、いくら冒険のきっかけに過ぎない話で、且つ依頼主が獣人お姉さんでも許しがたいぞと思いました。

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