明和電機の電子楽器「オタマトーン」を弾いてみました。

オタマトーン

ブームはとっくに過ぎていますが、前から気になっていたので他の買い物と一緒に購入。
自分で触ってみると、価格設定的にも「音の出るおもちゃ」というのが正しい商品だなと実感できました。

準備について

まず電池をセットするわけですが、ここで苦労しました。
お口の裏側にある電池カバーを開けるためプラスドライバーが必要なのも手間ですし、単4電池三本を差し込んだ後が大変でした。カバーを閉じようにも、電池が浮き上がった状態になって抑えられないのです。閉まらないということは向きが合っていないのかと思い、二度も確かめてしまいました。

オタマトーン

結論は、カバーを押し込んだ状態でネジを締める、という結構な力技でした。子供にはちょっと難しいかもしれません。
だからリモコンや時計のような手で開けられる構造ではなく、ネジ締め式なのかと理解しましたが、電池交換の度にこの手間を掛けるのは面倒だなと思いました。

楽器として

黒い「シッポスイッチ」を押すことで音が鳴るという単純な構造はピアノと、正確な音を出す目安がないのはヴァイオリンなどと同じだから、両方の楽器経験がある自分なら意外と直ぐ弾けるんじゃないか……と甘く考えていたのですが、正確な音を鳴らすのは難しい楽器でした。
これを使ってちゃんとした演奏を成立させている方の技術は本当に凄いと、改めて思いました。
逆に言えば、正確性に拘らなければ、簡単にそれっぽいメロディを音痴に奏でることはできて楽しめました。

最初、押しても全く音が鳴らなくて焦りました。
練習シートに合わせて横置きした状態で、上から押して鳴らそうとしたら上手くいきませんでした。色々試すうちに気付いたのですが、シッポスイッチだけを押すのでなく、背面も一緒に押さえたほうが鳴りやすいようです。そのため、最初から縦に構える基本の持ちかたで練習した方が個人的には楽だと思いました。

それから、肝心の押す位置の難しさもあります。
ヴァイオリンだと弦が四本あるので、弾きたい音に合わせた弦を抑えますし、そもそも指を動かす距離がそれほど長くありません。でもオタマトーンはシッポスイッチの幅を目一杯使って2オクターブ分くらいの音域を鳴らすため、大きく指を動かす必要があります。音が飛んだ時に狙った音に辿り着けるかどうかは、賭けだと思いました。

オタマトーン

なお、付属のオタマトーン練習シートにて「Happy Birthday」を弾く場合の大体の位置が示されていますが、私の手元に来たオタマトーンだと位置が合わなかったので、個体差もありそうです。

音量は二段階ですが、最大設定でも「お口」を開かなければそこまで大きく鳴らないので、周辺への騒音被害などは考えなくても良さそうです。
現状、演奏中に口パクまでさせる余裕がなくて、ビブラートは全然使えてないのですが、パクパクしたお口の感触は柔らかくて可愛いです。

今後真面目に弾くかと問われると、インテリアになりそうだと思っていますが、本製品はあくまでままならない演奏を楽しむオモチャなんだと思いますので、そういう観点では十分満足しました。

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