現在地:呉・天命変化ルートクリア(ネタバレを含みます)
最後の呉ifルートをクリアして、全6ルート終了しました!
今回の感想も、正史ルートとの差分中心にまとめます。
呉ifルートでは当然、孫堅・孫策の死を防ぐわけですが、正直、終盤近くまでのストーリー展開はイマイチな印象でした。と言うのも、魏ifルートのような「変化」がなかったからです。
無論、ゲームなので致し方ないとは思います。当主である孫堅の死が覆ったら、その時点で孫呉の道筋は正史とまったく違う内容になるはずですが、ステージクリア型のゲームで一国だけ完全に別のストーリー展開を用意するなんて無茶はできないでしょう。その上、どんなストーリー展開にしても賛否両論でしょうしね。だから、孫堅を救出しても「死んだことになる」展開なのは、仕方ないと思います。
でも、孫権が死んだ時、孫策たちは当時基準で全員未成年だったと知ったいま、孫堅自身の判断で死を装う展開をされると、親としてどういう判断なんだと孫堅に憤慨してしまいました。
しかも自分と共に伝国璽が潰れたことにする、という方便がその後のストーリーに反映されないので、単に子供たちを無駄に悲しませ、苦労させただけです。
こんなお気楽な書簡を送ってきたけれど、万一孫策が死ぬ展開の方に進んでいたら、孫堅はどうしていたんです?
なお、孫策も同様に死を装う展開でしたが、当人が意識不明の内に第三者が決めた形だったので、こちらは不満を感じなかったです。
そもそも孫堅が死を装ったことが元凶ですしね。
そういうわけで、呉ifルートを最後にしたのは失敗だったかと思っていたのですが、最終盤に白鸞と実質共闘する展開が来たことで、これは真ルート!と盛り上がりました。
正史をなぞるルートでも、白鸞が君主と直接会話して納得するのは孫呉だけだから和解ルートだと思っていたけれど、ifルートだと「曹操を負かすため」という建前があるにしても、孫呉の手助けになる行動を考え、しかも決行のために「二度と会うことはない」と言って別れた紫鸞を頼る時点で、白鸞の孫権への期待の大きさに震えます。
エンディングムービー後にも白鸞との会話シーンがあるし、このルート、一番紫鸞が望んだ太平の世界に近いのでは、と思います。
問題の天命変化が必要な2ステージは、なんとどちらも一発で成功しました。3章・4章だからステージ難易度が低いと考えても、明らかに魏より簡単でした。
孫堅を救出する襄陽の戦いでは、太平の要の始祖が天命変化に口を出したことに驚きました。プレイヤーが最初に遭遇する可能性のある分岐点だから説明を入れたというゲーム的都合だと思いますが、まるで始祖は孫堅を推していたようにも見えます。
ちなみに今回の周回で、朱和が警告してくるイベント「太平を成す者」も孫呉だけ発生することに気付きました。共通で起きても変なイベントではないのに、実に不思議です。孫策の勢力圏の広げかたに、紫鸞が内心不安を感じていたとか解釈が色々できそうです。
孫策を救出する呉郡鎮圧戦は、ステージ開始直後から孫策の背後をキープしたものの、森に入ったところでやはり神隠しされてしまいました。
霊鳥の眼を使いながら右往左往していたら厳白虎の幻影と戦うことになり、さらに香の流れが見えたので「これだ!」とダッシュ。幻影の許貢、劉繇、于麋とワラワラ敵が沸くので、孫策、恨まれてるなあと苦笑いしました。
隠れていた白鸞を倒した時点で天命変化演出は出たものの、ステージ攻略は続行。救援信号を出している孫権が敗走したら普通に攻略失敗だと気付いて、猛ダッシュで駆け付け、なんとかクリアしたのでした。
しかし白鸞から「お前の英雄は二度と羽ばたくことはない」宣言を貰うし、普通に孫策はステージから消えたままなので、典韋救援時以上に不安な気持ちになるステージクリアでした。
まあ白鸞も、毒矢(推測)で射たれた上に、崖から落ちた男がこの時点でまだ生きているとは夢にも思わなかったのでしょうけれど、息の根が止まっていることを確認していないのに討ち取った宣言をするのは少し怠慢じゃないですかね。
と突っ込みつつ、孫策救出シーンにはグッときました。
他のキャラクターは紫鸞が直接命を救ったけれど、孫策は襲撃後に発見できるか否かで分岐する展開だったので、まだ命を繋いでいた孫策を正史ルートでは発見できなかったーーという申し訳ない気持ちが湧いたためです。
また、体調が戻った後の絆イベントにて、孫策が静かに自分を顧みているところを見ると、やはり突然父親の後を継いだ重圧、周囲から味方が消えて袁術に臣従することになった辛さ、自分を鼓舞するためのカラ元気があったように思いました。
本作の孫策は、史実で行っただろう血生臭いことが描写されていない分、普通に良い当主だったし、最初に紫鸞が選んだ英雄なので、身贔屓もあるとは思います。
紫鸞には白鸞から指示された孫呉を見張る役がある以上、絆イベントで要望された旅の同行は難しいので、その役は白鸞に押し付けたいと思います。白鸞はずっと顰めっ面するでしょうが、いいコンビになりそうだと思うんですよね。孫策による許都襲撃計画とかいう与太話を、白鸞が実現してくれたという縁もありますしね。
私に三国時代の知識がもうちょっとあったら、白鸞と孫策の諸国漫遊旅書きたかったな、と思うくらいです。
孫呉5章の再開ポイントが増えていることに気付かず丸々プレイし直したので、黄祖討伐戦で凌操・凌統と一緒に本陣へ切り込んだり、三江口の戦いで韓当に同行してみたり、曹操を船上で討ち取ったりと、初回と違う攻略を楽しんだのですが、その辺は割愛します。
赤壁の戦いの展開は何も変わらず、ラストにこの選択肢が待っているのは面白かったです。
1月末の発売から長期間楽しませて貰ったので、できれば別途総評したいですし、武将ごとの語りなどもしたいくらいです。