現在地:ストーリークリア
島の全エリア解放を諦めて、最後は駆け足で終わらせました。
序盤は期待していたのですが、中盤以降、戦闘は護衛兵をレベルアップすればゴリ押しできるし、島は開拓しなくても問題ないし、ストーリーはいつまで経っても盛り上がらないしーーと、作業感が強くなってきたので、クリア優先した次第です。
ストーリー感想(ネタバレを含みます)
正直、打ち切り漫画みたいな畳みかたに見えたので驚きました。
敵対勢力だった黒の牙と古の教団は、それぞれ異なる思惑を持つのかと思いきや、全員が魔王復活のためスパイン島に集まってくれたから、一気に片付きました。また、憎たらしい印象だったデオス大臣についてどう決着をつけるのかと思いきや、エンディングを迎えたら突然「手厳しいけれど国を想う有能」扱いをされて丸く収まることに唖然としました。
部下のモチベーションを下げる発言しかしないから、珍しくミーアの台詞に頷いたくらいなのに!
ストーリーを要約すると、「魔王復活を阻止して平和をもたらしました」という単純な話なのに、不明点が多く残ったのは残念でした。無論、なんでも説明するのが良いストーリーとは限らないですが、展開に納得できなかったのは、説明もしくは設定不足が原因でないかと思います。
アルクが選ばれし者だったのは「お約束」で許容するにしても、ミーアが魔王復活の器にされた理由くらいは欲しかったです。
最終的にはベムラを器にして復活自体は実行できたし、器の自我が残って魔王の力だけ得るなら、尚更ミーアを器にする意味はないでしょう。むしろミーアを拐ったからアルクに追跡されて失敗したようなものです。
本作が連載漫画なら、人気の出たリラをダブルヒロインにするため、ミーアを一時的に除きたかった、とかメタ的な理由が思い付きますけれど、ゲームでそんなライブ感を入れる意味はありませんし、本当に謎です。
登場人物の数は多いのですが、どの人物も「話を進めるための記号」でしかなくて、魅力を感じられなかったのも残念です。
アルクとは父親同士が戦友だった関係になるガレス騎士団長なんかは、もう少し早くから絡んでいれば感慨深いキャラになったのでは、などと思います。
戦闘、育成、開拓等システム面感想
ラスボス三連戦が強くて、3回挑戦しました。イベントスキップ機能がないので、前哨戦も含めて会話シーンを3度も見ることになったのが苦痛でした。
もっとも、2回目の挑戦時はうっかり戦闘スピード倍速のまま挑んだせいで負けたので、合計3度見ることになったのは自分のせいです。攻撃範囲の予兆に合わせてちゃんと回避しないと、あっという間に壊滅させられました。
敗北時に「部隊編成には補助員と補助員との役割が分かれている」というヒントが表示されたので、編成から見直さないといけないかと思いましたが、これはあまり関係なかったです。全員レベルLV.99まで成長させて、何人か上位職にクラスアップしたら突破できました。
ランクアップ資材は魔物討伐依頼をこなすくらいしか入手手段がないので、依頼を片端から受けて戦闘しまくりました。指定された魔物がどの地形のどのレベル帯に出現するかは不明だし、多少ランダム要素もあるので、後半の広いマップだと運ゲー率が高過ぎ、序盤の狭いマップで稼ぐ方が効率的でした。
依頼失敗してもペナルティがないから気にしないで進めろ、という設計なのかもしれませんが、いちいち失敗演出が出るのも煩わしいですし、割り切るまでは依頼を請け負いにくかったので、ここは出現ヒントもセットにして欲しかったです。
なお、最上位装備は拠点レベルをLV.20にしないと解禁されないようでしたが、それが果てしなく遠い道のりだったので諦めました。
全エリア解放したアーカンディア島で結構な量の建物を作ってもLV.13でしたし、手に入る素材に相当の偏りがあったので、色々プレイングが間違っていたようにも思います。
でもそこを改めるためゲーム内ヘルプをしっかり読もうと思うほど、熱意が持てませんでした。
島の開拓も、作れる施設にバリエーションが少なくどの島も同じになってしまうし、下位資材ばかり増えても上位素材に変換はできないしで、後半は意味が見出せずおざなりになりました。
アーカンディア島にある無間ノ塔は、イベントエリアというだけでなく、専用の連戦バトルが用意されていました。
道中はまったく危なくなかったのに、最後と思しき50階の敵に負けて崩れ落ちました。
いくら雑魚はオートで余裕といっても、攻略時間が50階分積み重なると、一からやり直すのも厳しいです。
なお、イベントクリア後の島では、マップ上に表示される強敵が湧くことがありましたが、これもなんの説明もなく突然湧くようになったので謎でした。
最初は、強敵が湧いた島は生産物が生み出されなくなると判断したのですが、翌日には生産されていたように思います。デバフ効果が持続しないなら、無視で良いですよね。せめて出現時にアナウンスするとか、出現中は音楽が変わるとか通知があれば意識して討伐する気になったのになと思います。
バグは見当たらなかったですし、UIが若干悪いとはいえ操作に必要な情報は伝わるようになっていて、ゲームの構成はしっかりしていました。でも、ちゃんと遊べることはゲーム評価の最低保証であって、面白さとイコールではないのがよく分かりました。
総評
1回目の感想記事に書いた通り、序盤の手触りは悪くなかったから期待していたのですが、ストーリーもゲーム面も盛り上がらないまま終わってしまった点が残念でした。