「F@NTASTIC COMBINATION LIVE ~AtoZto!!~」夜公演を配信限定・定点映像で再視聴しました。
※掲載している画像は、SNS投稿が許可されているライブ本編のスクリーンショットです。定点映像のスクリーンショットはありません。
定点映像は、ライブ配信の有料オプションとして用意されている別アングル機能で、メインステージ全体を見渡せる固定位置のカメラ映像が観られます。
意外とライブ本編で該当する映像がなかったのですが、距離感としては、このスクリーンショット辺りが比較的近いでしょうか。
客席のセンター席後方に座っているような臨場感がありました。アイドルたちの細かい表情は見えませんが、全身を見るための視点ですし、アップ多用の配信映像よりもフォーメーションや振りの細かい差異に注目しやすく、さまざまな気付きがあって面白かったです。通常の配信とは違う「現地の観客の視点」が楽しめる点も良かったです。例えばInner Dignity冒頭で、配信だとAR映像に切り替わるシーン(吊りカメラのカット)を横から見られるのは、ライブならではの視点で逆に貴重に感じました。
パフォーマンス時だけでなく、MC中の話していないアイドルの様子も見られます。
サイドモニターは見えない位置で固定されているため、オーバーチュアの出演者紹介やアンコールのバックヤードカメラはサウンドオンリーになって戸惑いましたが、上スクリーンはしっかり見えます。また、最後の告知はサイドモニターではなくメインステージに映されていたんだと言うことも、定点映像を観て知りました。
全体を眺めるだけでなく、出演者の一人をずっと目で追うこともできるから7通り楽しめると言えるし、視聴期間に限りがある配信特典にせず、Blu-ray収録して欲しかったくらいです。
Jupiterの3人のパフォーマンス面に関しては、配信で見ている時は動きの個性が目につきましたが、定点映像だと3人のダンスの揃い具合に感動しました。
もちろん北斗の明らかな振り遅れがあったり、身長は凸凹だし、ダンススキルには結構差があるのも明確に伝わってきます。しかし、不思議と一致して見えるのです。
例えば、斜めに腕を上げたときの角度であったり、手を広げたときに冬馬や北斗は肘を下げて、翔太は肩の位置まで上げているから腕が横一本に揃って見えるのは、練習の時に鏡で見て揃えているのではと推測できて興奮しました。
踊りは翔太だけ体の捻りが入って向きが違ったり、北斗がアイマス2時代からお馴染みの省エネ動きだったりするのに、こういった要所の「キメ処」でピシッと揃えるから、バラバラした感じはしないのかもしれませんね。特にSPACY PARADISEなんて激しく動き回っているのに、綺麗に揃って見えました。
Jupiterは練度が高いと評されるけれど、こういうことかと理解できました。
特に意識しないで見ていると、目立つことをしていなくても翔太の動きに目が惹きつけられる辺り、やはりダンサーなんだなとも思いました。
しかも、身体能力の高さに頼って体を動かしている感覚派ではないなと思えたのも収穫でした。冬馬の方が、常に全力で踊って強くエネルギーを発している感じでした。翔太はただ元気いっぱい踊るのではなく、全身に力が漲る感じではなく、いい感じに力が抜けていて、体の動きが柔らかい印象を受けました。SPACY PARADISEの「カラダ中フワリ」で足を浮かす振り付けが、本当にふわっとした動きだったのは感動しました。
合間のアイドルアピールも忘れないので、相当器用な感じです。定点映像の距離だと確信はできないものの、ジャンプと同時にウィンクを飛ばしたり余裕が見えて、14歳にしてこの完成度だと、将来はどうなるの⁉︎と慄くほどでした。そもそも、Jupiter内では小さいから見落としていましたが、大吾と並ぶとだいぶ身長が高くてスタイルも良いと分かったし、末恐ろしい国民的弟です。
上スクリーンやステージ全体の演出を見ているのも面白いです。
♡Cupids!で、上手と下手に鼓動する緑のハートがあることは定点映像で初めて気付いて、Jupiterカラーとはいえ背景黒に緑と紫の電飾は趣味が悪いだろうと笑いました。Jupiter版♡Cupids!、可愛いと言い切るには圧が強いと思っていたのですが、この舞台美術のせいじゃないですか?