2Dアクション「Super Crush KO」Switch版をプレイ(クリア済み)
本作は、画面ごとに進行が止まり、次々と現れる敵ロボットを全て倒すと先に進めるようになるベルトアクション。
コンボを繋げることがポイントのゲームで、方向キーと技ボタンの組み合わせで多様な技が出せるとか、華麗に戦えたかを評価するグレード的な要素があるなど、どことなく2Dのテイルズオブシリーズを遊んでいるような感覚もありました。
難易度設定やキャラクターの育成要素はない純粋なアクションです。進行するためにはアクションの腕を磨くほか道がないので、挫折しかねないーーと思っていましたが、ハートの出現頻度が高めだったため最後まで頑張れました。ステージごとに残機5が与えられるのも、だいぶ気分を楽にしてくれました。
他方、ステージごとにハイスコアを競う要素があるので、アクション上級者が物足りなく感じることもなさそうです。
ゲーム全体の雰囲気は、グラフィック通りポップでコメディチック。
主人公カレンが戦う動機は、宇宙人に攫われた飼い猫を取り戻すため(猫自身は宇宙人に可愛がられて満更でもなさそう)という微妙に緩い理由だし、その宇宙人アンもどこかお間抜けな感じで、段々可愛く見えてきます。
結末はホッコリする感じで、アクションゲームに付ける短いシナリオとしてちょうど良い具合だと思いました。
ステージ内でのカレンの動作は、キビキビしていて爽快。ただ、魔法少女でもなんでもないパーカーを着た普通の女の子が、殴る、蹴るのアクションでメカを倒していく絵面はちょっと面白く感じました。
技は地上で発動させるものが多いですが、打ち上げ技もあるし、2段ジャンプで結構自在に空中戦できます。
銃は半オートエイムで、適当にぶっ放しても方向さえ合っていれば敵に当たる楽な仕様で助かりました。お陰で、飛行敵や遠距離攻撃をしてくる敵の牽制への有効度が高かったです。
いっそクリアするだけなら、回避メインにして銃を撃つだけで良いのかもーーとも考えましたが、後半はこちらの銃弾が通らないバリア持ちの敵が現れたので、それは不可能でした。
攻撃中は、画面右上に現在のウェーブにおける評価がリアルタイムで表示されます。具体的な説明はなかったですが、単にノーダメージというだけでなく、複数の技をコンボに組み込み、且つ短時間で敵を倒すほど高評価になるようでした。
私は当初「いのちだいじに」精神で被弾しないよう逃げ回りながらチマチマ戦っていたのですが、この評価に気付いた後は、積極的にコンボ攻撃をお見舞いしたくなって「ガンガンいこうぜ」精神に変わり、結果としてゲーム全体が楽しくなったように思います。
技発動に使うパワーは敵を倒すと補充されるので、技を繋いで華麗に敵を倒し、また技を使える状態にしてーーというサイクルで上手く攻略できると実に痛快でした。
一方、ついコンボを繋げようと逸って技を放ち、その技による移動効果で自分から敵の飛び道具に当たりに行ってしまうことも多々ありました。技に無敵効果が付いていないことは直ぐ気付いたのですが、敵が四方八方に沸くから、攻撃対象だけに集中してしまうとミスしがちでした。
攻防バランスを意識して、適度に攻撃しつつドッヂで回避もできるようになった終盤は、結構安定もしたし楽しかったです。
敵の攻撃自体は、分かりやすい予備動作があり、それを見てから避けることも、先制攻撃で発動を止めることもできる感じでした。もちろん、殴って止められない攻撃もありますが、お約束の赤い予兆エフェクトがあって分かりやすいし、特定の技を使えば止められます。
また、敵の遠距離攻撃はまっすぐ飛んでくる弾と追尾式の弾の2種類ありますが、どちらもそんなに早いスピードではありません。これらの点から、攻撃を喰らったときは素直に自分が悪いと思える、理不尽さを感じないゲームでした。
各レベルはステージ数4+ボスステージで構成。スコアを見ていただくと分かる通り、通常ステージの方が圧倒的に難しかったです。
これは敵の数と、バトルフィールドの差ですね。ボス戦は、基本的にはボスの動きにさえ意識すれば済みます。また、ステージ内の針トラップや消える床などのギミックもボス戦ステージにはないので、攻撃と回避だけに専念できました。
不満点としては、まずステージ内の中間セーブポイントが若干遠く、やり直しで前回死んだ位置まで戻るのが手間なときがありました。
それから、敵やステージ構成は代わり映えがなかったです。特にボス戦はどれも全方向に弾を打ち出す攻撃と地上に触手が生える攻撃がメインだったり、造形も似ていたりで、少し残念に思いました。
まぁ、名前もメカワンからメカフォーだし、量産機なのかなって気がして納得はしましたが。