アイドルマスターSideMファンコン連動ストーリー CONNECT WITH STAGE!「雲突き抜けて、蒼天届くまで」の感想。
以下、無償・有償部ともにネタバレありです。
ファンコン公演前に視聴済みだったのですが、F-LAGSのエピソードも一緒にまとめようとしていたため、遅くなりました。
結局F-LAGSの方は読み切ってないのですが、ファンコンに関しては10thライブの前に一区切り付けたいと考えたため、Jupiterだけで感想をまとめた次第です。
まずエピソード中のお仕事では、前回に引き続き、バラエティ適性を高めようとしているJupiterの姿が描かれていました。
正直な事を書くと、私はバラエティ番組を好かないため、Jupiterのバラエティ出演を増やす方向性は反対派です。安易な親しみやすさ演出のためでなく、Jupiterの3人が目指す完璧なアイドル像のためと分かっていても、ちょっと高嶺の花でいて欲しい気持ちがあります。
この辺、315プロ所属Jupiterを最高だと思いつつ、黒井社長のプロデュース方針の方が好きな面はあるのかも、と気付かされました。
今回のエピソードでは、事務所の意向を受けた名無しの男性アイドルくんの工作がありましたが、やっていることが純粋に共演者やスタッフに対する迷惑行為だから発覚したら叩かれるのは当然だし、本人が人を陥れるのに向いてない性格だし、それなりの規模の事務所のやる工作としては微妙に感じました。
でもプロデューサーに容疑がかけられたとき、迷うことなく3人が嘘と断じてくれて、その後一瞬もブレなかったことには、担当Pとして感無量でした。こんなに深く3人から信頼されていたんですね。
私は9.18事件を通過しているため、Jupiterに対して「Pである私が守る」という気持ちがあり、Jupiterに守ってもらうのは本末転倒P失格と思っています。でも、Pを守ろうと思ってくれる優しさは嬉しかったです。
諸々が発覚した後、翔太が男性アイドルくんを許さない姿勢でいたのは、とても翔太らしくて好きでした。その怒りも、自分が騙されたからではなく、プロデューサーを陥れようとしたことへの怒り、冬馬の意識を割かれていることへの怒りだと感じたからです。
一方で、冬馬が男性アイドルくんを気にかけるのも、冬馬らしいところでした。Jupiterの3人にはなんの責任もないし、相手の意思で接触を絶っているのだから、その壁をこちらから越えて手を差し伸べる義理なんてありません。そもそも謝罪を受け入れてあげる必要もありません。でもそういう状況になったとき、自分も傷付いているのに相手の傷が気になって「大丈夫か?」と声を掛けに行くような一面があります。
手の届く限り、歌声の届く限り、Jupiterの光が届く限りを救うのが天ヶ瀬冬馬というアイドルだーーと、しみじみ思ってポエマーな気持ちにさせられました。
あと、冬馬が熱量をもって「自分はこうしたい」と言い出すと、それが完全に間違った道でない限り、平伏して必要な道筋を整えたくなると感じました。これは翔太と北斗もそう感じていると思っています。
ただし、番組での時間を利用して彼へのメッセージを織り込むという対応は、涼がやったことの二番煎じだし、涼から教えられなかったら思い付かなかったはず。私はDearly Stars未プレイのPなので、涼の「オールド・ホイッスル」における重大発言が私信だったと今回初めて知り、冬馬と一緒に驚きました。涼の言葉が夢子ちゃんに届いたかは分からないけれど、大吾や一希を動かしたことは間違いなく、嘘のない心からのメッセージは届けられるべき人に届くのだと信じられました。
でもあまりにこの情報が強かったから、冬馬の提案は「真似」に感じて複雑な気持ちになりました。
ただ他に手段もないし、また、男性アイドルくんが夢子ちゃんのオマージュなのは間違いないとして、もしJupiterが961プロに在籍し続ける未来があった場合、黒井社長は媒体によっては結構悪い事をしているので、Jupiterも似た立場だったと言えます(961プロはアイドル自身に悪事は働かせないと思いますが)。そう思うと、ここで手を差し伸べることが別世界線のJupiterを救う行為のような気もして、最終的には納得しました。
ちなみに、ファンコンのMC中に冬馬が「好きで居続けることは難しいときもある」という発言をしたとき、配信のチャット欄は彼宛のメッセージと受け取って沸くPがいましたが、私はあれは私信ではなく、単純に今回の件以来思っていたことがポロっと溢れただけだと感じました。このエピソード中でもあったけれど、冬馬の思ったことが口からポンっと出る面が、トーク下手の原因だと思っています。
なんにせよ、頂を目指すものには強く輝いて指針になるし、零れ落ちそうなものには優しく歩むべき道を照らす、そういう天ヶ瀬冬馬というアイドルの光の要素が強いエピソードだったと思いました。
そして、それは涼にも当て嵌まるんですね。
JupiterとF-LAGSは似ていると言われるけれど、確かに絶対的リーダーがいる三角形のユニットという点は、315プロの他ユニットにない要素かもしれないと思わされました。
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