現在地:別エンディング
※ネタバレを含みます。プレイ中またはプレイ予定の方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。
グッドエンディングを迎えました。ついでにトロフィーもコンプリートしたのですが、それは別記事にまとめます。トロフィー獲得は一部攻略情報に頼りました。
まず、すべての妖精を解放しました。
説明書P.48で未開放になっているエリアに行ってから探索用魔術で該当の場所まで導いてもらう、という流れで進めたので、割と簡単でした。説明書のヒントがなかったら、墓地やジッグラトまでしらみ潰しに探し歩いて嫌になっていたかもしれないし、でもビビットに場所が分かるわけでもなく、良いヒント具合でした。
西の庭園のボス戦前の広場は、位置、コマンドの隠されかた、一見したときの長大さと意外な読み取りやすさという総合点で、一番好きな封印かもしれません。
逆に採石場は、視点と配置が微妙に意地悪でコマンドを読むのに苦労したので印象が悪いです。雪山からではなく入口側から向かったから、辿り着くまで少々遠かったという恨みもあります。
東の森の一方は、裏世界で行く必要がある点が意外な難所になりました。ここのコマンドは微笑ましかったですが、もしや彼女も過去のプレイヤーで、自分が生前手に入れたコマンドをなんとか伝えようとしてくれていたのか?と考え出すと、どこか申し訳ない気持ちになります。
もう一方は、現場にはコマンドがないという唯一のパターンで、これも結構手間が掛かりました。といっても、黄金の碑の一部は気になってスクリーンショットを撮っていたので、改めて確認しないといけないのは1箇所分だけで済みました。
すべての妖精解放で得られたものは、例のトロフィーが得られる謎アイテムでした。
これまでに手に入れた謎アイテムは手書きのメモがヒントになっていたから、ゲームの攻略とは直接関係しないイースターエッグだと思ったけれど、妖精20匹は説明書のページにある要素だから、この謎アイテムも作中のなにかのフラグだった、ということでしょうか。
クリアした今でも、これに関しては結局謎アイテムのままです。
妖精20匹を集めて寄り道は済んだので、山の上の扉を開けます。
説明書に隠された黄金の道を読み解く作業はワクワクしました。なぜここだけ黄色?と疑問に思っていた箇所に意味があって、やられたなと笑いました。またP.9みたいに、そのページに直接書かれていないというパターンはもっとあっても良かったです。
リアル脱出ゲームみたいに紙の説明書が付属していたら、より面白かっただろうと思います。
ただ、私の目では全く線が見えないページがあってどうにもならなかったので、最終的には線を書いてくれているサイトさんを拝見しました。
あまりに長大なコマンドなので、途中で入力ミスしたら嫌だなと思って、終盤は手が滑らないように、間を空けすぎないように、という緊張で冷や汗をかきました。一回で入力できて良かったです。
そして山頂にあったのは、予想通り説明書表紙でした。
このページに書かれている開発者メッセージは主人公向けなのか、現実のプレイヤー向けなのか、少し悩むところだと思います。しかも、このメッセージを書いた開発者は説明書がバラバラの状態だと認識していたことになります。とすると、最初は冊子だったものが作中の何らかの事象でバラバラにされたのではなく、最初から意図的にバラされたと考えるべきなのでしょうか。
あとは継承者の間に行くだけでエンディングは変えられるだろうーーと思ったのですが、ここまで頑張ったのだからプラチナトロフィーも欲しくなりました。
それで、謎アイテムを全部拾うことにしました。
が、ここからは結構大変な話でした。
説明書の手書き要素は全部怪しい、という視点で見直してみたものの、自分は観察眼がないんだなとつくづく思うことに。結局、いくつかは攻略情報に頼ってしまいました。
謎解きゲームで攻略を見るのは楽しみを自ら失う行為、とは重々承知です。でも墓地の髑髏が思うように運べなかったり、大聖堂は裏表の2回訪れないといけない点が面倒だったり、試行錯誤しようとするとストレスになる部分があったので、それを緩和できた点では攻略情報を見て良かったと思います。
もちろん、自力ですべての謎を解いたプレイヤーの皆さんには心から拍手を送ります。そういう方が攻略情報を残してくださったから、私が楽させて貰ってるわけですしね。
なお、私は終始Tunic語の解読を放棄していたので、ゲーム内の謎解きに要求されたのは残念でした。他の謎は言語がわからないままでも解けたのに、一つだけ異質なレベルデザインだったように思います。
あまり苦労話を書いても仕方ないので、ひとつずつの話は省略します。
そんなこんなで、12個全ての財宝を入手。
ちなみに財宝は古い小屋の裏手の隠し部屋に配置されていましたが、ふと気付いたら、ここから謎のエリアに行けるようになっていました。
この謎エリアはトロフィーに関係しない場所だから取り敢えず放置したのですが、トロフィーコンプリートのためにトロフィーを集め出したら、新たなステージが出現するなんて驚きです。
この時点で、未獲得のトロフィーは、最初から特殊なプレイをしないと達成できない「その戦いで使うべきじゃない」と、キツネ箱を10個集める「かわいすぎて倒せない」の2つとなりました。
収集系トロフィーにはコインが対象のものもありましたが、これは在処を調べて取得してしまいました。大体は隠し通路が見つけられていなかったパターンでしたが、肌や服の色を変えられる隠し部屋の存在は心底驚きました。何度も通過した場所に、隠された部屋があったなんて!
キツネ箱も同様に攻略サイトで調べて集めようと思いましたが、クリア後はアイテムを引き継いでやり直せるようだし、2周目にその戦いで使うべきじゃない」の達成を目指すついでで探せばいいと思い、いったんこれでエンディングに進むことにしました。
というわけで、叡智を得てからだいぶ待たせていた継承者のもとへ。
剣を構えた後、「あら?」みたいな顔で子キツネを見下ろす継承者が可愛かったです。そして、子キツネが差し出した説明書を読んだ継承者は解放されて、大団円へ。
スタッフロールは、1回目のエンディングと背景は同じだけれど、グッドエンドだと二人が一緒に過ごしている状態になるという仕掛けだったので、先にバッドエンドを頑張って見た甲斐がありました。
私がストーリーや設定が分からないのは、説明書を解読する努力を怠っているから仕方ないとしても、なぜ継承者が解放されて実体になったのか、説明書は彼らにとってなんなのか、説明書の存在を認識している彼らはゲームの中の生き物だという自覚があるのか、こちらのエンディングでも諸々腑に落ちなかったのは事実です。でも、少なくとも前回より幸せな終わりを迎えて努力が報われたので、満足しました。
私は、実はゲームの謎解きが苦手です。古いRPGのリマスターをやろうと思ったときに引っ掛かるのが「ダンジョンの謎解きをやりたくない」という点だったりします。
あと、観察眼がないので隠し通路の類も好きになれません。
本作は謎解きが重大な要素だし、隠し通路の類が満載で、あまり好みではないジャンルだったと言えます。その上難易度まで高いものだから、3つの鍵を集めていた頃は、いつ挫折してもおかしくないと思っていました。実際、ブログに初回記事を書いていなかったら、森の金庫辺りでこっそり中断していた可能性もあります。
でも、最終的な本作はよく分からない部分はそのままに、非常に楽しかった思い出の一本になりました。これに関しては「それまで見ていたあらゆる光景にコマンドが隠されていたことが分かり、世界の見えかたがひっくり返る」というあの一瞬の快感を得られたことが肝だったと思います。もしあの時自力で閃いていなかったら、本作は退屈なまま終わったでしょう。
プレイヤーを気付かせるためのヒントの出しかたも凄いし、「ここまで来たプレイヤーならきっと解いてくれる」と信頼しないとできない作りだったと思います。