現在地:イベントストーリー消化(ネタバレを含みます)
今月は新しいゲームを複数始めていたので、攻略に体力を要するメインストーリーはお休み。過去イベントを幾つか消化する月になりました。
ただし、全体的に10章2節までのメインストーリー内容を前提とした感想になっていますので、プレイ中の方はご注意ください。
イベントストーリー感想
上書きされた忠義
10章の一件で、軍団の仲間とガギゾンの過去の因縁を知らないことに気付いたので、ガギゾンのことを知ろうと思って選んだイベントその1。
こんな初期から、専用グラフィックの敵キャラとして用意されていたんですね。エウリノームやバールベリトは最初モブのシルエットで登場したので、その辺の違いが気になりました。
肝心のガギゾンに関しては、仲間になる未来を知っているという点を加味しても、正直、悪役としての「格」がなく、脅威として感じられない奴だと思いました。
洗脳や幻獣化だけでなく通信技術なども凄い技術で、これを戦略的に使われたら脅威だと思うのですが、組織のために働いていないから「凄い技術」に止まっています。
そして本人は、理屈で動いているのに出力される表現が感情的だったり、幻獣相手に一人でよく喋るところが、なんとも小物感に満ちています。「フライナイツの下の方」呼ばわりにも笑っちゃいましたが、実際、この子は組織の中では割と下っ端みたいですね。それに肉体的にも弱い。なのに、無茶苦茶尊大で自信満々なのがすごいです。
ブニに対する所業は、確かにメギドの尊厳を破壊して道具として使う悪辣なものだけれど、本人の立場やメギドラルの価値観からしたら、そこまで非道でもない感じ。ガギゾンの主張にだいぶ毒されてるかもしれませんが、私からしたら、サタナキアやサルガタナスの軍団入りが受け入れられているなら、ガギゾンも可と思えました。被害者の会の皆さんには、一発殴る機会が必要でしょうけれどね。
なんなら、今回のイベントではユフィールの方が余程怖い人だと実感しましたね。連れ戻しに来た理由を聞いているのに、ソロモンから心当たりを聞かれても、いつもの「さあ~」で流す食わせ者具合にゾッとしました。「ドキドキメギドの保健教室」の時に、ドギツイことを平然と言うなと思ったけれど、性格が分かってきて納得です。
デカラビア前編・後編(フルカネリ、最後の計画~デカラビア、最後の咆哮)
イベントバナーが「DECARABIA」だったのに、イベントを始めたら「フルカネリ、最後の計画」と表示されたのでちょっと混乱しました。
そしてイベントを始めたら、タムスという見知らぬメギドが仲間になっているし、一つ前提イベントを飛ばしたかな?と思う会話運びだったので、一旦イベントバナーを一つずつ長押しして、タムスが初登場するイベントを探してしまいました。このイベントが初登場でした。
前後編なだけあって、もしや軍団員総出か?と思ったくらい多くの仲間が登場して読み応えのある話でした。
驚いたのは、フォルネウスの事件の前に、軍団内で裏切り事件があったという事実です。
また、デカラビアが予想外の設定モリモリキャラで驚きました。追放メギドがアルスノヴァ血統という例はマルチネのときに連想していたから予想できたけれど、刺青スチルは驚きました。
ただ惜しいのは、私が10章攻略中なので、ソロモン不在時に代わりのリングホルダーとして活躍するとかの展開は望めなそうだ……と同時に思ってしまったことですね。早く遊んでいれば、もっと色々期待してワクワクできて楽しかったんじゃないかと思います。
後編は色々うまく収めたと思ったけれど、フルカネリ商会の厄介な二人が逃げてしまったので大変うんざりしました。主人公の行動を妨害する人物は、悪意の有無に関わらず物語展開を遅延させるので苛つきを感じちゃいます。悪意があったら尚更です。
裏切り者ではない身元保証のためシバが上書き召喚する、と言う発想は膝を打ちました。ただメインストーリーの時は、オレイの存在を知らなかったから騙されるしかなかったけれど、このイベントストーリーでもオレイの変装に気付かなかったのがちょっと悔しかったです。
あとは、ベリアルがリジェネレイトしそうでしなかったのに、グラシャラボラスのリジェネレイトがこのタイミングで笑いました。
そして灯火は静かに消える
フォラスが結婚したタイミングはメギドとしての意識が戻る前後どちらだったのか、家族に対して抱く想いはヴィータと同じなのか、という点が疑問だったので、今回のイベントは興味深く楽しめました。いや、愛することがわからないとか言い出した時は、なにを言ってるんだと思いましたけれどね。
猫(ジェヴォーダン)については、最初から黒い猫のグラフィックだと思って見ていたので驚きはなかったけれど、同じベルゼブフシンパでもガギゾンより余程優秀だと笑ってしまいました。でも性格はガギゾンくんに似ていたので、ベフゼブフ派はこういうタイプが多いのかしら。
二つの魂を宿した少年
ガギゾンのことを知ろうと思って選んだイベントその2。
思いがけずフリアエとの因縁も知れましたが、今回はそれほど積極的な行動をしていなかったので、ガギゾンの印象は薄めでした。なんかもう、ガギゾンについては「1つ話すごとに余計なセリフを4つくらいつける奴」と言うことで私の中では理解&定着した感じです。周囲を馬鹿だと思っているなら、そんな馬鹿に煩わされないよう、適度に人当たりよくした方が賢いと私は思うのですが、個を曲げられないのがメギドの性質なのかしら。
それより、ジルベールの格好良さに惚れました。
メインストーリーで登場した時は、二人で一つという在り方がピンとこなくて、人格の切り替えもそんなに意識してなかったんですが、立ち絵の表情がジルとシャミハザで変わっていたんですね。肉体の主導権がころころ入れ替わっても混乱しないところが、正に共存できている証拠だなと思いました。そして、そんな後付けの精神体を受け入れていたり、いくらメギドの力を借りれるとはいえ、純正ヴィータの精神で幻獣と戦っていることに凄みを感じました。
アラストールは割と行き当たりばったりな行動を取っていて、本当に腕のいい暗殺メギドなのか少し疑問に感じました。
ヴィータのチンピラ2人組の風見鶏具合を妙に面白く感じていたら、自らアラストールの配下になりにいったオチもあったし、理不尽に殺したがるだけのキャラではないんだろうけれど、出番の多さの割にアラストールってよく分からない子です。
メギドストーリー感想
シャミハザ(祖)
イベントストーリーのジルベールが格好よかったので、もっと背景を知りたくて視聴。
話が随分長いと思って途中で確認したら、全15話もあって驚きました。その長さの通り読み応えがありましたし、面白かったです。
ジルベールが、最初からシャミハザを受け入れていたわけでなく、でも二人で一人のいい相棒関係になっていくのが良かったです。
図鑑の人物説明でシャミハザの悲劇を説明した後に
だが、ちょっと待ってほしい。この出来事の真の被害者は、勝手に身体を共有させられた少年のほうである。
と〆ていることには笑いました。本当ですよ!
でも最終的にはシャミハザを受け入れてくれる度量の広さは天晴れだし、そんなジルベールの強さを見抜いていたアーシャもいい女だと思います。
そしてシャミハザ側についても、イベントストーリーの頃の関係性を見ているから、将来的にはジルベールを好きになると分かっていたけれど、自分の命をかけて生かしても良いと思うくらい絆されていることにはグッときました。普通の転生をしていないからヴィータとして育ったわけでなく、精神はメギドのままと言って良いと思うのですが、ジルベールと同化する素地があるくらいには献身的なタイプなんだと納得しました。
グラシャラボラス(リジェネレイト)
デカラビアイベントで、敵対勢力に拾われてリジェネレイトしちゃったと言う顛末が面白くて、その後どう過ごしているのか知りたくて読んだのですが、フルカネリに拾われる前にあった出来事を描くお話でした。
人情派のいい奴で好きだ、と改めて感じるエピソードでした。
なぜ都合よく1人で砂漠に倒れていたのか、なぜ雷属性になったのか、ちゃんと説明があるところが本作は凄いですね。それと同時に、ガチャ産メギドも、イベントで登場経緯を見てからでないと、メギドストーリーを読めないなと思いました。