現在地:ストーリークリア

公式の花海咲季アバターが配付されたら着替えようと思いつつ、ひとまず自作の偽咲季さんのままクリアまで辿り着きました。頑張ったのは王子だろうと咲季さんだろうと、王様の手柄になるので、別に構わない気持ちになりますね。

クリア時点で全巻き込みモノは3046種類でした。結構頑張ったのではないでしょうか。
まだ全ステージの出現条件を満たしていないし、プレゼントやクラウンの取り逃がしも散見されるので、のんびり遊ぶ予定です。
ズットムカシチキュウ
この時代についたとき、サンタクロースが見えたので北欧ステージかと思いましたが、氷河期でした。

氷河期にしては、珍妙な生命に溢れていて賑やかでした(笑)。
「ツララをいっぱい」ステージの、床に敷き詰められたつららを回収し、最後にスタート地点に戻ってイエティを巻き込むという構成は、「みんな大好き塊魂」のヘンゼルとグレーテルステージに似ていますが、あの塊が一気にサイズアップする爽快感に加え、今回は狭いステージなのに探索力が問われる作りになっているところが面白かったです。
最初はどうやってクラウンを取るのか困惑しましたが、磁石を見付けてピンと来た瞬間と、回収が間に合ったときの嬉しさにより楽しい気持ちで終わりました。
「マンモスとぴったり」は苦手な大きさ指定ステージでしたが、なんと初見でS評価が取れました。

このステージでは、雪上を滑っていると塊の角が取れるせいで、いつまで経っても塊が小さく感じ、めぼしいオブジェクトは全部巻き込んでしまったのですが、それでちょうど良いくらいでした。
ムカシニホン
「小判をいっぱい」は、泥棒の片棒を担いで大判小判を集めるステージ。
塊を追って来る警備がいたり、走るのを妨害する仕掛けが色々あって、構造的に凝っていたと思います。

最初は小判の増える速度が遅く、クリアできるのか心配でしたが、隠し部屋を見付けたり蔵を開けることで小判を一気に奪えるのが爽快でした。
「とにかく大きく5」ステージは、お馴染みになった江戸の町で転がすものと思ったら、なんの説明もなく色々な時代が混ざっているカオスな構成になっていて愉快でした。

その前の「とにかく大きく4」ステージで大仏が巻き込めず悔しい思いをしていたので、今回はちゃんと根こそぎにできたのも良かったです。やっぱり、フィールド上のオブジェクトを無制限に巻き込んでこその塊魂ですからね!
と言いつつ、ミスが多くてあまり大きくできなかったのが悔しいです。
200mと言うクリア目標も、松崎しげる氏の歌も、過去作の最終ステージ通りなので、このステージ後も続きがあって驚きました。

サイキン
「昔」「大昔」「ずっと昔」と強調表現が続いていたところに、超シンプルな「最近」区分が来て笑いました。
ストーリー上必須なのは「フライをつくる」の1ステージだけ。しかも屋台で食べ物を作るというお遊びっぽい内容なので、これが地球を復活させる最後のピースに相応しい歴史か?とズッコケました。

でもステージとしては面白かったです。地面に落ちたり、食べ物をダメにしてしまうと終わりということで、いつもと違った操作への緊張感がありました。でも、聖火ステージの死角に水がある意地悪さなどはなく、巻き込むものも十分あった点が良かったです。
大コスモ絵巻
宇宙で地球を転がして、大コスモ絵巻に開いた穴を塞ぎ、大団円へ。
3D空間特有のどこを向いてるのか分からない問題はありましたが、今作は無数の星が取りやすかったので、大きくするのは割と簡単でした。

王様のエピソードで宇宙に釣り上げられたカニも巻き込めて笑いました。
スタッフロールの転がしは、強制横スクロールの中をスタッフ名やメイツを巻き込んでいくシンプルな内容。

ずっと、巻物を巻いている王様がいつダッシュしてくるか警戒していたのですが、そういった不意打ちはなく、簡単に最高評価を取れました。過去作の記憶で、要らぬ警戒をしてしまいました。
総評
総合的には「塊魂の味だった」といえる出来で、面白かったです。
金額の高いものを巻き込むとか、食べ物を食べさせるとか、課題自体は過去作にあったステージと似たものが多く、新鮮味はなかったです。ステージ中に課題が変わっていく「ファラオのお願い」など新しいパターンもあったけれど、やっていることは同じなので新規性はゼロです。

でも塊魂というゲームは、塊を転がして大きくするという根幹部分が楽しく、マップが完全新規なだけで新作に価値があると私は思っていますので、充分楽しめました。
ただ、これは過去作のファンだから14年ぶり新作への採点が甘いところもあり、つまらなかったという厳しい意見にも頷くところがあります。
今作の難易度は、ステージクリアするだけなら割と簡単だったと思います。
チュートリアルが丁寧ですし、物にぶつかったり弾かれても塊がまったく崩れないので、久し振りに遊ぶプレイヤーや初心者向けに調整されていると感じました。
ただこの初心者向け調整のせいなのか、塊魂の荒唐無稽な良さが失われているところもあります。
「とにかく大きく5」ステージ以外は巻き込めるオブジェクトに制限がかかっていて、明らかに塊の方が大きいのに、前述した大仏のような特別な建造物は巻き込めません。

過去作では「こんなものも巻き込めちゃうの!?」という驚きを与えてくれたのに、本作は「これは巻き込めないのか」とゲームの都合を感じてしまうのが残念でした。
また、ステージ中盤以降のエリアはサイズが似通ったオブジェクトが多く、開発が想定したサイズ以下で侵入するとほぼ巻き込むものがないなど、ルート構築の自由度がないところも気になりました。
なにより、ゲーム性はシンプルな方が楽しいので「とにかく大きく」ステージは全部の時代に欲しかったです。そうしたら、時代別のステージ構成になっている意味もあってより楽しめたと思います。
他にも細かいことを言えば、過去作のステージの視点はもう少し斜め上からだったはずが、本作はだいぶ王子目線に近く低いので、塊の前にあるもののサイズ感が掴みにくかったです。

壁付近のカメラワークも難がありました。
この辺で、爽快感よりストレスを強く感じたプレイヤーも多そうです。
ストーリーは、塊を作る動機となる導入と、エンディングさえあれば十分なので、私は今回の内容で良かったと思います。
王妃が、時代ごとに合わせたファッションをしているのが可愛らしかったです。
強いて言えば、王子の存在感が全然なくてコズミの方が目立つと思ったけれど、最後に家族団欒を見られたから良いでしょう。

音楽面は塊魂サウンド全開で良かったです。
偽咲季さんを作っていることからバレてそうですが、実は、発売日の購入に踏み切った理由の3割くらいに「カタマリオンザドゥン」の存在があります。MVではそこまで刺さらなかったけれど、ゲーム中にフルを聴いていると妙に楽しい気持ちが湧き上がって来るいい曲でした。