奇想天外なアクションゲーム「ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator」PS4版をプレイ。

本作は、
ごく普通のシカが主人公のゲーム
と言う説明と、鹿の首が伸びた絵面のインパクトでバズった鹿のバカゲー。
息抜きに遊んでみようと起動し、メニューに向かって鹿の首が伸びるタイトル画面を見た時点で「そうきたか」と苦笑しました。

ロード中の首が伸び縮みする鹿はちょっと可愛くも感じますが、基本的に首が伸びる意味が見当たらないんですよね。当初は操作キャラクターがキリンの予定だったらしいので、それで首が伸びるギミックだけ残ったのかと納得はしていますが……。
鹿のゲームだとタイトルで言っているのに、ゲームを始めたら「あなた」のキャラクターメイクがあり驚きました。

しかも、項目がMMORPG並に細かいです。デフォルトでも特に問題はなかったのですが、どこがどう弄れるのか確認したくて、割と真面目に全項目弄ってしまいました。
ーーゲームを開始したら、5秒で交通事故に遭って死にました!

そこに「転生しますか?」という質問が表示され、「はい」を選択するとシカに転生。なんとこのゲーム、異世界転生ものだったらしいです。
ちなみに「いいえ」と選択するとゲーム終了します。そうなって欲しいと思いつつ確認のため選択したので、この結果には「信頼できるバカゲーだな」と満足しました。

また、その後最初からやり直したらキャラクターメイクした「あなた」のデータが残っていて安心しました。
いや、どうせ鹿に転生するから、外見はどうでも良いんですけれどね。でもキャラクターメイクを無駄に作り込んでいるのは、どこかで再利用するためだろうとメタ読みもしています。
転生するとそのままステージに移行し、操作チュートリアルを受けることに。ただし、あくまで鹿の動かしかたがわかっただけで、ゲームの目的も、人間と絡んだ時のコマンドの意味も不明です。
とりあえず、ごく普通のシカらしく、車道に出て車に撥ねられてみたり、クビを伸ばしたり、人間とダンスを踊ったり鹿にしてみたり、銃器類を装着してみたり、馬や車に乗ってみたりしました。

ダッシュが「二足歩行で猛ダッシュする」という絵面なのは、腹筋へのダメージが激しかったです。獣人キャラクターで、普段は二足歩行で、ダッシュ時は四本足というパターンなら見掛けるけれど、逆は初めて見ました。
馬や車に乗れますが、思い通りの方向に走るのが難しくて、あちらこちらで事故を引き起こしました。

なお、馬の速度は鹿より遅いので、ゲームプレイ中はなんで無駄に複数の馬が用意されているんだと疑問に思っていたのですが、この記事を書いている途中で「馬(に乗る)鹿」だったと思い付きました。このゲーム、制作者は日本人だったんですね……。
そうやって盗んだ車で暴走しているうちに、建物などにダメージが入ることに気付きました。完全に破壊すると、武器が現れます。なんで?と思いつつ他にできることがないので街を破壊して武器を集めていると、「鹿災害レベル」が上昇。このレベルが上がると一定数の警察が現れるのでそれを倒す、という流れが分かってきました。

可愛いひつじ警官たちを無慈悲に殺戮していくのは心が痛みました。これがシロクマ警官になると、見た目が凶暴だし肉食獣なので、倒さないとやられるという意識になって、楽に攻撃できました。
遠くからレーザー光線で攻撃してくる第三のウサギ警官(イヤーウォーカー)が強く、三度目の挑戦でようやく撃破。
最後はイヌ警官でした。

遠目に見た段階では、これといって武器も持っていないし1匹なら直ぐ倒せそうだと思いました。第一から第三までの警官たちを呼び寄せたときも、ウサギ1匹さえ気を付ければ脅威でないと思いました。
が、ウサギが逆立ちして5匹が合体し、巨大なイッヌ警官に変貌するに至って、本物の狂気を思い知りました。思っていた以上にヤバいゲームです。

ちなみにイッヌ警官戦は、足をダウンさせるまではそれなりに順調だったのですが、その後うまくダメージを通せず、ジリ貧になって負けてしまいました。
本作の警官たちは、主人公のライフがゼロになったことを認識できないらしく、こちらが死んでも攻撃行動を続けてきます。そのとめ、初めて死体蹴りを体験させられました。屈辱です。
まだ続きはあるようですが、こんな感じでだいたいどんなゲームかは分かったので満足しました。
なにも頭を使わず明るく笑えるバカゲーって、良いものだなと思います。次は、ヤギのバカゲーとして名高い「Goat Simulator」に手を出してみたくなりました。
