283Production MUSICAL Performance「騎士団のヴェール –Veil of Order–」初日Abnegatio公演に配信参加しました(17:30~19:30)。

※本公演は、全編スクリーンショット&SNS投稿が許可されています。
本公演は、「アイドルマスターシャイニーカラーズ」のアイドルたちが演じるxRミュージカル。
https://idolmaster-official.jp/live_event/283_Order/
MR・ARライブはたくさん行われているけれど、演劇系はなかなか見掛けないので、どんな公演なのか気になって視聴しました。
結論としては、非常に面白かったです。

ちゃんと「舞台作品」の作りをしていて、セットの転換があったり、背景は書割だったり、客席から見えないセット裏の階段は鉄だったり、現実に再現できるラインでやってくれていました。プロローグや一幕終わりは出演者全員での歌唱シーンなのも、大作ミュージカルの定番構成でワクワクしました。

配信はxRストリーミング映像でしたが、現地定点カメラ映像もセットになっているのが嬉しいですね。より舞台作品として観ることができそうなので、アーカイブ期間には定点カメラ映像も観てみようと思っています。
そして、ミュージカルということは歌唱シーンがあるわけです。まさか舞台のために全編書き下ろす訳にはいかないだろうけれど、既存曲でお茶を濁すのも無理があると思っていたら、舞台用新曲と既存曲を1:2くらいでうまく組み合わせていました。

騎士団の過去の内紛を説明するという形で「とある英雄たちの物語」を入れたり、傷付いた心を癒して決意表明するのに「橙より未来」がマッチしたり、アンティーカで騎士モノだから可能だったとはいえ、意外にやりくりできるモノだと感心しました。また、歌割りを劇中に合うように変えたり、ソロやデュオ歌唱にしたり、再構築していたので、既存曲を無理矢理ねじ込んだ感じは薄かったです。

まぁ「時限式狂騒ワンダーランド」の挿入はびっくりしたけれど、そのまま祝賀会に移る場面転換がうまかったから良しとします。
私はこの公演だけ参加ですが、3公演通しチケットを販売しているし各回にサブタイトルが付いているので、恐らく公演内容が変化するんだろうと思います。
Abnegatio公演は、割と素直な展開でした。驚かされたのは、にちかが正体を現したときくらいですね。一幕の出番の少なさにファンはヤキモキしただろうけれど、終盤の存在感で満足できたはず。

ただカーテンコールで気付いたけれど、ディスティール@咲耶が座長で、且つリーラ@摩美々とのダブル主演扱いなんですね。リーラは確かに主役だと思ったけれど、次いで相手役っぽいフィロ@霧子の見せ場が多い感じで、ディスティールはそこまで重要な役に見えなかったので、明日の2公演で深掘りしていくんでしょうか。

また、クロシェ@恋鐘は主要役として成立していたけれど、イーリス@結華は主役っぽい立ち位置で始まっていながら思わせぶりな様子を見せるだけだったので、彼女もこの後の公演で変わっていきそうです。
アンサンブルメンバーは、実際は通し役だったので役名があっても良かった気がします。

私は、「アンサンブル演技」が見られると期待していたので残念でしたが、舞台慣れしていない参加者が多かったでしょうから、「さっき死んだはるきが別の役で……?」と混乱せずに済んで良かったんだろうと思います。
そういえば、出演者全員が女子だから、戦闘シーンはダンスで表現した方がミュージカルらしかったと思ったけれど、その辺も舞台初心者向けの演出だった可能性はありますね。

器用なはるきはともかく、演技下手設定だったはずの羽那があんまりうまい演技をするのは……と思っていたので、セリフも出番も少ないモブだったのは納得です。
前説を担当したから、全体的にはバランス取れていましたしね。

ルカは演技も上手いんだなと感心しましたが、カーテンコールですら手を振らないのは、よほどイヤイヤ出演しているのか?と心配になりました。
そんなわけで、今回の283主催公演は、純粋に舞台ファンとして楽しむことができました。
ミュージカルに拘らず台詞劇ならコストを下げられるだろうから、315プロ、もしくは合同でもこういったライブ以外のxR公演が出てきたら嬉しいです。
