現在地:ユバール復活まで

ついに来ましたユバール!
初見プレイとはいえ、ここでキーファが離脱するのは知っていたので、この地の冒険を終えたらお別れかと思いながら進んだところ、攻略中からほぼキーファ不在だったので、なんだか最後の思い出作りを拒否された気分になりました。初めてメタルスライムと遭遇したり、道中にも色々あったのに残念です。

湖の洞くつが久し振りにボリュームのあるダンジョンだったり、宝箱が空や人喰い箱だったりという、攻略上の点でも三人旅は辛かったです。
そしてユバール編を終えてーー正直、作り手がこのパートでプレイヤーにどういう感情を味わせたいのかピンとこなくて悩みました。
以下は、批判的な意見込みの感想になると思います。
まず、キーファが離脱する経緯については、どこからオリジナル展開なのか分からないながら、キーファ視点では自然な結末だったと思います。

将来的に、魔王に対抗するなら神を復活させるべきと考えるのも、魔除けのトゥーラ弾きがいなくなったユバールの民を守るため、強い守り役が必要だというのも理解はできます。自分探しとして「自分にしかできないこと」を求めていたキーファに、その使命が刺さるのも理解できます。だから、過去のユバールに残るのは構わないのです。

ライラとジャンとの間に割り込んだことについてはーーそもそも、掟に従う限りアザ持ち同士は結婚できないから、儀式に失敗した時点でジャンはライラを諦めるしかなく、キーファのせいで破局した訳じゃないでしょう。
でも、自分の時代と行き来できるのだから、やりたいことがあるなら一度城に戻って直接父親に言え、と思いました。

マリベルやガボが、仲間会話で王様に会うのを嫌がるの、そりゃそうだ!という感じです。
本当は国王になって国を背負うことだって、キーファにしかできないことだったのに、それをしたくなかったのでしょう? 周りの期待を裏切るって分かっていたのでしょう?
それでも我儘を通すなら、筋も通して欲しかったです。
自分で言わず、手紙に託したのは「逃げ」だと思います。もし、自分が城に戻っている間のユバールの守りが心配なら、別に主人公を置いていけばいいのです。メロス(キーファ)が帰ってくるまでの間、セリヌンティウスとして待ってやりますよ。自分が戻らないと主人公が帰って来れないんだと、城を出る免罪符にしたって良い。親友なんだから、そういう頼みなら喜んで引き受けましたよ。

そんなわけで、キーファが家族に不実だったことにガッカリしました。
それから、ユバールの民の話自体にもモヤモヤしました。
「誰も悪くないのに悪い状態に進んだ」と言いたいところですが、ユバール編はどちらかというと「みんな悪いから悪い状態に進んだ」という自然の末路だった気がします。
私は、ジャンには同情できなかったです。

トゥーラも古代語の勉強も頑張った努力は素晴らしいと思います。いささか嫉妬心が強いのは、ライラと好き合ってるわけでない事実から、余裕が持てなくて仕方ない側面があるし、婚約者のいる女性と親しく接しようとするキーファに非があると思います。儀式を失敗した件だって、ライラも賛同していたし、結局他の者も協力したのだからジャン個人の責任ではないでしょう。
ただ、とにかく言動が全部自分本位で幼稚で、周囲が見えていないところが端々から伝わってくるので、ライラが好意が持てないのも納得できました。

数々の努力も、好きな相手に対する「見返りに愛して」アピールなのが、ライラ側からしたら負担ですよね。実際は、ライラの考えを聞いて、気持ちに寄り添う姿勢を見せれば、それだけで好意を稼げたのに、ライラの反応からするとしたことないんだろうなぁ。

最終的に一族から去るのも、私には責任感の欠如に見えました。魔除けのトゥーラ弾きが消えたら、残されたライラ含む一族がどうなるか想像してないのでしょうか。
ただしこの結末に関しては、ユバールの民がジャンが消えたことにほぼ言及せず、キーファがどういう出身かも興味を持たず、ただ外部から若く強い守り人が来たことに喜んでいる無邪気さにゾッとしました。

ジャンを応援していた少年だけ可哀想でした。
でもユバール編最大の問題は、ライラの魅力が全然伝わってこなかったことだーーと思います。
魔物を攫われた子供を助けに行く強さとか、一族の悲願を達成しようとしている使命感とか、評価したい点はあるんですけれど、儀式の後にジャンの心配する素振りがなかった時点で、性格の悪い女だと思ってしまいました。ジャンに対して好意を持っていないどころか、嫌いだったという方が正確なのでは。戦闘前会話では、一族の仲間としての情くらいはあると思ったんですけれどね……。

いっそ、本当にライラはジャンを嫌っていて、想う相手からの嫌悪を知ったジャンが一族を去ったという展開だったなら、私はジャンに同情します。でも作り手はそういう意図で描写してなさそうなので、この解釈は抑えました。
せめて、初対面の時にライラの顔をアップで見られるカットシーンを挿入して、ビジュアル補強して欲しかったですね。ライラに一目惚れしたことだけが離脱の理由ではないにせよ、キーファが挙動不審になるほどの美女だと演出付きで知らしめて、こんな美女を手に入れられるかどうかという話になれば、周囲の男は言動がおかしくなっても仕方ない!と無理矢理納得させて欲しかったです。
