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「ゴッドイーター バースト」(以下「GEB」)体験版を遊びました。
http://www.godeater.jp/geb/
※評価対象はソロプレイ限定です。

完全新規タイトルでありながら60万本を出荷した「ゴッドイーター」のアペンド版。
前回のFGB+もそうでしたが、こういう前作に+αしたソフト、最近多いですね。

物語の求心力

このところ遊んでいる狩りゲー体験版はどれも大容量ですが、GBE体験版は、遊んでいる途中何度も「まだ遊べていいの?」と何度も思いました。
この感覚の違いは、「物語」が大きく関わっていると思います。ストーリークエストの「起」が終わって「承」に差し掛かったところまで遊ばせて貰えるのです。
FGB+もプレイ時間は長かったけれど、メインのお話が進んでいる印象はありませんでした。LoApやPSPo2は、そもそもストーリーと無関係にフリーMISSIONを繰り返す形で楽しんでいました。
この違いは、GBEがシナリオ重視の狩りゲーであることを示していると思います。
狩りゲーという観点からすれば、MISSIONを繰り返し遊べる楽しさがあるだけでも良いと思います。しかしGBEには、お話の続きを知る為に先に進めたくなる、という要素も感じました。

アニメ風キャラクターで可愛さ勝負

GBEはアニメ風のデザインで、どんなパーツを選んでも確実に可愛いキャラを作れるのが特徴だと感じました。
その代わり細かい自由は利かず、眼の色は顔と連動してるため変更不能。髪色も決められた中から選択する方式です。でも、髪色は選びそうな色が大体フォローされているので、不満には感じませんでした。
凝っているのはボイス。状況に応じた台詞を確認できるのがなかなか良い工夫だと思いました。更にバリエーションが豊かで、「ロリババア」まで完備しているのは脱帽です。折角だから、ゲームのイベント中もこの選択した性格に合わせて喋って欲しかったですね。
衣装はPSPo2i同様、防具とは別に指定。神機と装甲(盾)は実装備依存。神機は大型なので、少し見栄えが気になります。でも取り敢えず衣装が防具と別設定なのは嬉しいです。また、上下の衣装系統を揃えないとチグハグな組み合わせになってしまうゲームが多い中、違う系統で組み合わせてもそれなりにマッチするのが嬉しかったです。

スタイリッシュアクションと、慣れが命の操作性

戦闘システムは、これまで遊んだ狩りゲーと違い、アクション性が高く、プレイヤースキルが要求されるものでした。
なんせ、PCにはレベルがないので、自分の腕と装備品を鍛えていくしかないのです。
スピーディーな攻撃の切り替えや、空中で華麗にコンボを叩き込むなど、かなりスタイリッシュ。やれることが多い分、操作も結構複雑です。
私が最もスムーズにできないのが、同時ボタン操作。特にガード(R+○)です。
序盤はガードするつもりが、武器形態の切り替え(R)になってしまう事が多々ありました。最近は、そもそも接近戦闘中に敵の動きをじっくり見る余裕がない自分に気付いたので、最初からガードを諦めて、ヒット&アウェイ主体に切り替えています。でも複数体のアラガミが相手だと、なかなか離脱もさせて貰えないのが厳しいです。

ハードでグロい世界

キャラクターは可愛いのですが、世界観は終末的。そもそも主人公の扱う武器は生体武器で、戦闘中に敵を「捕喰」して強化するなど、グロ要素もあります。
ただ、前述の通りあくまでスタイリッシュな作風のため、生々しさは薄め。その御陰で、グロ耐性の低い私でも、なんとかプレイはできました。

個人的にはもう少しRPG寄りなら、と感じる文句なしに「買い」の一本でした。
しかし、1人だと体験版で遊べる以上の難易度は挫折しそうです。

……と言っていたら、友人が「VITA版買うから、マルチプレイで遊ぼう」と誘ってくれたので、買ってしまいました。
さて、どうなることでしょうか!

五十音順キャラクター・ショートショート【も】
→ルールは2012年12月17日記事参照


 もし、彼女が世界を壊すというなら、それでも良い。
 転送空間から飛び出していく背中を見送って、モーセはそう思った。

 一個人にとって、世界が破壊されることと、自分が死ぬことに、どんな違いがあるだろう。
 彼女の抹殺に失敗し、主君から捨てられた時点で、ミラージュのモーセは死んだのだ。死んだ者なら、世界が壊れたって構いやしない。

 破壊の使者は、ミラージュでもシルエットでも見たことのない、光輝く意志の力で真っ直ぐに突き進む。その先が世界の解放でも破滅でも、彼女は思うがままに己を通すだろう。
 モーセは信仰にも似た憧れをもって、彼女に夢を託した。

モーセの神
……モーセ(ゲーム「シルエットミラージュ」)


モーセはどうしてシャイナに協力したのだろう。もし本当にシャイナが破壊の使者だったら、モーセも死ぬことになるのに。
そう思った時、三行目のフレーズが浮かびました。
まぁ、基本的にはシャイナに惚れ込んだからだと思うのですが……

前回、満足と言った舌の根も乾かぬうちに、見落とした住民を救出してEXTRA VISION「バルーの塔」を出現させました。
ということで、記念すべき1回目のタイムは05'53''70でした。やっぱり終盤のフラムゥを二段ジャンプで乗り継いでいく箇所が難所ですね。何度も落下死しました。
夢のかけらは、意識しなかったので79個(最高150個)。
「バルーの塔」を攻略すると「ミュージックプレイヤー」を手に入れることができます。
これで、初代クロノアのすべての要素が解放された事になるので、後は時々思い出した時に遊べれば良いかな、と思っています。

……と言いながら、「バルーの塔」の中途半端な夢のかけら回収率が悔しくて、「バルーの塔」&VISION1−1〜5−1の夢のかけら150個を集めることにしました。
VISION5−2以降は難易度が跳ね上がるので、その内本腰を入れてから挑むつもりで。
ところが、VISION3−1だけ、なぜか147個しか集まりません。3個という数から、「透明たまご」を見落としているのだろうと推測できますが、果たして何処に隠されているのでしょう?
記憶に頼らず、自分の目で見つけ出す必要がありそうです。
ちなみにその頼りにならない記憶では、鏡の精の使いかたで150個以上夢のかけらを獲得できるVISIONもあったと覚えているのですが、もしやそこは修正されているのでしょうか? 今のところ150個以上をマークしたVISIONはありません。

好きなVISIONを何度も遊んでいると、VISIONとボス戦を切り離した「クロノア2」は良い進化だったな、と今更思いました。
2−2、5−2、6−2はVISIONだけなら遊びたいのに、ボス戦が付いてくるのが憂鬱なんですよね……。

ゲームアーカイブス「風のクロノア door to phantomile」VISION CLEARしました。
→風のクロノア ソフトウェアカタログ

結局、先日購入した5本の内一番初めに遊んだのは、プレイ経験ありの「風のクロノア」でした。
なお、とても残念なことに、本作はスクリーンショット機能に対応していませんでした。私としては、折角の機能なので、すべてのアーカイブスタイトルで対応して欲しいと思います。

2日間でエンディングまで一気にプレイ。
何十回と遊んだ初代クロノアなので、危なげなくプレイ……と思いきや、VISION3−1辺りからミスって落下死することが出て来たり、住民を2人見過ごしました。特にVISION6−1は落下事故が多発しました。
さすがに、ノーミスという訳にはいかないですね。
クロノアの台詞やファントマイル語、風玉の射程距離や色の風味など、やっぱり初代が好きだ!と再認識しました。

前述の通り、住民は見落としてしまったため、全住民を助けることが条件であるEXTRA VISION「バルーの塔」は出現していませんが、好きなVISIONを選んで遊べる状態になったので、取り敢えず満足です。

五十音順キャラクター・ショートショート【て】
→ルールは2012年12月17日記事参照


 天の高みを丸い月が飾るこんな夜更けに、何者かが屋敷を訪れた。招かれざる客は案内も請わず踏み込み、静かに眠る屋敷の中をうろついている。耳をすませると、時折金貨同士がぶつかる音がした。
 間違いなく、泥棒だ。
 私は怖れに震える身体を叱咤しながら、音のする方へ秘かに擦り寄った。
 極度の人見知りである私は誰かと顔を会わせるのが苦手だ。体が小さいから喧嘩したって負けるだろう。それに、使う当てのない金貨を持ち出されたって正直構わない。
 だが、我が安息の地であるこの屋敷からは即刻出ていって欲しかった。
 私は泥棒の影が見える位置まで近付いた。当然、正面から向かう気はない。人を前にしてはっきり要求を突き付けるなんて私にはできないし、相手が武器を振り回したりしたらどうしようもない。だから、後ろから近付いて脅すつもりだった。そうすれば、ここが幽霊屋敷と噂されていることを思い出して逃げ帰るに違いない。
 泥棒はまだ私の存在に気付かないらしく、背を向けたまま天井に貼り付いた金貨を採ろうとジャンプしている。だが、あれは丸い月が金貨のように見えるだけだ。随分と間抜けな泥棒だったらしい。私は少し大胆な気持ちになって、泥棒の赤い帽子を小突いてやった。
 ――次の瞬間、私は心底驚いた。
 触れた途端、泥棒の身体が音を立てて小さくなったのだ。たったいま小突いた帽子が、随分と下に見える。
 その時、小さな泥棒が不思議そうに振り向いた。
「わっ!」
 相手は泥棒だと分かっているのに、人と顔を会わせるのが恥ずかしくて、私は思わず目を瞑り両手で顔を隠してしまった。
 だが驚いたのは泥棒も同じだったらしい。小さな身体で一目散に逃げ出した。当初の計画通り、と言いたいところだったが、彼は余程驚いたのか、私の望まない方向、すなわち屋敷の奥に向かって駆け出したのだ。
 こうなったら、屋敷の外に向かうまで追い立てるしかない。
 私は意を決し、泥棒を追って走り出した。

 それが、私とマリオ氏の長い付き合いの始まりだった。

鉄心石腸の内弁慶
……テレサ(ゲーム「スーパーマリオ」シリーズ)


もう少し正体を推理しながら読んで頂けるように書こうと思ったのですが、実際のゲーム面の記憶がなくて断念しました。