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クリアしました!

大陸に戻って来たら、ポポロクロイスが凍り付いており、最初、どこか未知の場所に墜落したのかと思ったくらい驚きました。ゲーム中に街の景観が変わることは珍しいですよね。雪が積もるだけで、だいぶ印象が変わりました。

氷の魔王が復活し、母親も消え、飛び出してしまうピエトロの気持ちは分かります。真面目な子供があんな風に責任を問われたら、思い詰めてしまいますよね。
そして、そんな自暴自棄になったピエトロを助ける過程で、遂にカイの正体がバレてしまい、魔女の力を失ったナルシア。まさか彼女を欠いたまま進むわけはないと思っていましたが、ちゃんとピエトロの働きでナルシアが復帰して良かったです。

その後は、決戦の地・氷の城へ。

……の前に、ガミガミ魔王の城で強化パーツ集めを兼ねたレベル上げを行っていました。
仲間のレベルはLv.44〜45。魔王はガミガミキャノンを5発発射できるようになりました。しかし、シャドウ丸がゼンマイを落とす率は非常に低く、誇張でなく100体は倒しましたので、効率プレイとは言い難い方法かも知れません。
しかも、これだけ鍛えておけば後は簡単だろうと思っていたのに、北の大地の敵は強かったです。特に、仲間をコピーする「まがどり」大量発生時は、常に全力攻撃でした。

氷の魔王は、第1、第2形態で苦労しましたが、第3形態は呆気なかった感じ。
TOD2のように、ラストバトル後の世界を探索できるので、そちらで結構時間を食いました。
ガミガミ魔王は手紙を残して去り、白騎士は旅立ち、平和な喜びに溢れた世界なのに、しんみりしました。
そしてナルシアに告白できない王子はヘタレ過ぎだと思いましたが、同時に、好意を素直に伝えられなくなった王子は、もう子供でないんだなぁと感じました。もっとも、作中でナルシアから王子への好意は常時感じていたけれど、王子もナルシアが好きだったとは、初めて知りましたよ。
エンディングは、ガミガミ魔王の心憎いプレゼントに思わず笑顔になりました。

エンディングまでの猶予時間の御陰で、おみやげも、たぶん全種集めることができました。

おみやげ部屋
(画面注釈)なぜブタの貯金箱を持ち出してはいけないのか、わかりました。

全体の感想としては、ほんわかとした緩さのある優しい世界観と、それを見事に表現したドット絵。ストレスのないローディングとシームレス戦闘など、テンポの良さ。それらが綺麗にまとまっていて非常に気持ちのいいゲームでした。
ピエトロ王子の成長と、優しい仲間キャラクター、「家族愛」というテーマからは、子供は学ぶところがあるだろうし、大人も温かい気持ちを思い出せるでしょう。
不満点として、会話や調べる時の接触判定が少しズレるとか、敵の配置によっては通常攻撃できないなどの点はあります。が、「作品の癖」と許容できる程度でした。

「テイルズオブシンフォニア ユニゾナントパック」公式サイトグランドオープンの前日、3DS「クマ・トモ」のTOS-U応援プロモが公開されました。

テイルズオブフェスティバル応援PVに引き続き、なんなんですか、このクマは(笑)。
とりあえず、ゼロスくんは世界再生は得意じゃないと思うよ。

クマのこの洋服は、しいなをイメージしているのかな? 結構細かいところで気を配っているなと感心しました。

トム・ロブ スミス著 田口俊樹訳「チャイルド44」

【あらすじ】
時はスターリン体制下のソビエト連邦。国家保安省の元捜査官レオは、追放された片田舎で少女の惨殺事件に遭遇する。被害者の遺体は、彼が以前「事故」として処理した少年の遺体状態と酷似していた。更に同様の遺体が発見され、同一犯による連続殺人事件であることは明確となるが、自国に犯罪が存在する事を認めない国家は捜査を認めず、秘密裏に捜査を進めるレオを反国家的分子として捕らえようとする――

友人から薦められて手にしたので、舞台が旧ソ連だということ以外、あらすじもジャンルも知らず読み始めました。
上巻の間は、エピソードが切れ切れで場所や視点が入れ替わって主軸が見えないうえ、主人公レオにも共感できず、面白味がわかりませんでした。
それが、連続殺人が起きている事実が明確になる下巻からは、ぐんぐんストーリーに飲み込まれ、読み止まらなくなりました。また、国家ではなく自分の正義を貫こうとするレオとライーサに惹き付けられ、その二人の生身の人間らしい感情の揺れにも気持ちが添うようになっていきました。

本作の主軸は連続殺人事件(元ネタはチカチーロ事件)ですが、犯罪者心理や捜査の模様よりも、このような連続殺人事件を可能としたソビエト連邦の闇を描くことにテーマがあるようです。
共産主義政治の思想と現実の矛盾に、深く考えさせられました。
勿論、犯人の正体や散りばめられた謎、恋愛要素など、エンターテイメントとしても充実しています。

恐るべきことに、本作はこれほど恐ろしい国家、気味の悪い犯罪を描いていながら、読了感はかなり良いのです。
翻訳物としては比較的読みやすい文体で、ロシア物だけれど本作は愛称で呼び合わないため、人物が分からなくなることもありません。
猟奇描写やカニバリズムに触れても大丈夫な大人の読者であれば、私からもお薦めできる一冊でした。
ネタバレを避けようとすると、内容についてはほとんど語れない、という点だけは欠点ですね。

池田理代子作(トロワイヤ原作)「女帝エカテリーナ」

エカチェリーナ一世の生涯を描いた「ピョートル大帝の妃」を読んだので、続く時代であるエカチェリーナ二世の生涯を勉強。
歴史漫画の大御所・池田理代子先生の作品だけあって、作中に描かれる壮麗なロシア建築や豪華絢爛な衣装を眺めるだけでも楽しいです。

野心を秘めた少女時代のイントロダクションから、女帝の座に就くまでの緊張感ある時代が特に面白く、その後はポチョムキンが絡むエピソードが興味深かったです。
ただの偉人伝ではなく、フランス革命を機に頑迷になり、頬に肉が付いて容姿が衰え、判断力も鈍っていく晩年までが描かれていて、主人公を美化し過ぎない、少し突き放した視点がありました。

そして、マンガ本編以上に、池田理代子先生がトロワイヤ氏との対談で仰った、下記の言葉を興味深く感じました。

日本では、まだ、女性が一人の夫と一生添い遂げるのでなければ不幸なのだという考え方が一般的です。だから、エカテリーナのように次々と男を変えれば、それだけで不幸な女、ということにされてしまうのです。

対談(3巻収録)より引用

複数人と関係する在り方には、満たされていない印象を受けますが、その人の満足がどこにあるかは確かに分からないよな、と思います。
もっとも、エカチェリーナとしても、夫ピョートルとの結婚が地位だけでなく愛情も与えられたなら、それはそれで幸せだったのでないかと思いますが……。

現在地:第三章/ハタハタ村(闇の世界から帰還)

凄い勢いで進めてしまいました。

まず、ガミガミ魔王の勧めで魔王城の跡地へ。
ここで、協力を得るために「頭を下げてお願いしろ」と言われた白騎士が、気負いなく頭を下げるのが非常に好印象でした。
で、太っ腹なガミガミ魔王がくれる筈だったガミガミウイングRXは、残念ながら四天王にネコババされてしまいます。四天王は、ブリオニアまで転移出来るんだから能力は高いんでしょうけれど、やることが小物っぽいですね。ラダック仙人に撃退されたときも割とコミカルだし。

東方から闇の世界までは厳しい戦いの連続でしたが、旅立つ前に仲間を強化しておいたので、なんとか進めました。
ちなみに、適当加減が面白いミサキ老人の儀式により、ピエトロが「ドラゴンセイバー」を修得。ガミガミ魔王はミサイル36発、キャノン3発、ネズミはなび、まおうのしもべまで修得していました。キャノンは強力なので、もう数発打てたら楽になるでしょうね。

闇の世界でお母さんと再会する下りは、あらゆる行動が裏目に出たような感じです。
しかし、10歳児で、しかも事情をなにも知らされていなかったピエトロの責任ばかり問うのは、少し可哀想な気がしますね。確かに、お母さんの足手纏いになって封印を解いてしまったけれど、単に母恋しさで行動している子供を、何の説明も与えず滅びの街へ送り込んだダーナにも疑問が残りました。