• 2014年登録記事

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「ステラおばさんのクッキー」の60分間クッキー食べ放題「クッキーバイキングカフェ」に行ってみました。
http://www.auntstella.co.jp/esolaikebukuro_open-2/

ドリンク1杯付き、クッキー食べ放題。
入れ替えも含めて、17種ほど食べられました。
本当にクッキーしかないのですが、サクサクしていたりホッコリしていたりと、味も食感も異なって、意外と飽きません。さすが、クッキー専門店。侮れない美味しさです。

クッキーを入れる籠が小さいため、取りに行っては食べるという行動を繰り返したせいか、60分という時間設定は結構忙しなく感じました。原材料は突き詰めれば小麦粉とバターなので、ちょっと胃もたれもしました。
食べ放題で急いで詰め込むより、適切な量をゆっくり頂く方が自分の好みには合っていましたが、自分で買う場合は食べないような味も試すことが出来て、その点は面白かったです。
例えば、私はパンプキン系のクッキーは買ったことがなかったのですが、美味しかったので、自宅用に買って帰ろうかな、と思いました。
……まぁ、終了する頃には「一ヶ月分のクッキーを食べた!」という気持ちになったので、結局買わなかったのですが。

伊坂幸太郎著「SOSの猿」
http://www.chuko.co.jp/special/sos_bunko/

【あらすじ】
副業で悪魔祓いをしている遠藤二郎は、知人から引き蘢りの息子を診て欲しいと頼まれ、青年と会う。青年は自分を「西遊記」に登場する孫悟空だと言い、その証明として未来を語り出す。

「私の話」の話の冒頭を読んで、現代日本人が半信半疑で悪魔祓いをやっているという設定が面白いと思って読み始めたのですが、なんだこれは、と疑問符を付けながらの読書になりました。
現代日本を舞台にしているのに、なぜか「西遊記」の妖怪が登場し、怪異が発生するエピソードが入ってくるのです。
その後、合間に挿入される「猿の話」の仕掛けが分かり、遠藤二郎と五十嵐真が出逢って話が一本化された時はなるほどと思ったのですが、結局その後も、現実と幻想が入り交じった展開が起こるので、なにが事実か分からず、非常に消耗しました。
妖怪がいる世界という設定で描かれているなら、私はそれでも構わないのですが、そういう設定自体が曖昧で、結局どういう話だったのか、なんとも表現できません。読み手に考えさせるにしても、果たして「答え」が設定されているのか疑問です。
ただ、「西遊記」を読み直したくなったので、「西遊記」紹介本としては面白かったです。

主人公を筆頭とする登場人物全員が、私には理解できませんでした。
彼らはみな本当に心が優しいのかもしれないけれど、半年以上も同じことを悩み続けたりする繊細さも、「もしかしたら死体があるかもしれない」という眉唾情報だけで、他人の家に勝手に上がり込む神経も、少し変だと思うのでした。

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「ロコロコ ミッドナイトカーニバル 体験版」
http://www.jp.playstation.com/scej/title/locoroco/mc/(音量注意)

「ロコロコ2」がとても良かったので、最新作はどんな感じなのか知りたくなり、30分ほど遊んでみました。
この体験版では「チャポワール1」と「ブイブイのとりで1」が遊べます。また、練習場も使えます。
各種レビューで「高難易度」とあったので少し緊張しましたが、そこまで絶望的な印象はありませんでした。もちろん、こんな序盤の2ステージを遊んだだけで判断するのは早計ですけれど。

驚いたことに、本作は「ロコロコ2」とはまったく別ゲームでした。
L/Rボタンしか使わないという基本操作や、ロコロコたちの愛らしさに変わりはないのですが、ゲーム性が異なります。
その違いを生む最大の要素は、メインアクションが「転がる」から「ジャンプ」に変わったこと。そしてジャンプを続けるとスコアが上がるという仕様です。結果、ゴールまでいかにジャンプし続け、且つ短時間でピコリを回収しつつゴールを目指すか、というスコア競いゲームになっていました。
1ステージのロコロコ総数は6、プレイ時間は2分30秒程度と、大変短いことからも、そのゲーム性の違いが伺えます。
これはこれで面白いけれど、ほのぼのと癒されながら遊ぶゲームではありません。そういう意味では、確かにアクション難易度が高いと言えます。
特に、セーブデータに「やられちゃったかず」というカウントがあるので、失敗を楽しむことができない点も気になりました。

その他の変更点として、ベストレコードがステージ選択画面で確認できたり、分裂から合体へ自動的に移行するようになったり、ゴールに着くと即クリアになったりと、全体的にはストレスを軽減する変更がされています。
これらは、すべて「サクサク感」に繋がり、それ自体は良いことなのですが、「ロコロコ2」のゆったり探索する面白さとはやはり違うと感じるのでした。

2014年4月1日以降に頂いたブログコメントを移行しました。

自分でsqlファイルを書いてインポートすれば投稿時間を調整できると気付き、手動で移行してみましたが、かなり大変です。
30件ほど移しただけで、気力が尽きました。
旧ブログに頂いたコメントは、自分の返信コメントも含めると約450件あるので、やはりコンバートできなかった時点で諦めるべきだと、改めて思いました。

……でも、暇なときに諦め悪くコメント移行するかも知れません。

清水義範著「愛と日本語の惑乱」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
コピーライターの野田は、放送用語委員会やエッセイ出版を通して「言葉」について考える。やがて、同棲していた女優から別れを告げられたことを契機に、自分で適切な言葉の選択ができない奇妙な言語障害に陥ったことで、脳の中に心があり、その中に言葉があると実感する。

タイトル通り、確かに、愛と日本語が惑乱しているお話でした。
もっとも、言語障害に陥るのは終盤で、しかも後はダイジェスト的に解決するので、基本的には日本語を中心とした言語にまつわるトリビア本という印象。表記統一、差別用語、語の本来の意味と使いかた等といった言葉を使う上で勉強になることから、「いわずもがな」等の日本語の音の面白さまで語られていて、「あるある」だったり勉強になったりしました。

私は言葉を扱う仕事の末端にいるので、「本来の使いかた」を意識するようにしていますが、本書を読むと、言葉とは変わるものであり、新語や新しい意味が出てくる状態こそ正常なのだ、と思うようになりました。
主人公は若干攻撃的な性格なので、全部の主張に頷くことは出来ませんでしたけれどね。

言語障害の表現にタイポグラフィが使われている辺りは、ベスター著「虎よ、虎よ!」を思い出しました。