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花とゆめCOMICS「かげきしょうじょ!!」5巻

全体のページボリュームは、メロディ移籍後の巻は大差ないのですが、今巻はとんでもなく短く感じました!

今回は、文化祭への特別出演に向けたオーディション開始。
主要キャラクターでは、奈良っちの発表が終わっただけですが、とても濃密でした。
次回は、個人的に推している委員長(紗和)と山田さんの回なので、早く続きが読みたくて堪りません。特に、委員長はダンサータイプらしいことしか分かっておらず、どういう演技をするのかとても楽しみです。ごく普通に考えると、正統派の委員長と斜め方向の更紗の対決ですが、更紗も「嫉妬」の感情の再現ができそうなので、意外と双方正統派なティボルト対決になる可能性もある?とワクワクしています。

スピンオフの過去編は聖先輩。
これまで、笑顔の裏で何を考えているか分からず、「性格が悪い」という評もあって、陰湿ないじめをしそうなイメージがあった聖先輩でしたが、実際は一生懸命で可愛い女の子だなぁと陥落させられました。
紅華は「嫌な子」がいない世界なので、読んでいて幸せです。
毎巻スピンオフで好きなキャラクターが増えてしまって、みんなを応援したくなります。それだけに、今回のオーディションのような展開は、特定の者しか選ばれないという苦しみもあるのですが……。

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花とゆめCOMICS「かげきしょうじょ!!」4巻

そろそろ新刊が出る頃だと思って確認したら、7月に発刊済みでした。
今回は3話(+スピンオフ)だったので、早かったのですね。2話連載も多いようだし、連載誌が隔月誌でも早いペースでコミックス化されるのは嬉しいです。

大運動会は思ったよりサクッと終了しました。
煌三郎お兄さんが「赤い薔薇の人」ごっこ出来て楽しそうだったので、リレーも見せて差し上げたかったです。何より、あの空気が読めなかったさらさが、「トップスター様と予科生」として最良の演技パターンを咄嗟に選択できたのは、大きな成長だと思います。
舞台を降りても「スターの自分」を演じているのは、実際の宝塚でもそうだと思ったけれど、もしかすると煌三郎お兄さんも「白川煌三郎」という役を演じているのかもしれませんね。

「隠れEカップ設定」には、久し振りに笑いました。中扉で、さらさの胸はこんなに大きかったかしら、と不思議に思っていたのですが、そういう妄想設定だったのね(笑)。

愛ちゃんが変化する意欲を燃やし始めていて、文化祭オーディションでの開花が待たれます。現時点でもどんどん可愛くなっていっているから、「愛され娘役」が板についたら可愛さが天元突破しそうです。
しかし、愛ちゃんを「ヤル気はまったくない」と判断していた聖先輩との関係がどうなるのか、少し心配もあります。

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花とゆめCOMICS「かげきしょうじょ!!」3巻

※過去巻の感想は、タグからご覧ください。

前巻から間を置かず、直ぐ刊行されたので驚きました。スピンオフ(星野薫の夏休み)も収録されていて、二重に嬉しい驚きです。

夏休みが終わり、舞台は学校に戻って大運動会の準備。さらさの素性も疑問ではあるけれど、どちらかと言うと主人公コンビ単独より学校生活における予科生の群像劇が楽しい作品なので、2巻よりぐっと楽しく読めました。
個人的には、トップ4人衆より、今回から初登場の専科のお姉様方が素敵でした。本科の聖先輩も、単に意地悪というわけでなく「叱る」ことの重要性を語る辺りは、根から悪者ではなく信念のある子だなと思いました。予科では、久し振りに山田さんが登場していて、ちょっとホッコリしました。是非大抜擢エトワール実現まで描いて欲しいな。
今巻でメインとなった沢田姉妹の確執は、千夏が入学を一度辞退しているという設定と、ジュリエット役の件で危うい空気が漂っていたので、そうなるだろうとは思っていましたが、愛のある結末でホッとしました。

大運動会をやるとなると、次巻は丸々運動会で足踏みかな?
もともとハチャメチャなことが起こりやすい大運動会に、さらさ投入という時点で、期待しています。

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花とゆめCOMICS「かげきしょうじょ!!」2巻

※過去巻の感想は、タグからご覧ください。

愛ちゃんが相変わらずのドヤ顔で凄く可愛かったですが、今回は夏休みということでさららの過去話がメイン。学校生活がまったくなかったので残念でした。
また、過去も明かされたようでいて、結局ぼやされているのですよね。
楽屋で噂されていましたが、さらさは煌三郎お兄さんの娘ではないと私は思います。
過去に「さらさのような娘が欲しかった」発言があったから、煌三郎とさらさは直接の血の繋がりがない筈。更に今回の「歌歐さんの血筋に弱い」からして、歌歐大先生の血の繋がりなんだと思っています。もう一段階、バラしが残ってそうですね。
暁也との関係も、思ったより冷めてる感じで、不思議な人間関係だなと思います。

スタンドだったりFF6のゴゴだったり、スケルトンフィギュアを「不良品じゃないの」とか、相変わらず地味にネタが盛り込まれているのは笑いました。実はマイナーなネタを持って来ないので、理解して楽しめるのが良いのです。

ちなみに本作は、コミックスは本編のみで番外編などを収録していないようですが、その内単行本でも読めるようにして欲しいなぁと願っています。本誌購入者のための特典だ、と言われてしまえばそれまでですが、雑誌だと保管も難しいですし……。

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花とゆめCOMICS「かげきしょうじょ!!」1巻

ヤングジャンプコミックス「かげきしょうじょ!」の続編。
連載誌だった「集英社ジャンプ改」の休刊により、白泉社「メロディ」に移籍しての再出発です。
今回の収録は、メロディ連載での4話分。移籍直後に付録で掲載された読み切り短編は入っていません。旧連載部分から出し直しするかと思っていましたが、「!」が一つ増えた新作として、1巻からという形になりました。過去の例で例えると「トライガン」と「トライガン・マキシマム」の関係性ですね。
漫画単行本の紙質は変わってしまいましたが、高さは一緒なので、本棚に並べて置けて嬉しいです。

お話は、引き続き爽やかな青春物です。
今回は演技の授業を始めたので、演劇物としてもしっかり楽しめました。ちなみに、安道先生の講義で「スタニスラフスキー・システムとメソッド演技法について」とあった瞬間、私がこの座学を受けたいわ!と思いました。

歌舞伎をやっていたさらさは、「コピー演技」に徹してしまう役者だと判明し、今後は、自分なりの個性を見出そうと七転八倒する展開になりそうですね。
宝塚の新人公演で上級生をコピーした下級生は、コピーできるだけの技術があるということで、決して悪く言われないと思うけれど、コピーしかできないのでは話が違いますものね。
しかし、一皮剥ければ覚醒しそうなさらさに比べ、あのクールな奈良っちが「愛され娘役」の演技を身につけるのは難しいと思うので、そちらの悪戦苦闘にも期待しています。
前巻までの内容では、少し意地悪そうに見えていた星野薫も、根は良い子で、真面目に取り組んでいるが故に周囲に辛口で当たってしまうだけだと分かって、一層同期メンバーを応援したい気持ちになりました。