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「鳩サブレ」で有名な、鎌倉の豊島屋本店の裏にある和カフェ「豊島屋菓寮・八十小路」で、段葛さくら餅と抹茶のセットを頂きました。
https://www.hato.co.jp/hatokoji/index.html

デパートの地下に入っている豊島屋は「鳩サブレ」しか扱っていないので、本来は和菓子屋だと知っていても、実際に豊島屋の和菓子を食べたことはありませんでした。
さくら餅としてはいわゆる「長命寺」のタイプですが、ペタンとした平らな形状です。
こちらのさくら餅は、生地も白ければ中身の餡も白い桜餡。そして、餅を2枚の葉で挟んでいるため、桜の塩漬けを食べているような感覚がありました。普通、1枚の葉で包んでいるから、葉が口の中に入って来ない部分が多少あるものですが、この形状だと確実に葉が口に入ります。私は桜の葉はそれなりに好きなので良かったですが、葉を一緒に食べないという方には不向きですね。
抹茶は、クリーミーな裏千家風でした。

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村中甘泉堂の「羽二重いちご 稚児のほっぺ」
http://www.kansendo.com/item/season/entry-110.html

実物を見れば意図はよく分かるものの、ちょっと食べ難い名前です。

羽二重餅を使った苺大福。
甘さは控えめ。イチゴは予想外に酸っぱかったです。紅ほっぺには、もう少し甘いイメージがあったので驚きました。
正に幼児の頬のような餅の柔らかさや、さらっとしているので指で摘まみ上げても破れない点は、個人的にとても好き。
それだけに、酸っぱいイチゴに当たったことが残念でなりません。

なお、写真は袋詰めの状態で撮りましたが、パックされておらず、セロファン止めしてあるだけという包装の素朴さには驚きました。
細かいところでは、袋に高さがあって取り出しにくいのも難点かな。
でもお値段設定からして「町の和菓子屋さん」という感覚で、この気取らなさが丁度良いのかもしれません。

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京菓子司「仙太郎」の栗むし。季節限定商品。
http://www.sentaro.co.jp

毎年、秋の楽しみにしている栗蒸し羊羹です。
私は元々、栗が好き、且つ練りようかんより蒸しようかんが好きなため、採点が甘いかも知れませんが、控えめな甘さと適度な粘度を持つ蒸し羊羹に、隙間なく乗せられた栗の旨味が合わさっていて、毎回絶賛しながら食べています。
写真のものは「水無月」のように切り分けて販売しているタイプですが、栗が中に入っているバージョンも美味しいです。そちらは、竹皮に包まれたパッケージで販売されています。

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たねやの近江大福栗
http://taneya.jp/home/index.html

近江大福の栗入りバージョン。
餅の生地は、半殺しのため米のつぶつぶ感が残っています。柔らかすぎず、固くもなく、非常に素朴な食感。中に入っている粒あんの味は予想より濃く感じたけれど、この生地があっさりしてるので、トータルでは非常に上品な印象でした。
おはぎが好きな方なら、安心してオススメ。
そこそこ大きいため、食べ応えもありました。

陸乃宝珠

宗家 源 吉兆庵の夏の和菓子「陸乃宝珠」
http://www.kitchoan.co.jp

粒のマスカットを砂糖をまぶした求肥で包んだ和菓子。
私は、果物を丸々使った菓子は、生の果物のまま食べた方が美味しいと思っているのですが、これは十分独自性が出ていました。
もしかしたら、マスカットオブアレキサンドリアが単純に凄く美味しいのかもしれないですけれどね。

砂糖をまぶした甘い求肥から、その甘さに負けないくらい瑞々しい果実の味が溢れ出てきて驚かされました。
マスカットをそのまま食べるのとは異なる、シャクっとした外側の食感が独特ですね。また、求肥がマスカットの本来の皮とマッチしているのが意外でした。

難点は、種があるのと、砂糖が落ちるので、少し食べ難いこと。
種を気にせず口の中に放り込めたら、もっと贅沢な体験ができて面白かったのではと思います。