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TVアニメ「アルスラーン戦記」9話「仮面の下」
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エンドカードは伊奈めぐみ先生。ご自分の作品と巧く掛け合わせた上で勢いのある1枚でした。

今回は、原作小説からの改変のみならず、漫画版のオリジナル展開を更に改変していた点が非常に気になりました。
下手に展開を弄って引き延ばす意味がわからないし、もう少し情報量を詰め込んでも良いのでは。台詞の変更やカットで、伏線が消えた箇所もありましたよね。
ただ、色々思ってしまうのは漫画版を読んでいて、そちらと直接比較してしまうせいかもしれません。次話はまだ雑誌連載分があるけれど、次々回からは漫画版という一方の原作がなくなり、小説部分からアニメスタッフが書き出して行くことになるので、いっそその方が楽しく視聴できるかもしれない、と期待しています。

全体的に作画が崩れていたのは、終盤に設けられている銀仮面卿戦のクオリティと引き換えだったのだと納得しました。見ている側としては、全体のクオリティが高い方が嬉しいですけれど、制作現場は大変なんでしょうね。
なお、今回も夜間の戦闘ですが、「王都炎上」に比べると全体的に明るめになっていて、見やすくなっていたのは良かったと思います。もしかすると、屋内と屋外の差を出していたのでしょうか。

イノケンティス七世は元々“萌えキャラ”だと思っているのですが、動いたり喋ったりしているとより可愛かったですね。癒されます。

TVアニメ「アルスラーン戦記」8話「裏切りの英雄」
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対カーラーンで1話使った後、ED後にCパートがありましたが、この構成だと、いつもより尺が短かく感じました。
結果、アッサリした戦いだったという感想になりました。特に、ナルサスとギーヴの撹乱が分かり難かったかな。なぜかあのシーンだけ、道も広がっていましたよね。もう少し軍の混乱っぷりが明らかになった方が、夜間の山岳地帯に誘い込んだナルサスの意図が目に見えて良かったのではないでしょうか。

冒頭は、ギーヴとファランギースの会話の続きから。
私は「アルスラーン戦記」ではこの2人のやり取りが好きですが、これは、「銀河英雄伝説」でポプランとコーネフの迷コンビが好きだという気持ちと、大体一致してる気がします。男女というより悪友寄りの戦友。
ただ、字面だとファランギースの台詞は単純に面白いと思っていたのですが、アニメで音声として台詞を聞いていると、ギーヴ以上に自信家っぷりが激し過ぎて、お似合いのカップルじゃないか!と感じます。
あと、ファランギースが馬を走らせると、マントが翻って、チラチラと背中が見えるので、台詞よりそちらに意識が集中してしまったのですが、これは余談ですね。

詩吟の際にギーヴが歌ではなく朗読だったので、当然ファランギースも歌うわけではないと思っていたら、まさかの歌でビックリしました。
ただ、歌声がキャラクターの声とは離れていたので、今回は歌わなくても良かったのでは、と思ってしまいました。

エンドカードは佐藤友生先生。
主要キャラクター勢揃いの構図に、少年漫画っぽさが溢れている格好いい1枚で、4話のネタ絵を除けば今のところ一番好きです。

TVアニメ「アルスラーン戦記」7話「美女たちと野獣たち」
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これまでの話から一変、ファジーなタイトルが付きましたね。実際、最初から最後まで笑いが多かった話でした。
展開を早めた分、カットは多数。アルスラーン一行はいつの間に山を下りたんだとか、原作未読者が疑問に思ったり前後が繋がらなくならないか少し心配ですが、展開が遅くて退屈なよりは良いでしょう。ファランギースの「どさくさにまぎれて神殿の財をかすめとり〜」の台詞の間に、ギーヴが素知らぬ顔で金を隠すのは、巧く視聴者に推測させたなと思いました。
話が進んだので、次回でカーラーンとの決着も着きそうです。

ということで、今回はタハミーネ王妃、ファランギース、エトワール、そしてエラムと綺麗処が勢揃い(笑)。
もっとも、この世界では切れ長の目と豊満が美人の基準のようなので、目が大きいエトワール以下は、美女と呼んでもらえないでしょうけれどね。
男性だし低音ボイスだったので大丈夫かと思ったら、女装エラムはビックリするくらい可愛い女子声でしたね。声優の底力を垣間見た思いです。

イノケンティスの入城を見た際、午前中に「うたわれるもの」7話を見た直後だったので、語尾に「にゃも」が付きそうだなと思ってしまいました。

イノケンティス インカラ

(初めて載せるキャプチャ画面がこれとか……)

エンドカードは押見修三先生のファランギース。ちょっと幼く可愛い系の印象で新鮮でしたが、脇から背中まで素肌だったので、教育委員会が素っ飛んできそうでした。

TVアニメ「アルスラーン戦記」6話「王都炎上ー後編ー」
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王都が陥落するまでのエピソードでしたが、最後に2秒くらい登場したファランギースが余韻を持って行ってしまいました。
早くも来週、ファランギースが登場するんですね!
急に駆け足になって大丈夫か、という気持ちはありますが、キャラクターが増えるごとに面白くなる作品なので、やはり楽しみです。「美女たち」というからには、王妃への求婚もあるだろうし、となるとギスカールも登場するのでしょう。
ただ、次回でもうカーラーンがアルスラーン確保に動くとなると、アルスラーン一行の山下りと、ギーヴの火事場泥棒エピソードは、完全カットでしょうか。前者はともかく、後者がないと、ファランギースと会った後のやり取り等が曖昧になってしまうので、その辺も変わってしまうのかしら。ギーヴ単体では、今回も活躍していたし、キャラクターは十分印象付けできているので、構わないかもしれませんけれどね。

戦力差やペシャワール城の存在、籠城有利の原則からすると、サームが正論なのですが、守勢に務めていても負ける未来を知っているから、ガルシャースフの言うことも一理あると思いました。

作画の方は、顔のアップや止め絵が増えてきた気がしますが、戦闘描写を頑張っているので私としては許容範囲です。緩急があると見なすこともできますしね。

エンドカードはさとうふみや先生でした。

なお「アルスラーン戦記×無双」はティザーサイトで存在を知っていましたが、アニメ放映中に字幕広告が入ったので驚きました。
http://www.gamecity.ne.jp/arslan-musou/
コーエーテクモゲームスがCM参加していた時点で、ゲームが出る可能性は考えていたけれど、戦記物なのだから戦略SLGの方が嬉しかったかな……。それ以前に、PS3もPS4も持っていないけれど。

TVアニメ「アルスラーン戦記」5話「王都炎上ー前編ー」
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遂にギーヴ登場。心の声の声色で、表裏の差があるキャラクターの雰囲気がよく出ていると思いました。
C.VがKENNなので、カイ・ホスロー武勲詩抄は歌うかと思いきや、語りの体裁でした。無難なところですね。しかし、ギーヴがウードを弾いている間、笛を吹いたのは誰ですか(笑)。

アバンは前回の続きかと思いきや、山荘出立まで尺を取ったので、かなり長かったですね。山を降りてしまうと、しばらく殿下の出番がなくなるためか、ナルサスの教示を受けつつ、殿下が自分で答えを見出していくという形で戦況を解説していくシナリオになっていたのは、巧いやり方だなと思いました。
こうなると、前回奴隷解放に関する理由をナルサスに語らせなかったのが、やはり勿体なかったと思います。

今回のクライマックスであるシャプールが逝くシーンは、空を見上げる演出と、微笑む死に顔が良かったです。
他の兵士も射ている中、ギーヴの矢だけが届いたという分かり易い展開で技量の差も出ていたけれど、「タクティクスオウガ」プレイヤーとしては、「高いところから射たから飛距離が伸びんだた!」と思ってしまいますね。
小西氏がtwitterコメントを出されていますが、イスファーン役は担当されないのかしら。シャプールも重要な役ではあるけれど、ここで退場という出番の少なさに対しては、もったいない!と思ってしまいます。

今週のエンドカードは渡辺静先生。
勢いのある1枚ですが、ナルサスの画才ネタが2回続いてしまったのが残念でした。