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舞台「銀河英雄伝説」公式プレサイト公開
http://gineiden.jp/

エイプリルフールにはフライングだし、と思いつつ、信じられない気持ちで、ブラウザを閉じては開き直すと言う作業を3度してしまいました。
4月10日になって、やっぱり嘘でしたと言われても私は驚かないですよ。

それにしても、木下工務店って、映画だけでなく舞台にまで出資していたんですね。
サイト内部を良くチェックすると、キティライツ&エンターテインメントへのリンクがあるので、出演者はその辺のアーティスト? 全く詳しくないですが……

この話をすると驚かれる事が多いのですが、実は「十二国記」を読んだ事がございません。
ホワイトハート文庫を数シリーズ読んでいたので、山田章博先生の表紙絵は良く見かけましたし、異世界ファンタジーは好きなジャンルなのに、なぜ読んでいないかと言うと、有名作品過ぎて、天の邪鬼な麻生にはなんとなく癪だった、としか言いようがありません。

そんな関係の薄い「十二国記」を何故持ち出したかと言うと、昨日数ヶ月ぶりに再読を再開した徳間文庫版「銀河英雄伝説」9巻の解説者が、小野不由美氏であるためです。
氏は、この解説の中で「死なないラインハルト」論とでも言うべき考察を告白した上で田中芳樹氏に謝罪しているのですが、私はその意味がさっぱり分からないまま十年過ごしていました。
……もしかして「十二国記」の話をしているのでは? と気が付いたのは、9巻を読み終え床についた昨日の夜中。
これは凄い推理に思い至ってしまった、と密かに興奮しながら今朝早速Googleにお尋ねしたところ、文章読みの中では大変一般的な基礎知識だったようです。
ああ、だから銀英伝好きだと言うと、十二国記を薦められるor既読だと思われる事が多かったんですね。大変今更ですが、一つ利口になりました。

銀英伝再読の旅が、異動のごたごたにより9巻半ばで止まっていたのですが、本編は一時置いて、創元SF文庫版「銀河英雄伝説外伝4 螺旋迷宮」を買いました。

ちなみに、麻生が持っている本編は徳間文庫全10巻です。
徳間ノベルズを新品で入手することが困難だったため、高校時代に文庫を発見して以来、毎月一冊ペースで頑張って買い揃えました。が、徳間文庫では外伝が1巻しか販売されていないため、これは購入せず見送りました。デュエル文庫が出た際は、「ファイナルバージョン」と銘打たれていた事もあり、そちらで本編+外伝を全揃えしようかと思ったのですが、挿絵の存在や分冊化による一冊の薄さが引っ掛かり、足踏み(ユリアンのイゼルローン日記だけ読み直しの為にデュエル文庫で購入しましたが、現在は既に手放しています)。
やがて、改めて創元SF文庫でリリースされる事になった2007年、このシリーズで今度こそ外伝を揃えようと決意……したものの、なかなか外伝刊行に至らず、すっかり存在を忘れていました。
会社帰りに久し振りに本屋に寄ったところ、偶然棚差しの本書を発見し、そういえば、と購入した次第です。

前振りが長くなりましたが、約十年ぶりに読む久し振りの外伝、面白かったです。
確か初読の時は、外伝シリーズは巻が進むごとに退屈だと感じた印象があるのですが、今の年齢になって読み直すと、逆にダレる事なく頁を捲って、直ぐ読み切ってしまいました。
このことについて個人的な見解ですが、外伝は本編より歴史小説的になっているのでは、と思いました。
メインの筋が過去の出来事を読み解くと言う歴史談義である上、この小説自体が本編より過去の出来事であることから、主人公や周囲の後日本編に登場する人々が、作中で失脚したり死亡するような事は絶対ないと分かっていて読みますので、大いに緊迫し盛り上がる事件は起こりません。結果、淡々としている=本編よりつまらない、と言う印象を受けたのでは。でも、田中氏らしい文章と構成を楽しむと言う面白みは、何ら変わらないものであることが、今は分かったのだろうと思います。
思えば、再読の時楽しく読んだ1巻1章も、初読の時はしっかり読み飛ばしました。
勿論、ヤン+アッテンボロー&キャゼルヌ先輩と言う構成が、私の一番大好きな同盟軍メンバーだと言う、単純な好みの問題もあるでしょうけれど、年を取って面白さが分かったと言う点は事実なので、上記のような事ではないかなぁと思います。
尚、解説の石持浅海氏と言う方は、私は推理小説を一切読まないのでまったく知らない方だったのですが、私が以前から悶々と思っていたところを巧く表現してくださってる解説で、これも一読の価値有りでした。

先日から書いている通り、通勤時間を利用した再読中(正確には再々々読?)です。でも乗り換えがあるからあまり長い時間読めず、ようやく5巻に到達です。
ちなみに、私の初読は徳間ノベルズ。所有しているのは徳間文庫で本編10冊です。外伝はイゼルローン日記だけデュアル文庫で持っていますが、創元SF文庫が出版されたらそちらで揃えようと思ってます。

昔は退屈だった1巻序章とか、4巻の陰謀部分等も、細かく読んでいくと面白いですね。4巻で誘拐劇に参加するシューマッハ大佐が、2巻の時点でちゃんと登場していたり、イゼルローン回廊攻めのロイエンタール総司令官は覚えていたけれど配下がレンネンカンプ、ルッツと言う配置に先の展開を思うと深いなぁと思ったり、感心しきりです。
ところで、徳間文庫版はポプラン&コーネフが初登場時に中尉だと思い込んでましたが、もうこの時点で大尉に変更されてるんですね! (イゼルローン着任までに二階級昇進してしまう矛盾をなくすため変更されたと考えられる)
さり気ない加筆・修正を全部突き詰めていったら、それだけでかなりのデータベースになりそうですけれど、どこかに纏めた方はいらっしゃらないでしょうか。

クロスワードパズルにハマっています。
この手のパズルに熱中する周期があり、先日までは数独にハマっていたのですが、久し振りにクロスワードをしたいと思ったので雑誌を購入。以後、延々と解いています。

クロスワードと言えば銀英伝ファンにはお馴染み、イワン・コーネフの趣味でもあります。
はて、宇宙に進出した人類が遊ぶクロスワードパズルとは、一体どんなものなんでしょうね。案外、私が解いているのと同じオーソドックスなクロスワードパズルではと言う気がして、未来でも人は変わらないなぁと何だか繋がってるような面白味を勝手に感じています。
ちなみに、原作ではクロスワードとしか記載がなく、道原かつみさんの漫画版では携帯端末で遊んでいた記憶があります。銀英伝二次創作サイトさんでは、3Dクロスワード等の描写を拝見した事もありますが、構成が平面でも3Dでも、クロスワードの難易度は出題部分で決まるから、解法に変化はなさそうです。原作に実際に登場する「三次元チェス」は、現在のチェスと戦法が違いそうなのですけどね。