昨年末に放送され録画しておいた、第79回日本音楽コンクールのドキュメンタリー番組を観ました。
勿論、注目は中学三年生(15歳)でバイオリン部門一位になった山根一仁君です。
本選の演奏シーンはダイジェストで聴く事ができ、ショスタコーヴィチを弾きながら笑っているようにも思わされる表情にひっくり返りました。技術的にも大人と変わらないし、音楽に年齢は関係ないんだなぁと思い知らされます。勿論、若い人ほどプレッシャーがなくて緊張せず、本来の力を発揮できると言う点はあるのでしょうけれどね。
しかし、こういう早熟な人を教育する方は大変ですね。

ところで、彼が選曲したショスタコーヴィチの曲は、個人的に音楽として美しいと思えないのですが、それはやはり近代の音楽家だからだろうか、と番組を見ていて思いました。
と言うのは、作曲部門のノミネート曲や作曲者の話を聴いていると、現代音楽の作曲家はみんな理論的で難しく考え過ぎじゃないかと思ったためです。「コンクール用の曲」「芸術としての曲」と言うことなのかも知れませんが、正直どの曲もまったく聞いていて心地好いと思えなかったのが逆に印象的でした。

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