「最終封印」戦闘描写をテーマにしたキャラ語り第9弾、遂に父子です。
この二人は切り離し難いため、まとめて語りたいと思います。
本作は親父越え企画ですので、クラトスはロイドから見て遥か彼方に高くそびえ立つ壁として存在してもらいます。
その壁は、最初は頂上などないように見えますが、やがてある程度の高さがあり、辺りを見渡すと、同じか、それより高い壁も存在する事が分かるでしょう。
それでも、ロイドが越えねばならない壁は、その一枚だけなのです。
そんな視点を考えていますので、今は、戦神の称号に相応しく、神の如く強いクラトスを思う存分書かせてもらっています。ファン故にそういう描写は少し気恥ずかしいのですが、ロイドが成長すれば「神様じゃない」クラトスの、本当の強さが描写していけるはずです。
クラトスは目標点であるため、作中で強さが変動することはない予定です。
対するロイドは、その目標に向かって成長していきます。
連載の現時点では、エクスフィアの御陰で戦えるだけで、剣技は未熟だし、周りも見えていません。しかしシルヴァラントの旅には、クラトスと言うフォロー&指南役がいます。失敗を恐れず挑戦できる、成長に最良の環境です。更にロイドには、教わった事を模倣するだけでなく、自己流で飲み込んでいくセンスがあります。現在炎の封印戦を書いていますが、次の水、風と書く時にはまったく違う戦いになっていくでしょう。
また、戦闘能力と直接関係しませんが、ロイドは「ドワーフの子」ですから、得物の手入れは丁寧だと思います。そういう日常を描くことで、逆に心が揺れている時は手入れも乱暴だったりし忘れるという描写ができそうだな、と楽しみにしています。
ロイドは主人公だけあって、ゲーム上で習得できる技の数が膨大です。彼の性格的にも、多彩な技を編み出したり、組み合わせを考えるのはとても好きそうです。その表現として、習得できる技は出来る限り作中に盛り込むつもりです。
クラトスは魔術も使いますが、基本は剣の人と思っています。元々が剣士のはずですから、剣に重きを置く意識がありそうです。魔術は回復用と、好機を作る為の道具と言う認識です。
そういうクラトスの考えが現れているコンボが、グレイヴ→瞬迅剣→風神剣→風雷神剣、だと思います。派手さ、面白みはないけれど、極めて合理的な戦い方です。
好対照な二人だけに、共闘させたり、戦わせるのが実に楽しみです。