1回目は、テクニカルライターとテクニカルライティングについてご説明しましょう。

たとえば新しいゲーム機を買うと、箱の中にはゲーム機本体と、取り扱い方法を説明する製品マニュアルが梱包されていますね。
この製品マニュアルを作っているのが、テクニカルライターです。(※1)
そして、テクニカルライターが製品マニュアルを書くための技術を、テクニカルライティングと呼びます。(※2)
テクニカルライティングとは、事象(製品)を、正確に、わかりやすく説明するための文章作成技術です。

テクニカルライティングを身に付けても、ブログが面白くなったり、小説が巧く書けたりはしません。残念ですが、人を引き付ける文章を書くには、また別の作文技術が必要なようです。
しかし、オフ会の詳細メールを書くなど、伝達事項や自分の意見、報告を伝えるときは、この技術が大いに役立ちます。

このブログでは「このように書くべし」という指南記事は書きません。(※3)
凄く簡単で今日から役に立つ手法や、「○○へ」と「○○に」の使い分けなどのあまり意識しない言葉の違い、効果を生む箇条書きに関する意外な科学的根拠など、職場に転がっているちょっとした小ネタをご案内する予定です。そうすることで、テクニカルライターがどんなことを考えてマニュアルを書いているのか知って頂いたり、テクニカルライティングの普及に繋がればと思っています。

※1 近年は紙の説明書のほかに、PDFや本体内蔵ヘルプ、動画など様々な形のマニュアルがある。そのため、テクニカルライターと言っても、紙のマニュアルだけ作っているわけではない。

※2 現在はマニュアルライティングだけでなく、実用文を作る技術と言う説明も多い。

※3 と言うより、未熟者なので、できない(苦笑)。

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