本日18時30分、シネマサンシャイン池袋「テイルズオブシンフォニア THE ANIMATION 世界統合編 Vol.1」先行上映会に行って参りました。
http://www.ova-tos.com/
GC版発売から8年。遂に古代勇者組の時代が来ましたよ! ユアンさまファンは、保存用と観賞用と布教用で3本必要です。
劇場窓口でチケットを購入したのですが、スケジュール表にシンフォニアの名前がなくて一瞬焦りました。
会場である4番館に入ると、チケット確認後に入場者おみやげを手渡されます。中身は、生写真風にプリントされたロイド、ゼロスのOVA内絵2枚のセットでした。
世界統合編のポスターが飾られています。ロイド&コレット中心でクラトス除くパーティメンバーが花畑に立っている素敵なイラストです(ufotable cafe配布のランチョンマットに掲載されている絵)。
今回の会場規模は、テセアラ編先行上映会のテアトルシネマの2.5倍。スクリーンも大きく、世界に浸れる感ではさすがに私的な鑑賞会と違うなぁと思います。
アンケート用紙、おまけアニメの上映はありませんでした。
客層は、TOXの話などが聞こえたので99%テイルズオブシリーズのファンでしょう。組み合わせは、女性グループ、男性グループ、カップル、一人参加と様々。ただ残念ながら、参加者は劇場の半分にも満たない人数でした。テセアラ編先行上映会の賑わいを知る者としては寂しい限りですが、前回と今回とでは条件が違いすぎるのでこんなものかも知れませんね。
参考に、前回との違いを纏めてみました。
テセアラ編 | 世界統合編 | |
---|---|---|
告知日 | 約2ヶ月前 | 約20日前 |
上映会から発売日までの期間 | 約3ヶ月 | 約2ヶ月 |
イベント | 全日 | 最終日のみ |
ちなみに、宣伝映像中に2回音が途切れたのが気になっていたのですが、本編でも最初に音響トラブルがあって、冒頭の台詞が聞けませんでした。
オープニングアニメは完全に古代勇者組仕様です。アンナ→クラトス&子ロイド→ユアン×マーテル、と衝撃が続いて、最初の20秒程は盛大に肩が揺れてしまいました。
テセアラ編ほどの熱狂感はありませんでしたが、曲と合わせた演出や4000年前の光景、エターナルソードを持ったロイドなど、見所たっぷりの内容でした。騎馬ユアンさまとクラトスの戦闘シーンを見ると、ファンダム設定を踏まえてアニメ版古代勇者組は設定されているようです。
セレスも出てきたのですが、本編に登場する余地はあるのかな?
エンディングは、黒背景にスタッフロールが流れ、途中に本編映像の断片が彩度を落としノイズを入れた状態で挿入される形でした。個人的にはクレイアニメの古代勇者組が観てみたかったのですが、そこまで作り込む余裕がなかったのでしょうか。
本編に関する具体的な感想は、発売前ですし少し辛口なので隠します。
観終わって、ファンとして期待するシーンが観られて嬉しい気持ちと、脚本に対する不満というアンビバレンツが激しくなりました。
一言で言えばゲームの展開に戻そうとしているな、と感じました。思い切った改変がされていたので、その流れに沿ったアニメならではの表現や展開に期待していたのですが……。
全体的に「このシーンをやりたいがための展開」「ゲーム通りにするための展開」と言う印象が引っ掛かって、陶酔できませんでした。また、説明不足でゲーム未プレイ者への配慮に欠けている印象も受けました。
例えば、オゼット風邪で苦しむリフィルの為に花を摘みに行く、と言うくだり。
ファンダリアの花畑でミトスとジーニアスが、延々と人間とハーフエルフの関係性について話し合うのは、必要な展開と分かっていても早く帰れと思いますし、その後薬をリフィルに飲ませるシーンもないので、何をしに行ったのか良く分かりません。
また、クラトスとユアンが飛竜の巣で戦い続けていたのは、前巻の展開を無視していて、非常に違和感がありました。殴り合って和解する歳でもないでしょうに(笑)。
最大の違和感は、ゼロスの裏切りです。最早、裏切らないといけないから裏切った感がありました。ロイドの横に立っていたコレットがどうして後方でゼロスに掴まっているのか、など演出への突っ込みをしてしまうくらい。ただ、裏切りシーン自体はゼロスにつけられた表情の演技が濃くて、非常に良かったです。
引っ張り続けたハーフエルフ判明を、逃げずにやってくれました。
このシーンは、ジーニアスの演技がとにかく凄まじかったです。鞄からハンカチを出すべきかどうか真剣に悩みました。
が、アニメ作中ではハーフエルフの悲哀が薄く、それが感情移入を妨げました。
例えば、シルヴァラント編2巻でロイドにハーフエルフに対する暴言を言わせたのだから、ミトスに揺さぶられた時にあのシーンを回想させるとか、もう少しジーニアスが正体発覚を恐れる理由を明確に描いてくれれば、本当に泣き所になったと思うので残念です。
勧誘するのがセイジ姉弟のみの時点で、ミトスの計画は題目と本心が合っていないのですね。最終的に無機生命体化させて差別をなくすなら、仲間は人間でもエルフでも良いのに、結局彼はハーフエルフに拘っています。
ゲームのユグドラシルからはそこまで同胞への執着は感じなかったので、興味深く感じました。
作画は安心のクオリティですが、少し動きが気になりました。
また、大人数が登場する今巻は、棒立ちの芝居が気になりました。そんなところを原作ゲームに準拠しなくて良いのですが……。
正直、テンションが上がったテセアラ編先行上映会に比べると、不完全燃焼です。私の気持ちが冷めてしまったのでしょうか。
色々釈然としなかったので、最後におまけアニメを見て発散したかったです。おまけアニメに対して批判的な事を沢山書きましたが、良くも悪くもギャグと言うのは発散できますので。
客席の空気も、おまけを期待している感じがあったと思います。
とは言え全部観てしまうと発売日のお楽しみがなくなるので、これで良かったのかな。
後は雑感。
・プロネーマ様が「乙女」で可愛かったです。彼女がどういう経緯でユグドラシルに思慕を寄せるようになったのか、説明する公式作品は一切ないのですが、今回初めて気になりました。
・割と真面目にリーガル×リフィルを検討し始めました。
・ユグドラシルの右肩が破れたまま進むので、「ドルアーガの塔」のカーヤの服を思い出しました。早く修繕して下さい。
それにしても、アルテスタの家が拠点だと繁栄世界にいる気がしません。シルヴァラント編では衰退世界の危機感を感じなかったのだから、今更なのですが。
やはりその辺を表現したければ自分で「最終封印」を書かないと駄目だ!と思いました。自意識過剰にも程がありますけれど、ね。
で、これ2巻で終わるんですか?