遅ればせながら「銀河英雄伝説 英雄達の肖像1」購入。

読み進める途中で「あれ?」と思い、読み終わって肩を落としました。私は、てっきり前シリーズの後の話だから、この巻は原作3巻の内容だと思い込んでいたのです。残念ながらその辺りは丸々飛ばされて、原作4巻のお話でした。
もっとも、これは予測して然るべきことだったのかも知れません。原作3巻って、帝国側の兵力が削がれたという意外に、目立った進展がないんですよね。ヤンの査問会などは最高に面白いシーンですが、丸々抜いても問題ないでしょう。
しかし、ミュラー提督が何コマ出てるか数えようと言う不純な動機で買った私としては、もの凄い勢いで力が抜けました。

かなりお話のペースが早いため、前シリーズより早く完結まで進むかもしれませんね。
その分、お話がややダイジェスト調で原作未読者に優しくない気がします。アッテンボローの外伝があってページ数は少ないのに、原作2巻ラストから皇帝誘拐に伴う宣戦布告まで済んでしまいました。

道原氏の絵柄は変わってないですが、刊行の間が空いた為か、キャラの顔が変わった気がします。違和感があったのはフレデリカとポプラン。フレデリカは私が旧シリーズでの顔を覚えていないだけかも知れませんが、ポプランはヤン提督と見分けが付きませんでした。旧ポプランは黒ベタだった気がするんですけど……えくぼの有無で見分けるとは、我ながら情けない。
登場人物が大変多い作品なので、キャラの描き分けは厳しいと思いますが、群像劇が見所の一つですから、なんとか頑張って頂きたいです。
なお、漫画版オリジナル要素である女性ルビンスキーですが、1巻では登場しませんでした。ちなみに、ルパートは原作通り男性で登場。もしかすると、親子関係設定は割愛でしょうか? ドミニクはどうなるのかしら。

取り敢えず、今シリーズも無事最後まで刊行される事を祈っております。
折り込みチラシで確認できる月刊COMICリュウの特別付録「ヤンバージョン掛け替えカバー」は、ヤン提督なのにサングラスの不良親父っぽくて格好良かったです。

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