小野寺史宜「カニザノビー」

【あらすじ】
シナリオライター志望で無職のナオタは、小学生時代の友人で今は野球選手のライヤから、関係が悪化している妻を尾行して欲しいと頼まれる――

気取りのない読みやすい文章でさくさく読める一冊でした。
登場人物が出揃うまでは、少し話が飛び飛びで、シーンの切り替わりが分かり難かったりしましたが、頼也と再開して依頼を受けてからは物語の先が気になって、最後まで読み切ってしまいました。

タイトルは、直丈と頼也の共通点「蟹座のB」型のこと。
私は星座や血液型の分類に疎いので、蟹座のB型について特別イメージを抱いていませんが、特に読む上では問題ありませんでした。
主人公・直丈はバカ正直で青臭くて間怠っこいと思う面もあるけれど、愛すべき男です。
「ゾンビスト」最上実果子が、独特の空気感のキャラで好きでした。他の女性陣は、現実味のない「ふわふわ」感があって、ちょっと感情移入するのは難しかったですね。

コメント

  • コメントはまだありません。

コメント登録

  • コメントを入力してください。
登録フォーム
名前
メール
URL
コメント
閲覧制限
投稿キー
(スパム対策に 投稿キー を半角で入力してください)