国立劇場小劇場の2月文楽公演より、第3部「菅原伝授手習鑑(寺入りの段・寺子屋の段)」「日本振袖始(大蛇退治の段)」を観劇。
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2011/201221.html?lan=j

初めての文楽(人形浄瑠璃)体験。
朝の第1部「彦三権現誓助剣」、昼の第2部「義経千本桜」、そして夜の第3部と、時間帯によって違う演目が上演されています。
第3部を選んだのは、「菅原伝授手習鑑」は三大傑作の1つで、特に今回演じられる4段目「寺子屋」が名作と名高いことから。なお、「日本振袖始」は人形や演出が変えられた新作でした。

なお、国立劇場も初めて利用しました。
伝統芸能を上演するための劇場だけあって、茶屋のような雰囲気で面白かったです。小ホールといっても、思ったほど小さくは感じませんでした。
手洗いが左右通路にあり、個室は少し少なめな気もしましたが、それほど待たずに入れたので適当数なのでしょう。ただ、珍しい事に半数程が和式でした。

「菅原伝授手習鑑」は、古典文学という風情。見せ場が色々あるけれど、そもそも「主君の息子を助ける為に他人の子供を見殺しにしよう」という源蔵の考えが理解できず、酷い話だなと思いながら見ました。
「日本振袖始」の方は、義太夫4人、三味線5人という重厚な構成で音を楽しめ、照明や人形の変化等演出面でも凝っているなと思いましたが、正統ではないのかも。
立ち回りなどは、人形と各人形遣い(1体に1人〜3人)が舞台上にいる都合上、ゴチャゴチャしてしまって分かり難いのが辛いですね。

義太夫の台詞は、字幕に頼らなくても大体聞き取れました。女性または子供を演じるときにひっくり返ったような声を出すのが、女形とも違いちょっと独特ですね。
人形は、顔の変化がないのにシーンにあわせた仕草で、怒り顔が泣き顔に見えてきたりして面白かったです。ただ、一人の人形遣いの方が舞台内の段差を自力で上り下りできず黒子に手伝ってもらうため、少し動きがもたつくのが気になりました。
三味線は全体的に良かったです。特に「日本振袖始」で、バチではなく弓で三味線を弾くシーンがあり、胡弓のような音色に吃驚しました。琴や鼓が使われる場面もあり、音楽的に楽しかったです。
義太夫、三味線、人形遣いの3者がお互い指揮なしで演じているのに、動きが合っているのは凄いと思いました。字幕やイヤホンガイドなどのタイミングの事も考えると、必ず同じテンポで演じられるように染み付いているのでしょうね。そういうところが「伝統芸能」なのかなぁ。

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