小川洋子「博士の愛した数式」

80分しか記憶が保たない博士と家政婦の「私」、そして息子の3人による心の交流の物語。

とても静かな世界感の物語でした。
淡々としているけれど、優しさがあって、とにかく美しい。

前向性健忘症の人を愛せるか?という疑問がありますが、純粋で愛すべき「博士」というキャラクターの魅力は理屈を超えたファンタジーの面白さがあります。
あっと言う間に読み進めて、最後のページに辿り着いたのが残念なくらいでした。
結局、数式はほとんど理解できなかったけれど、「私にまつわる数字にはどんな意味があるのかな」と知りたくなりました。

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