「じゃあハーフエルフはどこに行けばいい? どこに行っても疎まれる。心を開いても、受け入れてもらえなかったボクたちはどこで暮らせばよかったんだ?」
「どこでもいいさ」
初っぱなからネタバレになりますが、OVA世界統合編第3巻にこの台詞が残されていて、大変嬉しく思いました。
実は、テイルズオブシンフォニアにおけるロイドの台詞の中で、1、2を争うくらい好きな台詞なのです。
世間ではたまに迷台詞扱いされてるみたいですが、シンプルに真理を捉え、且つそう言い切れる彼の強さを表している名台詞だと私は思います。
でも――
この台詞を聞くたび、シルヴァラント編のパルマコスタ総督府でロイドを諌めたコレットの台詞を同時に思い出すのです。
「ロイド、やめて! みんなが強いわけじゃないんだよ」
ロイドなら確かに、差別されても、それが謂れのない理由であれば正々堂々としているかも知れない。私は彼にそんな強さを見出だし、憧れを抱きます。
けれど誰もがそんなに強くはないから、我々はミトスに同情もできるのです。
ところで、ロイドとミトスは対のように表現されますが、性格や思想で考えると、実際の古代勇者組は「ロイドがいないシルヴァラントパーティ」だったのでは、と思います。
すなわち、下記のポジションです。
ミトス=ジーニアス
マーテル=コレット
クラトス
ユアン=リフィル
もし本編もこんなメンバー構成だったら、救いの塔には辿り着いただろうけれど、コレットがマーテルの器になって終わってしまうのでしょうね。