五十音順キャラクター・ショートショート【ま】
→ルールは2012年12月17日記事参照
「まったく、あなたという人は」
彼がそう言うのを、何回も聞いた。
声の調子は、呆れていたり、怒っていたり、その時々で違っていたけれど、なんにせよ言われて嬉しい言葉じゃない。
だから大抵の場合、彼がそう言った後はあたしもムッとして喧嘩になる。お勉強はできても人の気持ちは学習しない彼と、意地っ張りなあたしの、いつものパターン。
でも――
「まったく、あなたという人は……」
彼はそう呟き、少し顔を背けて眼鏡を押さえた。それは顔を隠すためのポーズだと分かっていたけれど、あたしは何も言わなかった。
お互いに真っ赤な顔を、見られたくなかったから。
こんなに優しく言われるなら、何回聞いても良いかもしれない。
まったく、あなたという人は!
……マルローネ(ゲーム「マリーのアトリエ」)
クライスとマリーが纏まるとしたら、結局はマリーの方が自覚してアタックしない限り無理だと思っています。だって、クライスはもう自覚してるし充分行動もしていて、彼の性格的にはあれ以上できないわけです。
でもって、個人的には、マリーにはもっと包容力のある男性の方がお似合いかも、とも思ったりします。ごめん、クライス。